彼岸会と御法門

2008年03月21日 | Weblog
昨日、雨の中、彼岸会が奉修されました。
昔、お彼岸にお参りするご信者層と御会式にお参りされる信者層とでは違いがありました。
というのも、お彼岸は世間一般でも、年中行事として先祖に対しての孝養という意味で、お寺やお墓にお参りする風習があり、あまり信者という意識なくお参りできるものです。
反対に、御会式となると、10月13日の日蓮聖人のご命日前後に営まれます。この時は、日蓮聖人に対する思いとか、信仰心をもってお参りするのですから、信者としての自覚とか意識がないとお参りできないものです。
ところが、最近は家族単位で動くということが難しくなったようで、お彼岸といえども個人の自由意志によりお参りするかしないか決められるようになったからでしょうか、家族全員でお参りしている方たちが減りました。
また、いつしか日本の国の伝統として彼岸参りをするという習慣も忘れ去られるようになったからか、「何となくお参りする人」がなくなってしまった感じです。
そんなわけで、お彼岸に参詣される方と御会式に参詣される方がかなり重なってしまっているようです。特に雨降りの日は、相当の信仰心がなければお参りできませんね。雨だったので、ふだんより参詣者は減っているかと思いますが、けっこう賑やかだった気がします。
私は、せっかく、お参りされているのだから、少しでも佛立信心に触れてもらいたい、教えを分かってもらいたいという気持ちで13、4年前から「御法門」(ごほうもん・・法話)を説くようにしました。
10時半と11時半と2回にわたり、法華宗を改革して佛立宗をうち立てられた開導日扇聖人がお詠みになった教えの歌、御教歌を中心にプリントを配って教えをお伝えしています。
でも、年配の方は本当に先祖に対する感謝の思いでお参りされている方が大勢おられるのに、その後に続く年代は多忙を理由にして不参が多い気がします。
こうなってくると、「習慣でも何でもいいから、みんなお参りしようよ」、「お寺からのお昼のご供養をいただきに来るだけでいいから、来てよ」などといいたくなります。
うちでは、ペットの慰霊塔(供養塔)をつくって万全の態勢を整えているので、今後はペットのお墓参りの方を期待しようかな。
雨ふりて 胸にしみこむ 御題目


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