期末試験

2009年12月08日 | Weblog
 わたくし、佛立教育専門学校の先生として約23年、ご奉公させていただいています。
 今はもう故人となられたK先生から「君、学校で教鞭をとってほしいのだが」と声をかけていただいたのがキッカケ。
 雨の日も、晴れの日も、また昔は雪で新幹線がよく遅れたりしましたが雪の日も、それも始発でがんばって行ったりしました。もう23年です。
 教室には、卒業まで二年間、じっと我慢して勉強と修行に励んでいる若い教務さん(お坊さん)が待っています。得度してそれほど日が経っていない教務さんを失望させてはいけないと思い、なるべく授業に興味が持てるよう用意して(したつもりで)、しんどくても行きたくなくても通いました。えっ、迷惑?
 私も同じような目つきをしていた経験がありますが、教室に入ってみると、「あっ、先生やっぱり来たの。残念」とは口に出しては言いませんが、そんな表情で大勢のまなざしが私を見つめます。
 なんと、学校の経費節約のため、朝9時半から午後3時半まで同じ科目で5時間連続の授業。「教えるも地獄、聞く方も地獄」か「教えるも、聞くも天国」かはその人次第。
 最近は、さすがに疲れるので前日にホテルに泊まり、「お勉強」してから授業に臨むというまじめさ。自分で言うのも何ですがぁ・・・。実は疲れて寝てしまうことが多いのですがネ。
 日頃、そんな感じで授業を行っていますが、比較すれば聞く方は楽ですね。
 でも、今日だけは反対です。
 今まで、試験など無駄、覚えていたことなど試験が終わればすっかり忘れてしまうのだから。レポートがいい、レポートは財産として、その人の手元に勉強したことが残っていくのだから。・・・そういって試験を行ったことは少ないのです。
 でも、最近、考えが変わりました。
 何百というレポートをみてきましたが、これはというレポートは稀の中のマレ。記憶に残っているのは、四つか五つ。そういうものを書く天才級の人もいます。
 でも、私を含めてそういっちゃ何だけど、平凡なものが多いです。
 それで、今日は試験でした。今日だけは楽をしました。申しわけないなぁ。








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