ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

旅芸人

2008-02-03 22:24:47 | 
もしも僕がギタリストなら、好きな彼女をボーカリストにし、旅芸人宜しく、歌と演奏で生活できたらいいなと空想する。
ロックンロールは心の友。学生の頃から、今に至るまで、僕を魅了し続ける。
そうだな、日本のミュージシャンなら、布袋寅泰のギターが好きだ。
チャーとか鮎川誠もいい。ギターにチャレンジしたこともあったが、実らず。
今も、ケースに入ったギターが埃をかぶっている。これは3代目にあたり、相当な大枚をはたいて買ったものだ。
いつかもう一度ケースから取り出す時がくるのを期待し持ち続けている。
布袋はいい歌を作る。「PRIDE」は最高にいい。
せっかく歌の上手いかみさんをもらったのだから、浮気などせず、どんどんいい曲書いてくれよ。




一昔前なら、「シーナ&ロケッツ」の鮎川誠が超かっちょいかった。
「Kiss-Me-Quick 」、「Baby Maybe 」、「YOU MAY DREAM 」・・・。鮎川の乾いたギター音にしびれた。




「旅芸人」というのはもはや死語ですかね。
僕が大学2年目の頃、「旅芸人の記録」という大作を観た。3時間を越えるえらく長い叙事詩のような映画で、辛抱がいった。1939年から1952年、旅芸人一座の姿を通して、圧政、戦争、占領、叛乱、ギリシャが生きた現代史を描いた。全編をワンシーン・ワンカットの連続で貫き、圧倒的な映像美で世界に衝撃を与え、★1975年カンヌ映画祭国際批評家大賞★1976年ブリュッセル映画祭黄金時代賞★1976年ロンドン映画祭大賞★1979年度キネマ旬報ベスト・テン外国映画第1位・外国映画監督賞 などに輝いたいぶし銀のような映画だ。

旅芸人のような一座は、子供の頃よく僕の田舎にも来た。ちょっとした時代劇と歌謡ショーを組み合わせた演目。僕が見たのは、中学の体育館にて、大御所・都はるみのショーだった。これは旅芸人というより歌謡ショーだったが。

ギター片手に旅芸人のようになれたらいいのに。お金は食べられるだけあればいい。家族で日本中、世界中を旅する。苦労も多いだろうが、身一つで生きられる。
誰にも迷惑もかけず、自分の芸だけで生きる。素敵だな・・・。

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「大雪」の中、お勤め果たす!

2008-02-03 17:40:47 | 
雪がしんしん降る中、定例のマラソンを貫徹した。この雪は、3日深夜にも及び10~15センチの積雪となる予想だという。
もちろん、とても寒く冷たい思いをしたが、僕はワンコロのごとく大はしゃぎで、世田谷公園から三軒茶屋方面のぬかるんだ道筋を、転んで怪我をすることもなく走りきった。
屋根や木々には雪が積もっていたけれど、東京の雪なので、道路は人通りの多いところほどシャーペット状になっており、靴の中はもうぐちゃぐちゃである。これが夜半まで降り続くとなると、気温も下がるので、相当積もることになるんだろう。

家の前に置いてあるかわいらしい雪だるまを何件も見た。子供とお父さんが雪合戦をしている風景もあった。しかし、こんな日にランニングしている人など一人もおらず、僕はとんだおバカさんだったかも知れない。車も少なくバスのチェーンの音がやたらうるさかった。

帰りに、さすがに暖をとりたいこともあり、最寄の本屋さんに立ち寄った。目指し帽に汗臭いタオルを巻いた格好で、鼻をズルズルさせているおじさんの出で立ちにつき、いかがなものかとは思ったが、気にしな~い。その代わり今日は漫画本を2冊買ってあげた。(「ぼくらの」第8巻、「蝉時雨のやむ頃」)
「蝉時雨」の方は、「吉田秋生」という方の鎌倉を舞台にした3姉妹の家族モノ。絵が気に入ったのと鎌倉を舞台にした物語であることのため、思い切って買ってみた。
最近買うのはほぼ漫画本のみ。あとは、ほぼ本屋さんにて立ち読み、斜め読み。それで事たれりと思っている。どうしても欲しけりゃ「BOOK OFF」にて兼価にて購入することにしている。新刊で購入するに値する本は中々ないのである。
ここ最近は、そうした才能は漫画の中にあり、と僕は考え、いくつかのめぼしい作品はかかさずチェックし、買う。文筆家が書く小説などからよりも、最近は圧倒的に漫画からテレビドラマや映画化がなされていることからも、漫画の内容の充実振り、質の高さというものが証明されているのではないか。
一時期は酷かったが、最近はキラ星のごとき作品、作家の登場に驚く。

ところでである。その本屋さんの女性向けのコーナーでは「スローセックス」なる本の類が20万部を超えるベストセラーになっているのだという。
僕は、人目もはばからず、そのうちの一冊を手に取りふむふむとページをめくった。まず能書きが長い。挿絵や解説が、なんとも家庭科の教科書のようであったが、懇切丁寧に性の奥義が語られていた。
多分、男性は性に目覚めた興味本位の学生さんくらいしか購入しないだろうと思った。だとすると、ヒットを支えているのは世の女性の方々か。
スローセックス、要するに時間をたっぷりかけて行為を楽しむ。そうしたセックスの作法が、今は少なくなっているのだろうか。であるなら、深刻なのは男性よりも女性の方だろう。男性は出してしまえば事足りる。女性はそうはいかない。
挿絵の中に、仰向けの女性の傍らにひざまずいて女性自身に奉仕する男性の図があって、「片手ではなく両手を使って丁寧に」などと解説してあったが、何かツボを押すマッサージ師のようで笑えた。長い時間をかけ、いったいどんな会話をしながら奉仕し奉仕されるのであろうか・・・。
ただ、いろいろ「参考」になることが多かったので、今度やるときに「実践」してみようか。(苦笑)

今日の夕飯の弁当を買って帰ってきた。大急ぎで着替え風邪だけは引かないよう厚着をし、コタツにもぐりこんだ。そして、漫画本を読むうちにうとうと眠りこけてしまった。さて、ひとっ風呂浴びてくるか。

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雪を見ながらロートレック

2008-02-03 09:14:00 | 
「日曜美術館」にてロートレックの特集があった。好きな画家の一人でもあったので拝聴した。まもなく友人の手記が発表されるらしい。

モンマルトルで飲んだくれて没したロートレック。
親友の目を通してみた青年時代のロートレック。彼は1865年に生まれ、小さな宝石と言われ溺愛された。しかし不幸にも18才のとき転んで足を折り、もう片方も駄目になり両足の発育が遅れた。
それが原因で絵に夢中になる。1882年が塾に入門。20歳の時。
モンマルトルには、19世紀産業革命により職を求める人々が集まってきた。貴族や労働者、ならず者、娼婦などあらゆる階層の人々が集まり、モンマルトルはバー、ダンスホールが一斉に花開きパリ一番の歓楽街となった。
そしてロートレックが通いつめたムーランルージュ。射的、占い、ストリップ、おならの音を芸にする者。ダンスホールはにぎやかな社交場。支配人に依頼されムーランルージュのポスターを描く。ムーランルージュ一のダンサーを中心に描いたポスターはパリ中に張り出され一躍有名になった。

娼婦の館で絵を描くロートレック。快楽、欲望、そして絶望。娼婦たちの仮面の後ろの顔を描く。ロートレックは病に冒され36歳の短い生涯を閉じた。

丁度サントリー美術館で「ロートレック展」を開催中。

■サントリー美術館 「ロートレック展」
開館記念特別展「ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて」【2008年1月26日(土)~3月9日(日)】

予想通り、東京は大雪の予感。しんしんと雪が降る。今晩まで5センチは積もるという。さて、本日のランニングの予定だが、敢行するよ。学生の頃は部活で雪だろうが雨だろうが、お構いなしだった。風邪だけは御免だから、重装備で行こう。
けれど、僕は、犬っころのように雪が降ると心が躍る。雪が好きだ。静かに街を白く染める雪が好きだ。汚いものを全部隠してくれるからか。現実の風景をきれいにし、新しい現実を見せてくれるような気がするから。

何よりも、雪を見ると、純粋で無垢だった小さな子供の頃の自分とふるさとを思い出させてくれる。そんな郷愁の思いが、なぜか雪を見ると僕の中に湧いてくる。


太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降りつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降りつむ。
            三好達治「雪」

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80年代のミュージックシーン

2008-02-03 00:04:46 | 
ミュージックステーションの80年代の洋楽ヒットチャート特集。

米米クラブの石井達也がゲストでコメントが面白い。
ディスコミュージックの全盛期。
確かに僕でさえ聞き覚えのある曲が多くあった。
もう、洋楽など聴くような環境ではなかったが、音楽とは時代を映すし記憶にも残る。音楽の影響力って言うのは絶大なものがある。

プリンス
クィーン
ジョンレノン
ビリージョエル
デビットボウイ
シンディローパー
マドンナ
イエス
ワム
デュランデュラン
アースウィンドアンドファイアー
ヴァンヘイレン
アーハ
スティービィーワンダー
シカゴ
カルチャークラブ
マイケルジャクソン


カルチャークラブのボーイジョージのその後の変遷には笑えた。ヘロインで2回ロンドン警察に捕まり、ノルウェーの男性を性的な目的で拘束し傷害罪で逮捕され、今は保釈されている。コンサートなど音楽活動を再開しているらしい。すっかり禿げ上がってお腹もでっぱっているが、お化粧した顔だけは昔のボーイジョージのままだ。ワムのジョージマイケル、クィーンのフレディマーキュリー、エルトンジョンなど、ミュージシャンの多くは女性ではなく男性を好むようだ。

もともとそういう体質に生まれてきて、人より多くを悩み、苦しんでいるからミュージシャンや芸術家の道に自ずと向かいやすいのだろうと分析してみる。
平々凡々の人生であればそういう仕事には行き着かないだろう。人の痛みが良くわかる彼らにこそ、政治を任せてみたら世の中、変わるのではないか。日本も例外なく。ボーイジョージはやや困り者だが。

男性を「愛する」という感覚は、当然のことながら僕にはわからない。いわゆる「ホモっ気」が僕にはまったくない。女性なのに男性に生まれたという生理学的なな要因なら、もっともかと思う。しかし、女嫌いとか女性であれば男嫌いで、同じ性に向かうなどということは、かなり病的な感じがする。
子供の頃の虐待や、青年期の何らかのトラウマなど後天的な要因によっても、やはりそういう結果になり得るんだろう。その場合、プラトニックな愛を超えて、肉体的な関係までいきつくという「飛躍」は、とてもミステリアスに感じる。

今日は、雪が降るんだという。雪が降ってもランニングはする。これは自分との約束だから。三軒茶屋方面を予定しているが、気分次第だからわからない。いつか出張して皇居の周りをぐるぐる回りたいが、将来の課題。

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