オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「カーズ」

2006-07-07 01:36:47 | 映画・DVD【か】


もし何かの才能があって、しかもルックスも抜群で、みんなにちやほやされるような生活を送っていたら…こいつのようになるんだろうか。

ライトニング・マックィーン。


彼はカー・レースの最高峰ピストン・カップに出場するレーシングカー。ルーキーながら天才的な実力と圧倒的な人気を誇っていた。

だが、性格は「自信過剰」で「ルックスばかり」気にしていて「自分のことしか考えない」ヤツだった。

そんなマックィーンがとあることから、ルート66沿いのさびれた田舎町へ迷いこんでしまう。
マックィーンは猛スピードで田舎町を抜け出ようとしたが、保安官シェリフに見つかり、スピード違反で捕まりそうになる。
パニックにおちいったマックィーンは町の道路をメチャクチャに破壊してしまい、道路の補修を済ますまで町に足止めされることになるが…。


小さな田舎町ラジエーター・スプリングスで足止めをくらったマックィーンは、とにかくカリフォルニアに行きたいがために、いい加減に道路を補修する。全く責任感なんてないのだ。
だが様々な車と接し、様々な経験を重ねていくうちに、責任感が芽生え、車(?)を思いやることを知り、友情の素晴らしさを学んでいく…。


レッカー車のメーターと二人で、いねむりトラクター達を冷やかしにいくシーンはほのぼのとしていてよかった。
学生の頃、誰でも友達とあんないたずらをしたであろう。
友達のいないマックイーンはそんなこともしたことがなかったに違いない。

サリーとドライブに行くシーンも印象的だった。
常にスピードだけを要求されていたマックイーンが、ゆっくりと走ることの喜びを味わうところだ。
あのトンネルを抜けた時の景色の素晴らしさに鳥肌がたった。
その風景…ここに載せようと思ったけど、あれは劇場で観るべきものなので載せるのはやめました。とにかく素晴らしい~~!!
さすがPIXAR!!

「さすがPIXAR!!」なところはそれだけじゃあない。
ルート66沿いの風景描写は空間が感じられて、とってもリアルで美しい。
それから車の表情や質感。これも車によってそれぞれ違うのだ。
ピストン・カップでフルスピードで走る、レース・シーンも迫力満点でホンモノ顔負けである。

でも何と言っても…この映画のいいところは、愛情にあふれているところ。
作り手の映画やキャラクターへの愛情がたっぷり感じられて、とっても優しい気持ちになる。
また、たかだか10分の短縮のために作られた高速のお蔭で、時代に取り残されてしまったルート66や、そこに住む人々への愛惜の思いが込められていていて、見ていて「ぐっ」っときてしまうのだ。
まあ私が一番「ぐっ」ときたのは、レースのハイライトのシーンだけど。
あそこでハンカチのお世話になりやした、ハイ。号泣。



主人公は車だけれど、誰が観ても楽しめる、完成度の高い、いい映画だと思う。
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いらっしゃいませ (dim)
2006-07-12 02:28:38
せぷさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。



そうですね~。試写会に当たって見にいかなかったら一生観ないだろうって映画もありますよね。

観ようと思ってたらいつのまにか終わっていたなんてこともありますし。

映画との出会いってホントに不思議な気がします。人間と一緒ですよね。



私なんて俗にいう「負け犬(笑)」なんで、誰かに「勝とう」なんて思ったこと、ございません。まあそういう勝負の場面を避けてきたから、こんなだらだらした人生を送っているとも言えますが(笑)。



私はメーターの声が特にぴったりだったような気がしました。
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観て観て~ (dim)
2006-07-12 02:22:27
nouilles-sauteesさん、こんばんは。



これはですねー、なんだかちょっとしたプレゼントをもらったような気分になる映画ですよ~。是非ご覧になってくだされ。

また声がそれぞれの車にぴったりなのです。

ギヨーム・カネがマックィーンの声ですか。

ちょっとそちらも見てみたい気がします。
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カーズ。 (せぷ)
2006-07-11 22:33:38
『カーズ』、試写会で当たったから観に行ったんですけど、落選してたらそのままスルーしちゃったかも?

試写会で外れたら、もう観なくていい!なんてこと、思っちゃいませんか?笑。



この映画、すべてがいいと思いますけど、特にラスト、勝ち負けだけがすべてじゃないって主人公が悟るところが自分が普段考えていることに通じるところがあって、さらに評価を高くつけちゃいました。

あと、吹き替え版で観たのですが、いつもながらピクサーアニメは声優陣がイメージにピッタリなので感心してしまいます。
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迷ってましたが・・・ (nouilles-sautees)
2006-07-11 17:25:20
これ、見るかどうかちょっと迷ってたんですが、dimさんのレビューを読ませていただいて、やっぱり見に行くことにしました。



フランス語版吹替版だと主人公の声がギヨーム・カネなので本来そちらを見たいのですが、たぶんそれだとガキばっかでうるさそうだし、オリジナル版にしますです。
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すすすす…すいません (dim)
2006-07-07 23:27:58
viva jijiさん、まいどどうも。



すいません、またTBはじきましたか……。

ワタクシ本人は「くるものはこばまず派」なのですが…。

どうも相性が悪いようですねえ…。なんとかならんもんか。



この映画は体調が悪い時、元気をくれるような映画ですよね。いや~私もあそこに住みたい~!!



週末に「イヴの総て」を見ようと思っているのですが、「痴人の愛」はまだ買ってないのです。viva jijiさんに先を越されそう…。

レヴュー楽しみにしてますわ。
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ピクサーは元気もらえる! (viva jiji)
2006-07-07 10:47:56
http://blog.livedoor.jp/vivajiji/archives/50775650.html



TB、入らなかったのでURL貼らせていただきました。



体調イマイチだったのですが、無理して出かけて良かった!と思えた、楽しくて充実した作品でした。

そうそう、きのうツタヤの中古DVDでB・デイビスの「痴人の愛」購入。まだ観てないけどジャケット眺めてワクワク、にやにや。(笑)
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