ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

無限の引き出し

2008-02-16 22:05:46 | 
じっとして目を瞑っていると、いろんなことが頭の中を駆け巡る。
風邪ひきだから寝たくなくても寝ていないと直らないから我慢して目を瞑る。

人間の一生で出会える人は何人くらいだろうか。出会った人により運命は変わる。
男も女も限られた出会いの中から相手を選択している。ほとんど偶然に依拠しながら。
現実の世界は、時間も空間も限定的である。人間のよさは、そうした限定性の中で曖昧さを許容できること。曖昧さ、いい加減さは生きていく上で必須に感じる。

現実はどうあれ、頭の中での想像は無限である。どのようなことを考えるのも思うのも自由だ。だから、寝ているときは、その自由な時間と空間に遊ぶ。
けれども、この頃は、無限なはずの想像の世界が、必ずしも無限でなくなっている。
例えば、頭の中に無限の「引き出し」があるとしよう。その前に立つと、もう先が見えないほどに、引き出しが遠く向こうまで連なっている。
引き出しには一つ一つタイトルが記してある。本の名称だったり、人物の名前だったり、年月日だったり、おもちゃや道具の名前だったりと雑多である。
もうずっと先に行くのは億劫だからやや手前の引き出しをひっぱって中を見ようと試みる。
女の名前が書いてある引き出し。なんと、開かないのである。錆付いていてか、何かがひっかかっているのか、開かない。
じゃその隣の経済学か社会科学の引き出しも、これまた開いてくれない。
こうして引き出しの多くがもう開かなくなっていることに気づくのであった。

開かないなら開かないでよかろう。一番手前の、最近の身の回り関係の引き出しとこれから加えていこうと思う引き出しの中身を埋めることでよしとしよう。
ずっと向こうまで捜しに行ったり、開かない引き出しを無理やり開ける労力を考えるなら、まだ素直に開く引き出しを充実させていけばよいのだろう。
なんかの拍子に、サクッと開く時が来るかも知れない。

ということで、目を瞑っていても無限なはずの思考はかなり有限となっている今日この頃なのである。
などといっている暇があるなら、風邪ひき直せよ。

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風邪ひきさん

2008-02-16 16:49:30 | 
この冬何度目の風邪ひきさんでしょうか。抵抗力が明らかに落ちている。
こんなに頻繁に風邪を引くことはなかったのに・・・

昨日からおかしかった。会議の最中に体に違和感を覚え始め、夕方頃には本格化した。けれども、夜はお約束の飲みがあり、これはなんとしてもパスするわけには行かなかった。
風邪薬をしこたま飲んで、飲みに赴いた。帰りは夜中の1時過ぎ。
風呂にも入らずばたんきゅー・・・
そして本日、朝具合が悪くて起きれない。熱・咳・悪寒、完璧に風邪だ。
しかも相当ヘビー。なので、さっきまでずーっと寝込んでいたのである。
多少、回復したがまだ熱さまシート使用中。熱は下がらない。

カゼつながりで「風の又三郎」。読んだことありますか?この童話。

…そして風がどんどんどんどん吹いてゐるのです。又三郎は笑ひもしなければ物も云ひません。たゞ小さな唇を強さうにきっと結んだまゝ黙ってそらを見てゐます。いきなり又三郎はひらっとそらへ飛びあがりました。ガラスのマントがギラギラ光りました。ふと嘉助は眼をひらきました。灰いろの霧が速く速く飛んでゐます。…

上の写真は花巻にある「風の又三郎」像です。

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