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スパニッシュ・オデッセイ

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チキータ・バナナ

2015-02-20 08:02:01 | スペイン語
  コスタリカはコーヒーと並んで、バナナもかつては主要輸出品のひとつであった。このほか、砂糖、綿などの農産品が輸出の主力であったが、最近は、軽工業品やIT関連の製品も輸出するようになっている。
 さて、コスタリカのバナナは“Chiquita”(チキータ)というブランドである。これは「小さい」をあらわす“chico (a)”に縮小辞の“-ito(a)”をつけたものである。語尾が“a”だから、女性形である。確かに、チキータ・バナナは小さい。エクアドルのバナナには“Enano”というブランドがあるが、こちらはもっと小さい。“Enano”は「小人」という意味である。
 バナナは英語では“banana”とつづる。スペイン語にはこのほかに、“banano”という形もある。むしろ、コスタリカではこちらの方が普通だった。こちらは“o”で終わっているので、男性名詞である。バナナは世界的に♂の象徴のようだから、男性形の方が理に適っていると言える。コスタリカのスペイン語では「小さいバナナ」は“banano chiquito”である。何でコスタリカのバナナのブランドは“Chiquita”という女性形になったのか、その理由を考えてみた。
 英語の“banana”に引かれて、女性形にした。バナナの会社が「ユナイテッド・フルーツ」というアメリカの会社なので、英語の影響が強い。
 会社のイメージ・キャラクターもミス・チキータである。男にすると、どうしても♂のにおいが強くなりすぎるし、♂で小さいのはどうもね。



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