どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

夕凪の街 桜の国、久々に鑑賞して

2017年07月31日 20時55分00秒 | 映画
先日やっと購入したDVDを観まして...。

「この世界の片隅に」ドップリに浸った状態で観ると、ちょっと印象が違って見えましたね。

ワラジのエピソードは原作通りなんですけど、「不器用」と突っ込まれてしまうところとか...なんか繋がりを感じてズキンときます。

それと、水戸の親戚に預けていた旭を迎えに行くシーンなんですが、皆実と旭がしゃがんで一緒に蟻...いやアリコさんを見たり、それが現代の石川家の長男・凪生が飼育していたりという描写...これは原作にないので不思議に思いました。一瞬「この世界の片隅に」からのエピソードを監督・佐々部さんが採り入れた?とも思いましたが、時期が合わないし。

まぁ...映画の神様の奇跡というところでしょうか(^_^;

映画全体のテイストですが、原作に比して感傷的でメロドラマ色が濃いめだなぁと。

七波役の田中麗奈さんはカラッとして元気な感じで原作からあまり離れていない感じなんですが、皆実を演じた麻生久美子さんの思い入れが強すぎるせいか、暗めで泣いてばかりいる...。

もちろん原作と共通する部分は多いけど、もうちょっと違うイメージ...泣くというより、怒りと苦しみなんですよね。

性格も七波と似て、カラッとしてるんです。

題材が戦争物であり、その中でも最も重い原爆をテーマにしているので、映画としては仕方ないのかもしれませんが、原作者・こうの史代さんは「お涙頂戴もの」作家として見られるのを嫌い、そうならない作風を目指している作家なので、メロドラマの強調はちょっと残念に思います。

それと個人的にガッカリなのは、「桜の国」編での舞台が曖昧なアレンジになってしまっているところ!

原作に出会い、引き込まれた一つの要因が、東京都中野区江古田周辺を舞台にしていたところなんです。

水道タンクと水の塔公園とか...。


中野通りにかかる橋とか...。


小学生からほぼ十代の頃に住んでいた馴染みの強い場所を舞台にしていたので、「おぉ!!」となってしまい、七波や東子たちに強い親近感を憶えてしまったんですね(*^o^*)

以下、中学生だった42年前だった時、水の塔公園で遊びで撮ったヘタクソな写真です(^_^)


当時は水道タンクと呼ばれ、昭和の初期に建造され、戦時には機銃掃射も受け弾痕もあるそうです。

この写真を撮った当時は廃墟となっていて、レトロで異様な雰囲気に惹かれ潜り込んで遊んだりしてました(^_^;

今は整備され、野方配水塔と称し、災害用貯水槽として活用されているようです。

二人が乗ってるブランコで、私もよく遊んでました。

写真はそのブランコを背に公園出入口方向に向けて撮ったもの。

写っているのは、よく遊んでいた友達と、弟(手のひらに乗っているようにとったトリック写真(^_^;)です。

おそらく、執筆当時こうのさんはこの近辺に住んでおられ、身近な地域を舞台にされたんだと思いますが、水道タンクも何か戦争の象徴のようにあらゆるコマで描いてます(見方によっては原爆ドームのイメージとも重なります)。

そして、これが縁にもなって私は05年以来、彼女の作品にドップリなワケなのです(*´艸`*)

映画でも忠実に(片渕さんなら拘って描写してくれたでしょう)、あの近辺を映し出してくれれば、この作品への思い入れももっと強くなっただろうなぁ...と改めて感じた次第です。

とは言え、この作品...映画館で観たことないので、スクリーンだとまた違う印象を持つかもしれません。

どこか近隣で「この世界の片隅に」と二本立てとかやってくれたら嬉しいんですけどねぇ...。


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6 コメント

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『夕凪の街 桜の国』映画版 (なお)
2018-05-05 00:36:49
4月23日のブログ『作品における「聖地」とは?』を読んでリンクを辿ってきました。

映画公開時に劇場で観ました!
今は無くなってしまった新宿のシネマスクエア東急という映画館です。
原作本に映画のチケットがはさんであったので日付見たら2007年8月26日となっていました、懐かしい。
(この頃はまだ元気だったので、あちこち出掛けるのもそんなに苦にならなかったのです)

原作は既に読んでいたので、とても期待して見に行ったんですけど…なんというか可も無く不可も無くというか…。
「夕凪の街」編は本当にメロドラマでした。内容的には「桜の国」編のほうが好きです。

ただ驚いたのが、当日映画館で初めて知ったのですが、特別企画で出演者の方が日替わりで挨拶とトークショーを行っているとの事で、私が行った日は、なんと平野フジミ役の藤村志保さんが!
今にして思えば、よく当日チケット買えたもんだと(笑)

今も鮮明に覚えていますが、もう、登場した瞬間から空気が変わる。和装で凛とした佇まいで…とにかく綺麗でした。
見とれててトークショーの内容がうろ覚えなのですが、とても印象に残っているのが、予算的に厳しい映画だったので敗戦後の時代の小道具を集めるのがなかなか大変で、自分が昔使っていた竹の物差しを持参した事。スケジュールも予算も限られてるけどいい映画にしよう!と出演者もスタッフも頑張った事。
大女優さんなのに偉ぶった所が全然なくて穏やかな語りが印象的でした。

トークショー終了後、劇場の出口で一人ずつお見送りして下さったのですが、緊張して何にも言えず…(ToT)
未だに後悔しています。
Re:『夕凪の街 桜の国』映画版 (どっと屋M)
2018-05-05 03:59:41
なおさん>
ありがとうございます!この記事は思い入れもあるので、コメント頂けたのは嬉しいです(^_^)

公開当初に観に行かれてたんですね。私も当時知ってはいたんだけど、なんとなくレンタル待ちで良いやと思ってしまって...スクリーンで観たら、もうちょっと違う印象だったのかもとは思って後悔しているんです。

可もなく不可もなく...確かにそんな感じの作品でしたね。藤村志保さんとか麻生久美子さんは良い方なんだけど、他のキャストがイマイチ...特にマチャアキは微妙だった(^_^;

でもスタッフ・キャスト、かなり思い入れのある作品だったんですね。舞台挨拶だけでなく、お見送りまでしていたのは驚きました。

個人的に一番残念なポイントはやはり中野の水道タンクシーンをやってくれなかった事ですね...8月のドラマで、ここちゃんと描いてくれると嬉しいけど、かなりアレンジしてるみたいなので期待薄かな...。
ドラマ版 (なお)
2018-05-07 19:25:55
NHKで放送予定のドラマ版
期待したいけど…ガッカリしたくないからあまり期待できない、ビミョーです。
(TBSのドラマ版『この世界の片隅に』も同様)

どっと屋Mさんの思い出の地、中野区の水道タンク。
原作読んでて、「何だろうこの建物…」と思っていました。
原爆ドームを想起させるような形なので余計に気になったのかも。

自分の知っている場所をアニメや漫画で見るのって、ドラマとかと違って何だか不思議な気分ですよね。
上手く説明できないけど見慣れた風景を「絵」として認識するからなのかなぁ…。
今度のドラマ版では登場するといいですね。

あ、余談ですが私もいいですか?
広島に戻ってきた旭さんがお土産に持ってきた水戸のお菓子「のし梅」を京花ちゃんが珍しそうに見るところ、
あと、算数を教えてあげる時に「高級かどうかは解いて値段見りゃわかっぺ!」とつい茨城弁が出てしまうところ。
ここは茨城県民としては絶対カットしないでほしいのです!
JOFK広島放送局、お願いします!(笑)
Re:ドラマ版 (どっと屋M)
2018-05-07 21:21:16
なおさん>
水道タンクや中野区周辺ロケを実現してくれたら、ドラマ全体の出来について多少のことは目をつぶります(^_^;

茨城ロケも実現したら良いですよね。ただ原作では疎開先が茨城と具体的に描かれていましたっけ...?

まぁロケの事はともかく、NHKだし、民放よりは地に足ついた骨太なドラマにしてくれるんじゃないかなぁと思ってはいるんですけどねぇ。

「この世界の片隅に」もTBSの連ドラ形式でやるそうですが、むしろそっちの方が不安です(^_^;...日曜劇場というドラマ枠は民放の中でも予算もかけてクオリティ重視な作品も多いので、まぁまぁなものにはなるのかなと。個人的には尾野真千子さんが径子さん役ということで「おぉ!」と思いました。以前、日テレでやったものよりは幾らかマシかな...。

でもまぁ総じてTVドラマはハードル低くしてちょうどいいと考え、気軽に見る程度で待とうかなと。

いずれにしても、こうの史代作品の人気にあやかっただけの便乗ドラマなら、さっさと見切りつけられるだろうと思います。みんな目は肥えてますからね(*^o^*)
がーん( ̄□ ̄;)!! (なお)
2018-05-08 02:45:19
ド深夜ですがちょっと気になったので…。

>原作では疎開先が茨城と具体的に描かれていましたっけ...?

皆実さんが打越さんと話す場面で「倹約せんと。ほいで水戸に行くんよ。旭くん…弟に会いに。」とあるのですが。(14ページ目ぐらい)
水戸市は茨城県の県庁所在地なので、疎開先は茨城県で合っていると思うのですが…。

まあ、これだけだと確かに具体的な記述ではないけれど。
よく知ってる場所の地名だったので、素直に喜んでたんだけどなぁ…しょぼーん(´・_・`)
Re:がーん( ̄□ ̄;)!! (dotter_m)
2018-05-08 03:22:48
なおさん>
失礼っ!見落としてました。
原作10ページに「水戸市石川旭」とある葉書を見る皆実さんが描かれてますよね。

取り急ぎ訂正とお詫びを〜m(_ _)m

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