閻魔大王はあの世の入り口で死者が極楽に行くか、地獄に行くかを決める裁判官というイメージだが、実は、閻魔様は道教や仏教で、地獄において亡者の審判を行う十尊(十王)のうちの一人なのである。
「仏教が中国に渡り、当地の道教と習合していく過程で偽経の『閻羅王授記四衆逆修生七往生浄土経』(略して『預修十王生七経』)が作られ、晩唐の時期に十王信仰は成立した。」とのことである(ウィキペディア「十王」)
閻魔王以外の9人の王様については上のリンクをご覧いただきたい。閻魔様を含めて10人の王が7日ごとにそれぞれ死者の審理をするわけである。閻魔様は1番目ではなく、5番目に配属されている。つまり、最初に審理するのは秦広王なのである。
ただ、どういうわけか、閻魔王以外の王の知名度は高くない。
閻魔王は閻羅王ともいうが、森羅王の別名はあまり知られていないだろう。【図説】「中国の神々」(学研)掲載の絵を紹介する。
閻魔様の画像は多数あるが、以下はすでにこのブログで紹介したものである。
【安土桃山時代に描かれた閻魔】
【地獄の法廷を描いた中国の仏画】
その他の画像も大体このような感じだろう。
次の画像は閻魔様ではなく、ある実在の人物の絵である。このお方が閻魔様のモデルになったという説があるが、実際の容貌とそっくりかどうかはわからない。
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