スペイン語の身近な動物を表す名詞は基本形は男性形で、メスを表す時には女性形になる。犬や猫が代表例であるが、「オス馬」を表す“caballo”を女性形にすると、“caballa”で、これは「鯖」になることは前回述べた。
“elefante”(象)や“puma”(ピューマ)などは、雌雄同形である。昆虫など、一見して性別が判別しにくいものは大体、雌雄同形である。
今回は一見男性形と女性形のペアに見えるが、意味が全然異なる名詞を取り上げよう。
まずは、ネズミ(マウスではなくラット)を表す“rata”。これは女性名詞であるが、雌雄同形である。ネズミならひっくり返すと、性別が判明するとは思うので、オスネズミは“rato”になるかというと、そんなことはない。“rato”は「ネズミ」などではなく、「短い時間」という全く違う意味になっている。
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