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スパニッシュ・オデッセイ

スペイン語のトリビア
コスタリカ、メキシコ、ペルーのエピソード
パプア・ニューギニア、シンガポールのエピソード等

コスタリカの州-サンホセ(1)

2013-11-13 10:10:52 | コスタリカ
コスタリカの州
 コスタリカには全部で7つの州(Provincia)がある。アルファベット順に並べると、
1 アラフエラ州 (Alajuela) 2 カルタゴ州 (Cartago) 3 グアナカステ州 (Guanacaste) 4エレディア州 (Heredia) 5 リモン州 (Limón) 6 プンタレナス州 (Puntarenas) 7 サン・ホセ州 (San José)

【ウィキペディアより】
 このうち、グアナカステ州を除いて、州都は州の名前と同じである。グアナカステ州の州都はリベリア(Liberia)である。
 まずは、首都のあるサンホセ州から紹介しよう。ただし、旅行ガイドやネットで調べられるようなことはそちらに譲る。
1.サンホセ(San José)
 コスタリカは九州と四国をあわせたぐらいの面積で、国土の大半を山岳地帯が占める。海岸部は暑いので、都市は自然と高地に集中する。高地はまっ平な土地は少なく、坂が多い。というわけで、街の造りも小ぶりなものとなる。
 コスタリカはカトリックを国教としているので、街の中心には教会があり、その正面に公園があるのが一般的な造りである。サンホセもこの例に漏れない。町の中心部にある教会の前にあるのが Parque Central(パルケ・セントラル、英語では Central Park)だが、ニューヨークのセントラル・パークと比較してはいけない。 Parque Centralと名前だけは立派だが、街の1区画(1ブロック)分の面積しかない。

【絵葉書より:Parque Central。代表的な待ち合わせ場所。1980年以前】
 便宜上、1ブロックは100メートル四方としているが、実際には100メートルにも満たないことが多い。Parque Central は筆者の印象ではせいぜい100メートル×50メートルぐらいである。

【絵葉書より:Parque Central。サンホセの中心部である。ただし、1980年以前】 


【絵葉書より:1980年以前のサンホセ市。今では車でいっぱいである。】
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コスタリカの憲法

2013-11-12 09:00:28 | コスタリカ

【絵葉書より:1980年以前のサンホセ市街地。今はもっと高層ビルが増えたのではないだろうか。右上の方に中央公園が見える。】 
 コスタリカの憲法については、日本の護憲派の方々には水を差すようで申し訳ないが、コスタリカではただの一度も憲法の話をしたことがない。こちらからも持ちかけたことはないし(だいたい日常会話はともかく、憲法談義となるとこちらの語彙が怪しくなる)、先方からも持ちかけられたことはない。コスタリカ人が自国の憲法を平和憲法だと自慢しているのも一度として聞いたことはない。コスタリカの憲法には戦争放棄の項目はなく、非常事態には徴兵の規定があり、国民には国防の義務があるのである。護憲派の中にはコスタリカの憲法を研究したいという方もいらっしゃるようだが、あまり期待しない方がいい。
 憲法で常備軍が廃止されたのは1948年のことであるが、これは大統領José Figueres (ホセ・フィゲーレス)の大英断である。彼の息子もその後、コスタリカの大統領になっている。ただし、父親の直後ではなく、何十年も経ってからであり、ちゃんと選挙の洗礼を受けている。この父親の方のフィゲーレスが、実は筆者の配偶者の父方の祖母と親友で、筆者もツーショットの写真を撮らせてもらったが、上の方にはフィゲーレスの肖像写真が写っていた。人口450万人ぐらい(筆者が滞在していたころは250万人ぐらいだっただろうか。自然増もあろうが、むしろ社会増。周辺諸国から流入)の国では、大統領と親友だったとしても、そう珍しい話ではない。


【絵葉書より:中央公園前の映画館。1980年以前】
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軍備のない国、コスタリカ

2013-11-11 11:00:39 | コスタリカ

【絵葉書より:サンホセ市内にある Monumento Nacional(ナショナル・モニュメント)】
 コスタリカには軍隊がないことはよく知られている。軍隊はもっぱら内戦に使われていたので、1948年に廃止している。浮いた国防費は教育・医療などに回しているので、これらは中米では周辺国よりも高い水準にある。これは軍隊を廃止した憲法のおかげである。軍隊がないとはいっても、国境警備隊程度のものはある。これに比べると、わが自衛隊はどう見ても立派な軍隊である。
 ところで、国境警備隊といえば、次のようなエピソードがある。
 青年海外協力隊コスタリカ事務所に何度も出入りしているうちに、近辺のガードマンと顔なじみになった。しかし、しばらく顔を見なくなった。その後 、同僚たちとカリブ海側リモン州のTortuguero(トルトゥゲーロ、tortuga:ウミガメに由来)に行くことになった。リモン市のはずれの船着場から、カリブ海にそって運河が通っている。カリブ海は結構波が荒いので、小型の船はひっくり返る危険がある。
 この船着き場(embarcadero エンバルカデーロ)で例のガードマンに声をかけられたのである。今度はガードマンではなく、国境警備隊員として仕事をしていた。警備隊員であるから、当然、銃を持っている。ピストルではなく、軍用ライフル銃であろう。すぐに撃てるようにはなっていなかったの、貸してもらってポーズをとり、写真を撮ってもらった。


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コスタリカ概観

2013-11-10 08:25:38 | コスタリカ

【絵葉書より:観光用牛車の車輪と。昔ながらの田舎家】
 コスタリカ人の多くは白人系である。ペルーにはピサロが、メキシコにはコルテスが征服者(conquistador)として乗り込んでいった。その子孫たちの白人は、かの地の支配者層としていまでも君臨している。
 一方、コスタリカに移民した白人には支配すべき原住民が少なかった。そのため、すべて自力で行うしかなかったのである。言ってみれば、白人とはいっても上流階級ではなく、せいぜい中産階級である。現在、金持ちもいるが、ペルーやメキシコの金持ちに比べれば大したことはない。
 以上のように聞かされてきたのであるが、後半はともかく、「原住民が少なかった」のところはどうも違うらしい。それなりの人数はいたようだが、プランテーションで酷使されて、死亡したり、新大陸の他のところと同様、ヨーロッパ人が持ち込んだ病気に対する免疫がなかったために、人口が激減したということのようだ。
 詳しくは、以下の本をご覧いただきたい。

コスタリカの歴史 (世界の教科書シリーズ)
 コスタリカは「中米のスイス (Suiza Centroamericana)」と言われている。「中米のスイス」というといかにも平和なイメージがある。現在は、昔に比べると治安が悪化しているとはいえ、周辺諸国と比べるとまだまだましだと思う。筆者が滞在していたころは、かなり平和で、夜でも首都の一人歩きができた。また、首都サンホセは周囲を山に囲まれ、首都から一歩出ると、のどかな田園風景が広がっていたものだ。それがスイスを連想させるのだろう。


【絵葉書より:サンホセの北に広がる風景】

【絵葉書より:古き良きコスタリカ】
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コスタリカの名前の由来

2013-11-09 21:30:00 | コスタリカ

【写真:絵葉書から。特別なイベントでもない限り、こんな衣装は身に着けない。】
 コスタリカ(Costa Rica)は Rich Coast の意味である。なんでもスペイン人がカリブ海から上陸したとき、原住民が金の装飾品を身につけていたので、てっきり、その地は豊かな地であるに違いないと思ったからだとか。
 これは、アルゼンチンの国名の由来も同様で、原住民が銀の装飾品を身につけているのを見たスペイン人がてっきり、このあたりで銀(スペイン語の文語でargento「アルヘント」、英語ではargent)が出ると思って、Argentinaと呼んだという。現代のスペイン語では「銀」はplataで、定冠詞をつけると la plataとなる。首都ブエノスアイレス(Buenos Aires、「よい空気」の意)にまで達する大河の名前が「ラ・プラタ川」(銀川、中国にも「銀川」という都市がある)なのである。つまり、アルゼンチンは「銀の国」というわけである。
 しかしながら、ラテン・アメリカでは金はペルーが、銀はメキシコが有名である。前者はインカ文明、後者はマヤ・アステカ文明の地である。コスタリカはどちらの文明圏にも属していない。


【絵葉書より。古き良きコスタリカのイメージ】
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コスタリカ到着-タラップを降りたところに出迎えの日本人が!

2013-11-08 12:20:48 | コスタリカ
 1979年8月16日夕方6時ごろ、やっとコスタリカの首都サンホセ(San José)への入り口、フアン・サンタマリア(Juan Santamaría)空港に着いた。小雨の中、タラップを降りていった(当時はまだタラップでした)。すると、なんと
   タラップを 降りたところに 日本人 
がいるではないか。普通は、出迎えは空港の到着出口を出たところにいるものなのだが、何でこんなところにいるのかと不思議に思った。
 入国手続きもにも手荷物の引き取りにも同行してくれた。荷物を引き取り、検査の行列に並ぼうとしたら、係官は「あなたの出口はこちら」と言って、検査もしないでさっさと通してくれた。後で聞いた話だが、出迎えの日本人は青年海外協力隊のシニア隊員で、もうコスタリカに5年いて、知り合いも多く、空港職員にも友人がいたのである。中南米ではよくある話だが、amigo (友達)がいれば何かと便宜を図ってくれるのである。
 ところで、現在の青年海外協力隊シニア・ボランティアは40歳以上だが、当時は普通の隊員を務めた後、シニア試験を受けて合格すればなれたのである。シニア試験に合格したからといって、現地からの要請がないと派遣されることはない。言ってみれば、一種の資格試験であった。筆者も帰国後、シニア試験に合格したが、結局、お呼びはかからなかった。
 さて、そのシニア隊員にはいろいろとお世話になり、その後、某私立大学の講師の職を紹介してもらった。彼はその後その某私立大学の学長も務めた。青年海外協力隊経験者初の学長ということで、ちょっとした話題になった。いいアミーゴを持ったものだ。

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中南米とは?(2)ラテン・アメリカと同じ?

2013-11-07 13:50:54 | トリビア

【訂正】コスタリカの首都が「サントドミンゴ」になっていますが、「サンホセ」に直してください。
 中米の部分をさらに細かく言うと、ベリーズ(Belice、英語は Belize)は旧英領ホンジュラスであるから、ラテンアメリカと言っていいのかどうか、微妙。公用語は英語であるが、周りがスペイン語圏なので、スペイン語もよく通じる。
 このベリーズを除いた中米の国は北から順に Guatemala, Honduras, El Salvador, Nicaragua, Costa Rica, Panama(スペイン語では Panamá)となる。
 このうち、パナマはコロンビアから独立した、というかアメリカが独立させた。もちろん、運河の利権ねらいである。残る5か国はかつて中米共和国(República Centroamericana)を形成していた。今では、経済共同体を形成している。すべて小さい国で、言語もスペイン語なのだから一つの国であってもおかしくないのだが、事情により分裂した。中米共和国になる前はメキシコの一部であった。ということで、コスタリカまではメキシコ文化圏と言える。
 メキシコと言えばタコスが有名。タコスの皮はトルティーヤ(tortilla、トルティージャとも発音する。スペイン語ではリャもヤもジャも同じ音として認識される。つまり、ヤマダさんはジャマダさんにもなる)といって、トウモロコシの粉をこねて薄く焼いたものである(ただ、スペインでは tortilla はオムレツのようなものを指すらしい)。コスタリカまではこのトルティーヤを日常的に食す。しかしながら、国境を越えてパナマに行くと、トルティーヤは姿を消す。トウモロコシの原産地は南米ペルーなのだが、どういうわけか、南米ではトルティーヤは目にしない。パナマは地理的には中米であるが、食文化は南米に属すのである。
 以上のようなことから、コスタリカでは中米6か国のことを“cinco hermanos y un vecino”(シンコ・エルマーノス・イ・ウン・ベシーノ、「5人の兄弟と1人の隣人」)と表すことがある。「隣人」とはもちろん、パナマのことである。
 さて、中南米はラテンアメリカと同義かというとそうでもない。ほとんどはラテンアメリカであるが、スリナム(オランダから独立)やガイアナ(イギリスから独立)などはラテンアメリカとは呼べない。カリブ海に浮かぶ島国、例えば、ジャマイカは英語圏であるからラテンアメリカではない。
 ラテン語から派生した言語を話す国がラテン系ということで、スペイン、ポルトガル、イタリア、フランス、ルーマニア(「ローマ人の国」の意)がラテン系諸国になる。
 そうすると、フランス領ギアナもラテンアメリカになるし、ハイチもラテンアメリカになる。しかし、ラテンアメリカというと、どうしてもスペイン語・ポルトガル語の国のイメージが付きまとう。そこでイベロアメリカといういい方もある。こうなるとイベリア半島の国(スペインとポルトガル)がかつての宗主国であった国に限定されてくるのである。
 なお、郵便料金は中米と南米では異なるので要注意。航空便では南米は中米より20円高くなっている。郵便局員は信用しないように。メキシコを南米と思っている局員もいる。宛先には必ず日本語でいいから、「中米コスタリカ」と書くこと。メキシコはこの伝でいくと、「北米メキシコ」だが、そういういい方は聞いたことがない。

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中南米とは?(1)-ゴルゴ13、コスタリカにて狙撃の仕事をする

2013-11-06 11:00:11 | トリビア
 グアテマラ・シティーを発って、コスタリカへ向かうところまで述べた。コスタリカは「ゴルゴ13」のあるエピソードの舞台にもなっている。この中では、サンホセの街並みや、サンホセから国立自然公園へ至る、風光明媚な山間を走る道路が描かれていた。下の地図の赤丸で示されたあたりがゴルゴ13の狙撃地点である。ここは筆者もよく通ったところだが、まさか、その道が描かれることになろうとは!

  ブラウリオ ゴルゴもここで 一仕事
 ところが、ゴルゴ13ともあろうものがコスタリカを南米と言っているのはいただけない。アメリカとメキシコの国境である Río Grande (リオ・グランデ川と言っているが、リオは川のこと。グランデは大きい。大川である。別名Río Bravo「荒川」の意)より南を南米と言っているのであろうか。アメリカ人からすれば国境の南だから、南米なのかもしれないが。
 南米と ゴルゴも間違う コスタリカ

 厳密な地理区分でいうと、メキシコのユカタン半島あたりから陸地の幅が狭くなっているが、そこまでを北米という。NAFTA(North America Free Trade Agreement:北米自由貿易協定)加盟国はカナダ、アメリカとメキシコである。最も幅が細くなっている地峡からパナマまでを中米という。そして、コロンビアからが南米である。 

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クレヨンしんちゃん、バルセロナへ行く

2013-11-05 11:21:35 | スペイン語
 先日、アニメ「クレヨンしんちゃん」を見ていたら、何と舞台がスペインであった。スペインといっても、バルセロナで、カタルーニャ(英語ではカタロニア)である。スペイン語ももちろん通じるが、現地の人はカタルーニャ語を話す。カタルーニャについては、後日、述べることにして、今回はアニメの中のスペイン語について述べる。
 しんちゃんの話すスペイン語は Hola(英語の Hello に相当)、Disculpe (Excuse me)、Salud (乾杯)だけだったが、市場の名前が「クワルキエラ」(cualquiera、どれでも)で、しんちゃんの宿泊するホテルの名前が「メンティロソ(メンティロサだったかな)」(mentiroso, mentirosa、うそつき)だった。解説は一切なかったので、子どもはもちろん、スペイン語を知らない大人にも面白味は伝わらなかっただろう。
 スペイン語を知っていると、「クレヨンしんちゃん」もより一層楽しく見ることができるのである。

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青年海外協力隊へ(3)-成田からロス経由でコスタリカへ

2013-11-04 16:40:37 | トリビア
 話を1979年に戻す。いよいよ出発の8月15日がやってきた。ロサンゼルス行きのパンナム機のクリッパー・クラスに乗る。憧れのパンナムである。若大将シリーズや社長シリーズなどの東宝映画や、パンナム東京支社長のデイビー・ジョーンズ氏が優勝力士に渡す「ヒョーショージョー」などでおなじみのパンナムである。海外旅行が夢であった時代の飛行機は日航もあったが、やはりパンナムであった。その後、パンナムは姿を消し、日航が経営不振に陥るとは夢にも思わない。
 デイビー・ジョーンズといえば、アメリカのポップ・グループのモンキーズのメンバーにもいたが、最近では、ジョニー・デップ主演の「パイレーツ・オブ・カリビアン」に出てくる海の怪物の名前としても知られるようになった。
 それはともかく、ホンジュラスに赴任する2名の隊員(1名はスペイン語が堪能なシニア隊員)とともに、パンナム機に搭乗した。その後、何回も飛行機に乗ることになるが、パンナムに乗ったのはこれが最初で最後であった。飛行機に乗ったことや海外に行ったことはこれが初めてではなかったが、成田からは初めてであり(成田空港開港はこれより数年前のこと)、海外で2年間生活するということで、かなり気分が高揚していたので、このときのことは今でもありありと思い出せる。
 ロサンゼルスまでは順調なフライトだった。アメリカは初めてだったので、東回りのフライトでは夜があっという間に明けることを実感した。飛行時間は9時間ぐらいだったろうか。サンフランシスコの町を眼下に見たときの興奮も忘れがたい。ロスに着いたのは、成田の出発時刻よりも前になっていて、時差というものを始めて体験した。興奮していたので、あまり眠くはなかったが、時差ボケはその後1週間ぐらい続くことになる。
 乗り継ぎの飛行機待ちの間、ロスのホテルで休憩するが、このときは、英語が一番できるのは筆者だったので、交渉ごとは筆者が担当した。
 そして、乗り継ぎの飛行機(パナマ・シティ行き)に乗るために、また空港にやってきたのだが、なかなか飛行機が出ない。12時間も待たされた挙句、グアテマラ・シティ行きの便に変更になった。
 5時間ぐらいのフライトで、グアテマラ・シティについたその日はグアテマラ・シティの空港の近くのホテルに一泊することになった。ここからはスペイン語圏なので、すべてはシニア隊員に任せた。疲れていたので、ホテルではただ寝るだけだった。
 翌朝、ホンジュラス行きの二人が先にチェックアウトしたときの心細さといったらない。一応スペイン語はできることになってはいたが、実地で使うのは初めてである。その上、これからは一人旅である。グアテマラ・シティからコスタリカのサンホセまでは2時間ぐらいのものであるが、ホテルをチェックアウトして、タクシーに乗って、空港でチェックインして、という手続きを自分ひとりでしなければならないのだ。今では、どうということはないが、この時はまだまだ未熟であった。心細さと緊張で、飛行機に乗ってしまうまでのことはよく覚えていない。乗ってしまえば、後は到着するだけ。出迎えの人もいるはずだ。サンホセについてからは他人任せでいいので、気楽なものだ。

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