オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「ISN'T SHE GREAT?」

2006-05-05 01:27:58 | 映画・DVD【あ】
60年代後期。女優のジャクリーン・スザンは不倫相手に逃げられ、仕事もなく人生のどん底にいた。そんな彼女の前に生涯のパートナーとなるアーヴィングという男性が現れる。
ジャクリーンの才能を信じて疑わないアーヴィングは、彼女に自らの経験を執筆することをすすめる。かくして当時の人々が衝撃をうけた、赤裸々でスキャンダラスな小説「人形の谷」が出来上がった。
「有名になること」を夢見ていたジャクリーンが、ベストセラーを生み出し、スターの座につくまでの経緯をコミカルに描いている。


これは実在の人物、元女優ジャクリーン・スザンの半生を映画化したものです。
主演のベット・ミドラーがラジー賞にノミネートされたらしいけど、そんなに悪くない映画だと思うな~。
ジェームズ・ブラウンが歌うところとか、カポーティが「冷血」について語るところとか、ジム・モリスン、海運王オナシスなど(ホンモノか偽者かはおいといて)、時の人がところどころに出てくるのが結構楽しい。

パワフルなジャクリーンはベット・ミドラーに適役。
夫役のアーヴィングをネイサン・レインが好演しております。いつもより印象が薄い気がするけど、控えめなところがかえってジャクリーンを引き立てる結果になってよかったのかも。



ジャクリーンは本屋を一軒一軒まわったり、TVでPRしたりと、なんとか自分の本を売ろうと画策します。その結果、彼女の本は出版界の歴史をひっくり返すベスト・セラーに輝いたのでした。
編集者が「文章が支離滅裂だ」と言って手直しさせようとしたけど、映画のジャクリーンはなんやかや理由をつけてあまり直さなかった。実際はどうだったのだろう?
支離滅裂でありながらも、彼女の文章は読者を引き付けて離さない魅力にあふれていたのだろうか?

そんな彼女には知的障害のある息子がいて、しかも自身は乳癌に侵されていました。
息子のことを「まるで映画俳優のようにかっこいいわ」などと言ってのける彼女は実際素晴らしい女性だったのではないかと思います。
でも「とにかく有名になりたい!」と終始言い続けていたその心情は私にはよくわかりませんでした。  

音楽を担当したのはバート・バカラックで14年ぶりのフル・アルバム担当だそうです。
ヴォーカル担当のディオンヌ・ワーウィックとヴァネッサ・ウィリアムスがこれまた素晴らしい歌声を聴かせてくれます。
映画そのものより、音楽の方が印象的かも…です(笑)。


余談ですが、この映画で出版社の「かちかち頭」の編集者、マイケルを演じたデビッド・ハイド・ピアース。
最近何かで観たんだけど思い出せない…(汗)。
初めはジャクリーンの作品をばかにしていたのに、次第にジャクリーンと心を通わせていくくだりが微笑ましいです。
最後に病床にいるジャクリーンを見舞うマイケルの表情がまたいいのです。頭は固いけどいいやつなのです。
なんとなく味のあるデビッド・ハイド・ピアース。ちょっと心に留めておきたい俳優です。


やっぱりちょっと薄いんだよね~~。
最近こーゆー薄いのが好みなのかな…(-ω-;)。
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6 コメント

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薄いピアースさん (豆酢)
2006-05-05 16:40:54
ぶりぶりぶりっこレネー・ゼルウィガーとお歌大好きユアン・マクレガー共演の「恋は邪魔者」にピアースさん出てまーす(笑)。



こんにちは、濃い顔好きの豆酢です(爆)。ベッド・ミドラーの作品は、ご本人のインパクトが強烈なので、自然と濃ゆい内容になりがちですよね。でも世間で酷評されてるほどひどくはないと思います。ご紹介くださった作品も、ベッドだからこそ際立った内容になったんでしょうし。ここでのネイサンも好きです♪こういう抑えた演技もできるんです、彼。
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あははは (dim)
2006-05-06 01:02:53
豆酢さん、こんばんは。



>ぶりぶりぶりっこレネー・ゼルウィガー



うはははは!!大爆笑です!!

そうそう、何故かいっつも同じ顔で同じポーズなんですよね~。そろそろぶりっこは卒業したらいいのに~と思いますわ。

可愛くないんだからやめろって(笑)。



「恋は邪魔者」未見なんですよ。

ピアースおじさん出ているなら観てみようかな。どうやら「めぐり逢えたら」を観た時に出ていたようなんですが、どんな役だったか覚えてないんですよね~~(汗)。
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お部屋の模様替えね、素敵ざます! (viva jiji)
2006-05-06 08:29:07
とても見やすくてキレイなお部屋ね~!

うん?↑の作品、その↑のも未知の作品です!

バカラック!ワーウィック!これは見ねばね。ネイサン、手堅く稼いでますなあ~(笑)ピアースって、ガイ・ピアースでなくって「この人?」、すれ違っても全く印象に残りませんけど、私は・・あっ!ごめんなさい!この写真で見るかぎり、ちょっと風吹いたらアノ薄々の前髪「どないなるんでっしゃろ?!」・・・あっ、またまた、すみません!!(スゴスゴ・・)
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ぷふふ… (dim)
2006-05-07 01:12:36
viva jijiさん

そうなんですよ、デビッド・ハイド・ピアースってあまり印象に残らないようなやつなんです。おおせのとおり髪の毛もわずかしか残っておりませんが(笑)。



映画はね~可もなく不可もなくっていうか~~。…「ぜひ観てねっ」って言うほどの代物ではないです。サントラ買って聴く方がいいかもです。



ネイサンはひたすら妻を愛するいい夫役でした。ネイサンとベットでべたべた濃い映画かなと思っていたら、ネイサンが意外と控えめでよかったです。相変わらず「ハの字」眉毛でしたけど(笑)。
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通りすがりのものですが、 (見知らぬ女)
2007-03-07 14:09:56
私はデビッド・ハイド・ピアースの大ファンです。
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いいですよね (dim)
2007-03-08 00:40:01
見知らぬ女さん、はじめまして。

デビッド・ハイド・ピアース・・・一番好きになることはないと思いますが(笑)、なんだか気になる存在というか応援したくなる俳優さんです。
すごい印象に残る・・・ってわけでもないところが、なんとなくいいんですよね。さりげなくて。
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