【埼玉西武ライオンズの公式ホームページより】
西武ライオンズのメヒア選手(Ernesto Antonio Mejía Alvarado)の父の父姓が Mejía だが、アクセントは i の上にある。スペイン語ではアクセントのある母音はやや長く発音される傾向があるので、カタカナ表記としては「メヒーア」が適当である。
“Historia Apellidos españa”というサイトによると、Mejía 姓のスペインでのランキングは第711位。多くはなくても珍しくもない。世界的な分布を見ると、絶対数ではメキシコ、人口比ではホンジュラスが一番多い。
Mejía 姓の由来だが、mejía という単語は小学館『西和中辞典』には出てこない。そこで、ウィキペディア“Mejía (surname)”(英語版)に当たってみた。スペイン北西部のガリシア地方にある Muxia という町の名前に由来すると一般的に考えられているらしい。
他には古スペイン語の Mexia(medicina「薬」の意。英 medicine)に由来するとの説もある。
さらには、Mejía 姓のルーツは Sephardic とも書かれているが、研究社『新英和中辞典』にはこの語は掲載されていない。『西和中辞典』には sefardí という単語が載っているが、これの英語形だろう。意味は「イベリア半島から追放されたユダヤ人の」である。ユダヤ人の姓をスペイン風に変えるように強制された際、「救世主」を意味する元の言葉(ヘブライ語か)から“Mesía”(英 Messiah)になったとか。現代のスペイン語では「救世主」は“Mesías”で、一見複数形になっている。
ともかく、Mesía が Mejía に変化したということだろう。しかしながら、ユダヤ教徒とイスラム教徒の子孫はスペインからラテンアメリカの植民地に渡ることができなかったのに、ラテンアメリカに Mejía 姓が多いのはなぜなのか、説明がつかないことも記されている。
メヒア選手に戻るが、ホームラン王を取るほどの活躍があったので、ここはひとつ「救世主」(Mesías)説を採っておこう。メヒア選手の応援ボードには“Mejía Mesías”と書いてあげれば、気をよくしてホームランを連発してくれるかもしれない。
Mejía 家の紋章はいろんな種類があるので、“Escudo de Mejía”をご覧いただきたい。
以下はMejía (surname)”に紹介されているものである。
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