増益寿命 末期ガンから7年の延命

2008年07月21日 | Weblog
昨日は、当山の元・佛立レディース会幹事長の淑美さんの七回忌祥月命日でした。
平成七年にガンが発見された時は、すでに末期ガンでした。すぐ手術を受け、患部を摘出しました。
その時の受け持ち教務は高須昭因講師(現・長薫寺住職)。一所懸命にお助行ご奉公していただき、淑美さんも徐々に回復。
それからのご信心には、目を見張るものがありました。とにかく思いを込めてお寺に、また、御講に参詣。自宅でも毎月、御講をいただき、志し篤く供養の誠を尽くされました。また、本山に対してもお初灯明料を積み立てて、ずいぶん御有志奉納をされました。
横浜・本立寺が近いので遠妙寺までお参りできないときは参詣されていました。また、本立寺の先住、日映上人にお給仕ご奉公され送迎をされていたこともあると聞きました。
佛立レディース会の第2代幹事長としても、よくご奉公され、鎌倉や千葉小湊などにも皆さんと一緒に出かけたことも良い思い出です。
病と闘いながら、反対に菩薩行のご奉公として他の方のためにお助行。ある時は、リューマチの人のお宅に、ある時はうつで引きこもり状態のご信者宅に伺いました。その引きこもっていた方は暗い部屋に一人でいて、ものも言わず、じっとされていました。淑美さんはその方に声をかけて御本尊様に向かって一心に御題目を口唱されました。不思議なことに、そういうお助行をされると、そのたびに、劇的にガンのマーカーの数値が下がって驚きました。
リューマチの方は症状が改善し、また、うつの方は、淑美さんが亡くなった後、外に出られるようにもなり、次第に回復。淑美さんがなくなった後、遠妙寺にも参詣され、妹さんに御礼を述べられたそうです。
寿命は短かったけれども、絶望的な状況から七年のいのちをいただき、その間、菩薩としていのちを燃やし尽くし、寂光浄土に帰られました。
平成14年7月20日、静かに息を引き取られましたが、その姿の美しいことはあたかも、深い谷間に咲く白百合のようでした。
このたびは、妹の由起子さんが弔主として七回忌を営まれましたが、その姉妹の愛に心打たれました。
しかし、寿命とはいえ、もう1年でも2年でも長生きしてご奉公いただきたかった、まことに惜しいご信者を失ってしまったという思いです。
佛立宗のご信者は、本当に心美しく、人のために我が持てるものをなげうってまで捧げるような気持ちの方ばかりです。
財産として、土地や建物、また、国宝になっているような宝物を誇る宗門も存在します。しかし、我が宗の財産は、何よりも「菩薩」としてご奉公される人材が最高の財産です。
少しでも菩薩の方々は健康に気をつけて、酒は控えめに、タバコはできるだけ禁煙して、いのちを100%活用してご奉公いただきたいものです。
写真は、ご回向に伺った17日撮りました。その帰路、写した三渓園の断層です。
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