2006年、アメリカ作品
監督:ライアン・マーフィー
出演:ジョセフ・クロス、エヴァン・レイチェル・ウッド、アネット・ベニング、アレック・ボールドウィン、ブライアン・コックス、グウィネス・パルトロウ、ジョセフ・ファインズ、パトリック・ウィルソン 他
有名になることを夢見る躁鬱病の母と、家庭をかえりみないアル中の父親。
そんな両親が離婚することになり、中学生の息子オーガスティンは母のかかりつけの精神分析医の家庭に預けられることになる。
だがその精神分析医ドクター・フィンチの家庭も、オーガスティンの家庭に劣らずかなり風変わりであった。
家族を養うために家族を犠牲にしている詐欺師まがいのドクター・フィンチを筆頭に、妻も二人の娘も息子もどこかしら狂気が感じられるアブノーマルな人間ばかりだった。
そして家の中は荒れ放題。クリスマスツリーは2年前から飾ったまま。そこかしこに物があふれ、それは庭にまでもおよんでいた。
フィンチ家になかなかなじめず、頼みの父親に電話をしても電話にでてくれない。養育費さえ払ってくれない。
母親は薬物依存に陥り、親としてオーガスティンを育てることを放棄し「フィンチ家の養子になりなさい」とまで言い出す始末。
親に見捨てられ、何のルールもないおかしな家庭の中で現実に押しつぶされるようになるオーガスティン。
だが彼はやがて悟るのだ。
他人に頼らず自分自身の力で生きていくしかないと。
原作は作家オーガステン・バロウズの自伝だそうだ。
たった14、15の少年に与えられた運命にしてはあまりに過酷なような気がするのだが、映画ではそんなに悲壮感は感じられない(それはどう見ても主人公役のジョセフ・クロスが14、15歳には見えないということも要因の一つのような気がするのだけれど)。
オーガステンを守り、導いてくれる大人は存在しなかったわけだが、だからこそ彼は自分のさなぎをとっとと抜け出ることが出来たわけで「あっぱれ」とは思ったが、同情はしなかった。
むしろ生きることがヘタで不器用な大人たちに同情してしまった。
彼らは自分自身の面倒さえ見ることが出来ないでいるのだ。
この映画を嫌いな方もおられるようだが、ワタシは結構好きなタイプの作品。
大人たちを単なる変人としてではなく、弱い部分も含めた人間としてちゃんと描いているから。
それに配役がうまいと思う。
それぞれの役者のうまみがちゃんと出ている。
やっぱりこの人の演技にはひきこまれる。ドクター・フィンチ役のブライアン・コックス。
一番ぶちきれていたけれど、憎めない役だった。
兄のレイフ・ファインズは好きだけれど、弟のジョセフはどーにも苦手だった。
ところが今回はワタシの中でかなりポイント高いです!!複雑な事情を抱えた息子(養子)役を気色悪く(?)そして可愛く演じている。詩の朗読会の場面は最高!
ただねー、一つ文句を言わせてください。
パトリック・ウィルソン目当てで見たのに、数秒しか登場してなかったってのはねー、許せんよ(涙)。
あの役が、彼である必要は果たしてあったのだろーか???
>生きることがヘタで不器用な大人たち
ふむふむ、そういう内容なのですね~。
ブライアン・コックスおぢさん、大好きです!
ホーガン少佐だから特別ってこともあるけど(笑)、悪役やっても優しいパパ役やってもいい味だしてますよね~。
セットで(爆)ブレンダン・グリーソンおぢさんも好きです。
>パトリック・ウィルソン目当てで見た
「リトル・チルドレン」はご覧になったのでしたっけ?
これも「生きることがヘタで不器用な大人たち」のお話だった~。
ずーっと前にやきそばさんのとこで紹介してくれてたので観たのですが、ふがいない大人たちに腹立ちながらもおもしろかった。(笑)
「スウィーニー・トッド」を観たら、何だか映画鑑賞中から無性に「オペラ座の怪人」が観たくなり、またまたDVDかけっぱなしの今日この頃ですが(爆)、やっぱりパトリック・ウィルソンはイイ男だわ~。
あと!「アメリカン・ギャングスター」観ました?!
ちょびっとだけど、ノーマン・リーダスが出てたよ~~!!(感涙)
でも豪華なキャストですね。
>彼らは自分自身の面倒さえ見ることが出来ないでいるのだ。
うひ!ぶすぶすときそうだわん・・・
>やっぱりこの人の演技にはひきこまれる。ドクター・フィンチ役のブライアン・コックス。
彼の声が好きなんですよね。
あのちょっとノドがゴロゴロいうような声、いいわん。
ジョセフ・ファインズ、お兄ちゃんの流れで結構注目してて、嫌いじゃないんですけど、脱ぐと毛だらけなのよね・・・(爆)
Killing me softlyのとき、見てて恐かった。(先祖がえり。。。?)
兄の頭に少し移植してあげたい・・・(殴
(そいえばdimさん、以前おにいちゃんの惨い状況の写真を載せてくださいましたね。あれはショックでした・・・・)
お兄ちゃんとちがってなぜかラテン系ってかんじがいたします。6人兄弟の末っ子ともなると、いろんな血が出てくるのだろうか。(意味不明
昨日「エリザベス」(ゴールデンエイジじゃないほうです)を見てたらでてて、これは(洋服着てるし)結構可愛かったけど。
>役者のうまみ
うんうん、この言葉のすぐ下にブライアン・コックスの写真があって、いやー、なるほどーと思いましたです。
>だが彼はやがて悟るのだ。
>他人に頼らず自分自身の力で生きていくしかないと。
今、友人にもらった本でまさにこれ系の小説を読んでるんですが、こっちはほんとにイマイチで・・・。日本語の本(と言っても翻訳ものですが)だから読んでるってだけで。
基本的にこういうテーマって嫌いじゃないんですが、微妙なときがありますね。
>パトリック・ウィルソン目当てで見たのに、数秒しか登場してなかったってのはねー、許せんよ(涙)。
こういうこと、ありますよね~。
逆にお目当てが出てると知らずに見たら、たとえ数秒でもキャーッてなるんでしょうけど・・・。
ともあれ、dimさんがまた記事を更新されるようになってよかった♪
ps.それにしてもshit_headさんはどうしちゃったんでしょうね・・・。
うーむ、それにしても…。
子供がしんどい目に遭う映画は、最近できるだけ避けていたのですが(観てると辛いから)、これは観てみたいと思いました。
確かに、子供たちって柔軟で、意外とタフな一面があるもの。逆に大の大人の方がぶきっちょで、どうしようもない場合が多いですね(笑)。
「りとる・ちるでれ」のウィルソン君は、そりゃもうよだれもんの役でしたよ。いろんな意味で(笑)。ええ男っすね、彼!
それにしても、またまた面白そうな映画の紹介ありがとうございます。いい男探して探して教えてくださ~い。
いや~ヒースショックから立ち直らないうちに、路上で痴漢にあうわ、友人に買ったお菓子と弁当を電車の網棚に置き忘れるわ、会社の営業のおっさんが悪いのに逆ギレされるわで・・・なんだかヒジョーに落ちこんだ期間があったもんで・・・ブログなんて書く気にならなくてねー。
これのブライアン・コックスおぢさんはとっても良いですよ~~。あとジョセフ・ファインズもとっても可愛い♪内容はどうよ~と思うけれど、脇役がとってもよろしい映画です。
で、ジョセフの写真を求めてネットを徘徊したら、にーちゃんと血があらそえないっていうか・・・やっぱり髪の毛がかなりやばい写真を見つけてちょっぴりショック・・・。
「リトル・チルドレン」はDVD買ったままですよう~~。そのうち見なくちゃとは思っているものの、gerryのベオウルフもまだ観てないし~CSIとwithout a traceにすっかりはまりまくってしまい、映画どころじゃなくなっておるのです。
あ、でも「スウィーニー・トッド」はみますた!!
あれを見るとやっぱりオペラ座を思い出しますよねー。ワタシはファントムというよりラウルを思い出してしまったのですが。
「アメリカン・ギャングスター」は「スウィーニー・トッド」とセットで見ようと思っていたのですが、時間の都合で無理だったので今週末に観に行ってきま~~す♪
これのブライアン・コックスはよいですよ。
自分の排泄物が「とぐろを巻いて、ちゃんとしっぽが天井を向いている。これは運が向いてきたということだ」と家族に鑑賞させるの。
とっても変なおっさんの役です。
実際あんなおっさんが自分の父親だったら困りもんですけど、まあ楽しいことは楽しいでしょうねえ。
そうそう!ジョセフの体毛はすごいですよー!
胸毛もすごいけど腕毛もすごい!!
ありゃ熊並ですね。そんで結構いい体しているんですよね。大体毛むくじゃらの男性っていい身体してますよねー。毛むくじゃらで貧相ってあんまり見た事がない。
でも基本的にあの目がくっついているようなジョセフのような顔だちって好きではないのです。英国の王室の顔みたいのとか。
この映画のジョセフはよかったですけどね。
ありゃ~~あのレイフの写真トラウマになってますのね。そりゃスンマセンでした。
ワタシとしてはウィリアム・ハートみたくなってくれれば、まー許してやるって感じなんですけど(何様?)。
バーコードおやぢにだけはなって欲しくないですね~~。
やはり男性ホルモンとかと関係あるんでしょうか。
しかし、貧相な体型の男性は毛深い人でも脱がない、という可能性も考えられるかも・・・(殴
しかも横レスですが、私も最近マイアミじゃないほうのCSIにはまりだしてます~~
しかし半端じゃない量があるのよね。
見ても見てもまだある!(ちょっと嬉しい)
dimさんはwithout a traceなのね。
あれはシーズン1しか見てない。
今はあと「Medium」っていう、美輪明弘みたいに(?)霊感能力のあるアリソン・デュポアっていう女の人が捜査に協力するっていう実話ベースのドラマにはまってます。
ちょっと恐いんだけど、jesterでも耐えられるぐらいなのよね。