今日の御教歌

2010年01月21日 | Weblog
開導日扇聖人の御教歌
弘めんと おもう心の 一筋に お唱え申せ 妙法の五字

今日は寒修行参詣、第16日目。今日で、半分を超えました。残り半月です。寒さに負けずに頑張って寒修行に励みましょう。

およそ、神仏に願いをかけるというのは自分自身のことで祈るケースがほとんどです。
それは、けっして間違っているのではないのですが、この上行所伝の御題目のご信者としては初門の位、入門の段階(ファースト・ステージ)です。
ご信者は、初門から第二重(セカンド・ステージ)、第三重(ラスト・ステージ)後心(ごしん)の信者へと進まなければならないと開導日扇聖人は仰せになっています。
初門の信者は、日蓮聖人や日隆聖人、日扇聖人が定められた謗法ということを固くつつしみ、人を教化することはできませんが、本門八品所顕上行所伝本因下種の南無妙法蓮華経の御題目を唱えて、一心にご信心をして、御法が弘まっていくのを喜び、法華経の持者、行者につかえ、その悪口を言わない人だと説かれています。
第二重の人は、異体同心のこころで、信者をそれが事実であるとか、事実ではないということに関係なく、一言も陰でそしることなく、教化の思いを以て人に御法をすすめ、ご信者の中に謗法を犯している人があれば、はっきり面と向かってお折伏する人であるとされています。
第三重の人は、即身成仏の位、本因妙の菩薩の位ともいわれ、真実の如説修行の行者の位ともいわれる人です。
ご信心ご奉公をまっとうするために仕事をするという、信心第一の人で、法華経の為に命さえなげうって、身命をおしまず不退転の人であるといわれています。
この第三重の位に入った人は、自分自身の現世のことはさておき、人々に真実の御法をすすめて本当の幸せを得るようにしてさし上げることを使命としています。
このタイプの人は、同じ御題目口唱の修行にしても、「弘めんと思うこころの一筋」でさせていただくのです。
そして、逆にこのようなご信心のさせていただき方をしていますと、かえって、御法のみこころにかなっているが故に、願わずとも自分自身のご利益を頂くのです。

遠妙寺信徒で「もとじい」と呼ばれ慕われている高齢のご信者がいます。
この方は、現在、教区長としてご奉公され、遠方から寒い中、日参に励んでいます。
どんなに大変なご奉公もいやがらず、熱心になさっていて、数年前には弘通部長の御役をいただきました。
朝早く参詣され、遅くまで弘通部の事務を取り扱い、また、可能な限り、御講参詣、お助行にもつとめられていて、一日、一日が御法のための日々です。
この方が六年前にガンを患いました。胃と腸と両方にガンができていました。ぜんぜん、気がつかなかったのですが、ある日、吐き気がして、お寺参詣にこられる時、気持ち悪くなり途中の駅で吐き、次の駅で降りて吐き、帰りにも吐くものもないのに吐きながら帰宅しました。さすがに病院に行き、診断を受けたところ、胃と腸に大きなガンの固まりがあり、余命半年と言われました。
ところが、その後、大手術を受け成功して、命を取り留めました。もちろん、皆でお助行しました。
その後、抗がん剤投与をしましょうと言われ、副作用の説明を受けました。
ところが、なかなか当たらないはずの抗がん剤がピタッと当たり、副作用はいっさいなく、順調に回復。一ヶ月後には、お寺参詣ができました。
めざましい回復ぶりに医師は驚き、白髪が多かった頭に黒っぽい頭髪がはえてきました。
その後、お世話されていた90代のご信者が亡くなられ、こうしてはいられないと「もとじい」はその方を見送るためのご奉公を早速、なさいました。
今も、元気に教区のご奉公に明け暮れ、少しでも教化ができ、大勢の方がお計らいをいただき幸せな生活を送れるように祈って、口唱に余念がありません。
ご信者ではありますが、私は、この方は真実得道の真の出家と開導聖人が仰せになっているとおりのご信者だと合掌の思いを以てその姿を見ています。
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