どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

アニメに関する二つのメモリアル

2024年07月21日 16時30分00秒 | アニメ
「太陽の王子 ホルスの大冒険」56年前の今日公開か...。

漫画映画からアニメーション映画へとジャイアントステップを遂げた歴史的作品だ。

二律背反に悩み苦しむ姿を切なく描写したヒロインのヒルダ...今となっては典型的なキャラクター造形の一種ではあるが、当時は生みの親である高畑勲さん以外、誰も理解できる人がいなかった。

そのキャラクターデザインを多くの若手アニメーターが挑むも適格に表現できたのは、ベテランの森やすじさんだった。

今観ても、その完成度は素晴らしい...ヒルダというキャラが創出されなければ、セイラ・マスも綾波レイも存在しなかっただろうと思う。

そして忘れてはならないアニメーター・金田伊功さんの命日でもある。

15年前、57歳で鬼籍に...あまりにも早い死にその当時も強い衝撃を受けたが、何年経とうともその想いは変わらない。

晩年はその個性を今の作品にどう活かすか試行錯誤されたようだが、その壁をどう乗り越えていくか...もっと観ていたかった。

ホルスも金田さんも自分の人生に大きな影響や刺激を与えてくれた存在で、同じ時代に触れることができた事に感謝したい。