どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

原節子さん、ご逝去

2015年11月26日 16時40分00秒 | 話題
う~ん...どう受け入れて良いのか...気持ちがまとまらない感じです...。


先日も三本立てを味わい、昨日も「秋日和」を観ていた...。

「小早川家の秋」ラストシーン...。

原「あの人が逝っちゃうと寂しくなるわねぇ...」
司「お姉さん、ウチが札幌行ったらホンマに来て...時々来てほしいわ」
原「うん...きっと行く。でも遠いなぁ..」
司「...で、お姉さんはどうしはるの?この先...」

原「あたし?あたしはこれで良いのよ。このままよ。実もだんだん大きくなっていくし、あの子のためにもこのままが一番良いと思うの」
司「お姉さんらしいわ」
原「うふ...らしいかどうだか...さ、行きましょう、あんまり遅れてもいけないわ」


「でも遠いなぁ..」のセリフの言い回しがとても印象深いです...。


小津安二郎とのコンビは昭和36年のこの作品をもって最後となり、翌年「秋刀魚の味」公開後に小津はこの世を去り、それに合わせるように原節子さんも女優を引退します。

小津は「秋日和」と「小早川家の秋」を連続して喪服を着せ...今の視点から見ると、死そのものというより、彼女の女優としての役割に引導をわたし、引退を促しているようにさえ感じてしまいます...。

もしかしたら、小津安二郎の死により悟ったのかもしれません。

良い作品をたくさん遺していただき、ありがとうございました。

お疲れ様でした...合掌。




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