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ジュリオ・セザル ‐ ブラジルのゴールキーパー、コスタリカ vs. ギリシャ

2014-07-01 09:39:52 | トリビア
  ワールドカップ(Copa Mundial)がますます熱を帯びてきた。ラテン・アメリカではオリンピックなど、ものの数ではない。サッカーのワールドカップが唯一無二のスポーツの祭典である。
 さて、前回まで、Julius Caesar (Julio César)に登場していただいていたが、今回はブラジル・チームからもご登場願う。それは、ジュリオ・セザル選手である。
  
ジュリオ・セザルとは Julius Caesar のポルトガル形で、Júlio César とつづる。スペイン語とはつづりが微妙に違う。で、ジュリオが個人名で、セザルが姓かと思ったが、そうではなかった。フル・ネームは「ジュリオ・セザル・ソアレス・デ・エスピンドラ(Júlio César Soares de Espíndola)」というそうで、「ジュリオ・セザル」が個人名である。「ソアレス・デ・エスピンドラ」が姓のようである。
 ポルトガル形で言われてもピンとこないが、これが英語形の Julius Caesar (ジュリアス・シーザー)だったら、だれでも笑ってしまうような名前である。試合で大活躍しているからいいようなものの、あまりにも立派な名前を付けられるとプレッシャーになりそうである。
 コスタリカ、ペルー、メキシコでは、Julio César さんにはあったことはない。
 さて、話変わって、コスタリカとギリシャがベスト8をかけて戦ったばかりである。コスタリカのミラクルはまだまだ続く。
 ギリシャは大昔から移民を送り出している国である。古くはイタリア南部へ。「ナポリ」はギリシャ語の「ネオポリス」(新しい街)が変化してできた名前だそうな。アメリカへも、オーストラリアへも大勢送り出している。オーストラリアはシドニーだけでなく、ケアンズにもギリシャ系住民がたくさんいる。で、コスタリカにも渡ったかというと、やっぱり渡っている。以前、コスタリカの州の紹介の記事でもふれたが、“Grecia”(ギリシャ)や“Atenas”(アテネ)という名前の町がある。今では、町の住民はすっかりコスタリカに溶け込んでいるようだが、コスタリカ全体では、ギリシャ系住民はそう多くはない。
Grecia (グレシア)の町の住民は、まさかコスタリカ vs. ギリシャ戦でギリシャを応援、なんてことはなかっただろうが、もし、ギリシャが勝っていたら、今後、ギリシャを応援していっただろうか。
 
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