80才のハツラツ日記

愈々名実共に80才を迎え、人一倍好奇心を燃やして、元気な行動の随筆日記です。

多読、速読したいけど・・・・

2010年09月02日 | 体験談
氾濫する情報や新知識を如何に効率よく身に付けるか、
自分の持てる情報などを活用して能力を高める事が要求されています。

本屋の店頭を見ますと、そのニーズに応えるべく、
速読法(術)のノウハウ本が多数積まれています。


私自身も色々と本を読みたいし、読書の時間も限られていますので、
出来売れば、速読のノウハウを会得して、
日頃効率良い読書を心掛けたいと思っているのですが・・・・。

ノウハウ本の中には、そのものずばりのテクニックを具体的に説明している
「新書1冊を15分で読む法」なるものまで出ています。
速度を計算すると1分間に15ページ程読める様になる??

精神を集中して眼を動かさず(音読せず)、広範囲に視野を働かせて一気に読むのです。

最初は斜め読みか、飛ばし読みをするのだろうと思っていたのですが、
そうでは無いらしい。意味を理解して記憶していなければ、速読の意味がありません。

そこでツラツラ考えるに、確かに新知識、情報を身に付けるには、
効率よくする為のトレーニングが必要でしょうが、

私共の読む本は主として文芸作品か、フィクション作品が多い。

知識として蓄えるより、書かれた奥行きのある文章を味わいながら読むのですから、
速読するのは逆に邪道になります。


老体に鞭打って、速読の為のトレーニングに励まねばならないと言う事は、
考えただけでも、うんざりします。

と言う訳で、マイペースで読むのが、気楽で楽しいし、それに勝る至福はありません。 
速読はもう止めて、今日も相変わらず数冊の本をかって気儘に併読して居ります。

効率など気にせず慌てず、ゆっくりとのんびりと読書を楽しめば良いのですね。