スパニッシュ・オデッセイ

スペイン語のトリビア
コスタリカ、メキシコ、ペルーのエピソード
パプア・ニューギニア、シンガポールのエピソード等

“caballo”、“caballero”など

2013-02-16 11:02:33 | トリビア
  「馬」はラテン語で“equus”だったが、ローマ騎兵の「馬」を指す俗語に“caballus”というのがあった。ここから、スペイン語の“caballo”へとつながっていくのだが、実は“caballus”は「馬」は馬でも「老いぼれの駄馬」の意味だったらしい。ということで、「メス馬」を指す“yegua”の方が、「駄馬のオス馬」の“caballo”より格が上ということになる。
 「駄馬のオス馬」“caballo”に乗っていたのが“caballero”で、本来の意味は「騎士」である。そこから「貴族」という意味も派生しているが、「騎士」程度では大した身分の貴族ではあるまい。さらに、英語の“gentleman”同様、「紳士」という意味になり、現在に至っているのである。