オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「敬愛なるベートーヴェン」

2006-12-15 01:20:05 | 映画・DVD【か】
来週から怒涛のように仕事がやってくる~♪
と上司に脅されたので、ならば今週中に映画の一本でも観ておかねば!と思い「敬愛なるベートーヴェン」を観てきた。
日比谷にある小さな映画館で観たのだけれど、これは「しまった!」と思ったわね。
こーゆー映画はでっかい映画館で観るべきだったなと。
でもとっても気に入ったので、チャンスがあったらもう一度、今度は大きくて音の良い映画館で観ようと思ってマス。



出演:エド・ハリス、ダイアン・クルーガー他  
2006年イギリス・ハンガリー作品


“第九”だし(笑)、監督はアニエスカ・ホランドだというので非常に楽しみにしていた作品。
この監督で、やはりエド・ハリスが主人公だった「奇蹟の詩/サード・ミラクル(ワタシのレビューで申し訳ないが)」に深く感動して、再びこの組み合わせがあったら観てみたいと思っていたのだ。


時は1824年のウィーン。
“第九”の初演四日前だというのに、ベートーヴェン(エド・ハリス)は、まだ合唱パートを完成させていなかった。
ベートーヴェンは音楽出版者のシュレンマーに、コピスト(写譜師)として音楽学校の一番優秀な生徒をよこすように依頼するが、ベートーヴェンのところにやってきたのはうら若き女性、アンナ(ダイアン・クルーガー)だった。

女性にこんな仕事が出来るわけがないと、頭から決め付け追い返そうとするべートーヴェンであったが、アンナの写譜した原稿を見て彼女が並々ならぬ才能の持ち主であることを知る。
しかも彼女はベートーヴェンの音楽を誰よりも深く理解していた。

翌日からアンナはベートーヴェンの部屋に出入りし、“第九交響曲”の写譜を始めるが、尊敬するベートーヴェンの孤独な人生を見ることになる。
音楽家として致命的とも言える難聴。
ベートーヴェンはその他にも様々な持病を抱えていた。
アンナは、溺愛する甥に拒絶された、悲しげな背中をも見ることになる。


そしてついに、“第九”の初演の日を迎えるのだが……。


ベートーヴェンには実際に三人のコピストがいて、二人は男性だということがわかっているらしい。
この映画は、未だに謎とされる三人目のコピストを“女性”と想定して、史実とフィクションを交えながら、創作活動が頂点を極めた晩年の4年間を描いている。


アンナ役のダイアン・クルーガー。
今回は彼女を見直した。ベートーヴェンに怯まない、聡明な美しいコピストを好演


話はちょくらそれますが……
ワタシはベートーヴェンによく似た人を知っております(性格がね)。
それは………うちの父です(爆)。
ベートーヴェンのような才能は皆無だけれど、部屋の汚さは全く同じ(笑)。
偏屈で短気なのもそっくり(さすがにオケツは見せませんが)。
「おまえは偉そうなことばかり言う口先だけの娘だ!」と怒鳴りつけたかと思うと、後でこっそり反省しておにぎりかなんか買ってきてくれる(せこい?笑)。
こういう人に悪人はいないと思うのだけれど、一緒にいる方はとっても疲れてしまうのよ。

アンナはベートーヴェンを敬愛し、芸術というものを通じて精神的に深く繋がっていたけれど、やはり長く一緒にいることは不可能だったのではないかと思う。
でもだからこそ、濃密で瞬間的とも言える時を同じくすることが出来たのではないかとも思うのだけど。



“第九”の初演の日、耳の聞えないベートーヴェンは、アンナの力をかりながら指揮棒を振り続ける。
大勢の観衆がひしめく劇場内であるのに、そこにはまるで二人しか存在しないように見えた。
音楽という魔法で深く結ばれ、お互いを強く感じながら見つめあう二人は実に官能的で美しかった…。

そして“歓喜の歌”…。
くるよくるよと思いながらも、いざ「ジャーン」と音楽がなったら、全身に震えがきた。
と思ったら、涙がどばーっと溢れてきた(ついでに鼻水の大洪水)。
神の声である音楽とはかくも人の心を震わせるものなのか…。
こんなに音楽に感動したのは久々なのであった…。


エド様、音楽という魔法にとりつかれたベートーヴェンの役を怪演。
しかしやっぱり多毛なエド様は見慣れないのよね…。
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「007 カジノ・ロワイヤル」

2006-12-07 01:18:03 | 映画・DVD【か】
みなさまがあまりに「いい!!いい!」とおっしゃるもんで、我慢できずに仕事おっぽらかして観にいっちゃいました、新生ボンド!!



物語は英国諜報機関MI-6に所属するジェームズ・ボンドが、殺しのライセンスを獲得するところから始まる。
そんなOO7になりたてのボンドに与えられた仕事は世界中のテロリストの資金源である「謎の男」の正体をつきとめること。
しかし若きボンドは行動力はあるが、的確で冷静な判断を下す能力がまだ十分備わっていたわけではなかった。
「謎の男」が雇った爆弾男を追いつめたものの、大使館に逃げ込んだその男を射殺してしまったのだ。
国際ルールを完全に無視したボンドをマスコミが非難し、上司であるMからは「ダブルオーの昇格は早すぎたようね」と冷ややかに言われるボンド。
だが彼はめげないのだ。そして一瞬たりとも立ち止まってはいないのだ。
ボンドは爆弾男の携帯電話に残されていた謎のメッセージの発信元を求めて、次なる行動に出るのだった。


めちゃめちゃタフでクール!!
でもってタキシードの下に、鍛え上げられた身体と共に優しさと繊細さを隠しているというところが憎い!!
でもって、時々見せる笑顔がちょっと可愛い!!
ワイルドでありながらフェロモン全開でチョーせくしー!!

なんだけどね…。ワタシ、天邪鬼なのかしらん?
オープニングのアクションは「予想もつかない動き」ばかりで、眼がスクリーンに釘付けになっちゃったし、話が長いわりにはテンポがよくて面白かったんだけど、みなさんが「いい!」というほどの感激というか感動はなかったのよねえ…。
「スーパーマン・リターンズ」の時も「楽しめたけどちょっとだけスカくらった」気分になったけど今回もそんな感じ。
過度な期待がよくなかったんでしょかね?
それに悪役があまりにヘタレで(涙)…ワタシあまりに情けなくて途中から「もっとしっかりせんかい!」と叱咤激励、虚弱体質マッツを応援してしまいましたもの。


↑悪役はコイツ。
あのね、うちの会社の上司のM氏の方がよっぽどのワルだわよ…。ちと見習え。
それにこの髪型がイカンでしょ!!


ダニエル・クレイグは今までのボンドの中にはなかった繊細さを感じさせ、人間味あふれるOO7を演じていて好感が持てた。
また「愛する女性のためにこの仕事を辞める」という決意をしながらも、最後には裏切られ愛を失う彼の眼は、この先決して幸せと呼べる人生が待っているわけではないことを予想させる。
でもねえ…私は「余裕が感じられて、ユーモアが備わっていて、スイートで、あんまりダークさや重みが感じられない(つまり軽い)」ボンドが好きなのかも。
ええ…クレイグのボンドがどーのっていうより、単純に

やっぱりワタシはこの方が好きなのよ~~!!




「現実味がない」と言われようと「七三わけが古臭い」と言われようと、今はえらいじいちゃんになっていようとさあ…。ふっ。
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「CHAOS(カオス)」

2006-11-23 10:50:46 | 映画・DVD【か】


クエンティン・コナーズ(ジェイスン・ステイサム)は、以前担当していた事件で人質を誤って死なせ、相棒を辞職に追い込み、謹慎処分の身となっていた。
そのコナーズに復職の声がかかる。
シアトル・グローバル銀行を襲撃した強盗団が、交渉人としてコナーズを指名してきたのだ。
そして首謀者であるローレンツ(ウェズリー・スナイプス)はコナーズに「混沌<カオス>の中にも秩序はある」と謎めいた言葉を残し姿をくらます。

相棒がいないコナーズは新人のデッカー(ライアン・フィリップ)と組むように、上司に命令される。
初めは若造であるデッカーをバカにし、相手にしなかったコナーズだったが、観察力や分析力に優れたデッカーに一目おくようになる。デッカーも強引でありながらも有能なコナーズに、尊敬に似た念を抱くようになり、二人はいいコンビになりつつあるように見えた。



しかしローレンツの罠にはまり、アジトに出向いたコナーズはアジトを爆破され命をおとしてしまう……。



派手なアクションシーンは少ないものの、予測不可能でありながらもテンポのよいストーリー展開にぐいぐい引き込まれてしまった。
この映画のタイトルである「カオス」は「カオス理論」からきている(らしい)。「カオス理論」とは「非常に不規則で複雑な現象であっても、簡単な方程式で表現できる」とする理論のことだそうだ。

物語の中でデッカーがコナーズに「カオス理論とは何か」を説明する場面がある。
おバカなワタシはイマイチその理論が把握できなかったが、物語が進んでいき、デッカーが不可解な謎を解いていくにしたがって、なんとなくわかったような気になった(笑)。どんなに混沌としていて判りづらいことでも必ず「原因」というか「法則」みたいなものが存在するってことなのね。

デッカーは最後に、この事件の「法則」がなんであるかを解くのだが、この結末は彼にとっては色々な意味で痛い「一敗」であろう。
まあワタシはこのエンディングでよかったと思っているけど(笑)。
映画でも「パズルのピースがぴったりはまる」と言っているが、まさにそれ。
最後に謎が全て解明され、パズルがきっちり完成するさまは、憎らしいくらいに見事。


Jスンということで「キレのいい、派手なアクションシーンが見れるのかな~」と思っていたら、全然違った。でも頭脳派のちょいワルっぽいJスンも素敵だわ~~
まあJスンなら(ズラ姿以外)なんでもいいんだけど(爆)。
意外によかったのがライアン・フィリップ。
「クラッシュ」の時も正義感あふれる警官役だったけれど、こちらの方が断然よい!
新米っぽい感じをすごくうまく演じていたと思うし「ヘタするとJスンより目だってるんじゃないか…(汗)」と思えるくらいの存在感があった。
ちょっと怒ったような「憮然」とした表情が、謎を解けないもどかしさをあらわしていてよかった。


個人的にはニコラス・リーが見れてめちゃくちゃ嬉しかった。
彼の姿をスクリーンの中に見つけた時「ね、ね、クライチェックだよおお~」と思わず隣にいた友達に話しかけたくなったワタシ。
彼の姿を見るのは「X-ファイル」以来だけど、ちょっと老けたわね。
やっぱり年には勝てんということか(涙)。
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「仮面の中のアリア」

2006-10-26 02:52:53 | 映画・DVD【か】
昨日は妹がきて母を看ていてくれたので、夜の時間がぽっかりあきました。
PCに向かうとフリーセルをやり出してとまらなくなるので(フリーセルとかテトリスとか…殆んど中毒っす)久々にDVDを見ることにしました。
いや~ん、でも何を見たらいいのか迷っちゃいました。
DVDを並べて迷うこと30分(アホ)。
で、結局時間が短目なのをチョイス。


「仮面の中のアリア」1988年ベルギー映画




世界的に有名な、ベルギー出身のオペラ歌手ホセ・ファン・ダムの初主演の映画だそうです(すいません、ホセ・ファン・ダム、知りませんでした…)。

天才と呼ばれたバリトン歌手のジョアキム(ホセ・ファン・ダム)が理由も告げずに、突然引退を表明する。そして引退してからというもの、彼は二人の愛弟子に歌うことの素晴らしさを教え込むことに情熱を注ぐ。
そんなジョアキムに弟子の一人であるソフィはほのかな思いを寄せるようになる。
やがて実力をつけた二人の弟子は、ジョアキムのライバルであるスコッティ公爵の主催するコンクールに招待される。しかしそこには巧妙なわながしかけられていたのだった。


先日見た「王は踊る」のジェラール・コルビオ監督の第1作目だそうな。
オペラなんてとんと縁のないdimでしたが、そういう輩でも楽しめると言われたので、騙されたつもりで買ってみたんですけど…なんというか、NHKの「名曲アルバム(みたいな番組あるでしょ)」を見ているようでした。

風景も建物もオペラ会場の着飾った人たちも、慌しく日々を送っている私にとってはまるで別世界と思えるくらい美しく(いや実際、別世界なんですけどさ)、見ていてゆったりした贅沢を味わっているような気分になりました。
まあオペラを聴くこと自体がもう、最高な贅沢なんでしょうけれど。

しかし…いくら才能がある魅力的な男性とはいえ、親子ほど年の離れたおっさんに18のうら若き小娘が心を奪われるものなのか…おっさん好きな私にもちょっと理解できなかったっす。
とはいえ、ジョアキム役のホセ・ファン・ダムの歌声は、聴くものの心を揺さぶるくらい素晴らしい!
包容力があるというか、素晴らしい表現力というか、深みがあるというか、奥行きがあるというか、つやがあるというか、美しいというか、心に響くというか…とにかく彼の歌声を聴くだけでも見る価値がある映画ですね。
それに彼の演技は実に細やかで、孤高のオペラ歌手の役を映画初主演とは思えないほどとても見事に演じていました。

コンクールの場面で、ジョアキムの弟子が主催者のスコッティ公爵にわなをしかけられそうになり、逆にそれを利用して見事に栄冠を手にする場面は見ごたえがあり胸がスカッとします(ちょっとうまく行き過ぎる感はありますが)。
弟子の一人であるジャン役のフィリップ・ヴォルテール、口パクだとはわかっていながらも、結構迫力のある堂々たる歌いっぷりでなかなかよかったです。
最初はチンピラだったジャンが歌うことによって、自信や誇りを抱くようになり、だんだん男っぷりがあがっていくのは見ていて楽しかったな。
パトリック・ボーショー演じるスコッティ公爵も、執念深くて、ねっとりした粘着感がいやらしくて、いい悪役(?)でした。

ラストの場面では思わず涙してしまったけれど、それはホセ・ファン・ダムの歌声に酔いしれたから?それともジョアキムの心情を思ってのことかしらん?
いやいや、まさにオペラの舞台の最後を飾るような、美しい映像に感動したからかも知れません。


挿入楽曲リスト
ジュゼッペ・ヴェルディ 歌劇「リゴレット」より「悪魔め、鬼め」
ロベルト・シューマン 「ケルナーの詩による12の歌曲」より歌曲「ひそかな涙」
グスタフ・マーラー 「大地の歌」より第3曲「青春について」
フランツ・シューベルト 歌曲「音楽に」(楽に寄す)
ヴィンチェンツォ・ベルリーニ 歌劇「ビアンカとフェルナンド」より「お立ち下さい、お父さま」
ジュゼッペ・ヴェルディ 歌劇「椿姫」より「花から花へ」
ヴィンチェンツォ・ベルリーニ 「ア・タント・ドゥオル」(多くの哀しみに)
グスタフ・マーラー 歌曲集「リュッケルトの詩による五つの歌曲」より第3曲「私はこの世に忘れられ」
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いつ見ても泣いてしまううう~~「ゴースト ニューヨークの幻」

2006-08-29 00:52:22 | 映画・DVD【か】
やっと「24」のシーズン1を見終わったものの、2が気になって気になってしかたがないいい~~~!!早く2もレンタルしなくっちゃ(そして本日レンタルしてきました。ふふふ…)!!

考えてみれば、最近は「24」とかサスペンスものとかホラーものばっかり見ているなあ…(いや、好きだから見てるんだけどね)。
ということで「たまにはラブ・ストーリでも見てみようかしらん?」と思い、久々にパトリック・スウェイジの出ている「ゴースト ニューヨークの幻」を見ました。



銀行員のサム・ウィート(パトリック・スウェイジ)と恋人のモリー・ジャンセン(デミ・ムーア)はアパートに部屋を借り、二人だけの幸せな生活を始めた。しかしある夜、二人は暴漢に襲われ、モリーを守ろうとしたサムは銃弾に倒れてしまう。この世の人ではなくなったサムは天国へ行かずに、モリーのそばに居ていつまでも見守ることを決心する。しかしモリーはサムの存在に気づかず、サムはもどかしい思いをつのらせるのであった。ある日、サムは自分を殺した男がモリーをも狙っている事を知る。


この映画、知らない人はほとんどいないでしょう。
ストーリーはいたってシンプル。
死んでしまった男が、恋人を魔の手から救い出してから、天国に召されていく…というお話。
でもですね、私は「泣かしたる~!!」という作り手の画策にひっかかり、何度見ても切なくて泣いてしまうのですわ。
そいでいて「愛するって素晴らしい~」と感動してまたまた泣いてしまうのですわ(つまりずっと泣いている)。
「アンチェインド・メロディ」を聴いただけで、条件反射で涙腺が決壊して「どどーーーーっ」と涙が溢れてくるのですわ。
とにかく切なくて、心温まる上質の大人のファンタジー&ラブ・ロマンスなのでございます。
心がささくれだった時とか、彼氏と喧嘩した時なんかに見ていただいてもよろしいかと存じます。


この頃のパトはなんというか…色気があるっていうかフェロモン全開っていうか…。もう彼の素晴らしい上半身を見ただけで、涙とともに鼻血まで流れそうになりますわ(まあほとんどの映画で脱いでますけどね)。 
それとゴーストになってからの、モリーを見つめる切ない表情に胸が「ぐーーーっ」っと締め付けられ、半狭心症状態になっちゃうんですよねえ。特に「君にもう一度、触れたい」っていう場面は切なくて、サムの愛情の深さが感じられて、とっても好きなシーンなのです。
パト、すごいハンサムって訳ではないのに、本当にいい顔をする俳優さんなのです。
「ヘンリー8世」を歌うところは可愛いし~もう言うことなし!
私にも歌って欲しい……

しかし、この映画で忘れちゃならないのは、何と言ってもウーピー姐さんでしょう!!この映画は彼女なしでは語れないというか、彼女がいなかったらあんなにヒットしなかったでしょうね。彼女はこれでアカデミー賞もいただいちゃったしねえ。
ウーピー姐さんは全身から胡散臭さをにじませつつも、とっても生き生きしていて、惚れ惚れするほど魅力的。サムとモリーをしっかり結び付けてくれる、素敵でおかしい霊媒師を嬉々として演じてましたね。




ラストのシーン。
このキスは世界一切なくて、素敵なシーンだと思うdimなのでありました。
そしてこの後のデミ・ムーアの涙を流す姿がとっても綺麗なの……。
るるるる……ああ…ハンカチ、何処へ行った~~~~?
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「グース」

2006-07-09 02:46:01 | 映画・DVD【か】


私は「お父さんが頑張る映画」にめっぽう弱い。
そんでもって、愛くるしい動物が出ていたりしたら、なお弱い。

この映画は何度見ても、冒頭から涙腺が決壊してしまう映画である。

主人公はエイミー(アンナ・パキン)という女の子なのだが、私は「お父さんが主人公」と勝手に決め付けている。


トーマス(ジェフ・ダニエルズ)は、大自然豊かなカナダ・オンタリオ州で彫刻を作る仕事をしていたが、10年前に別れた妻が交通事故で亡くなったため、娘を引き取ることになる。

娘は、変わり者のトーマスになじめないことと、母を亡くした心の傷が癒えないせいで、なかなか心を開こうとしなかった。
それに父親に「彼女」がいることも、なんとなく気にくわないらしい。
トーマスは優しくしたり、厳しくしたり、なだめすかしたりしてみたが、娘は「学校には行きたくない。こんなところはもうイヤ」とトーマスに背を向けるのであった。

しかしエイミーーが、土地開発のため伐採した樹木の間からグースの卵を見つけ、孵化させたことから、少しずつトーマスとエイミーの関係に変化が見えはじめる。

インプリンティング(刷り込み)現象によって、エイミーを母親だと思ったグースたちは、彼女のあとをどこまでもついていく。鳥なのに自ら飛ぼうともしない。
トーマスは「渡り鳥は、寒くなる前に暖かいところへ移らないといけない」とエイミーに諭す。そしてグースたちが越冬地まで飛べるように飛行を教えこもうとする。
このグース達の訓練を通じて、父と娘が心を通わせ、少しずつ絆を深めていくのだけれど、娘以上にひたむき(?)なトーマスの姿に涙を禁じえない。
トーマス役のジェフ・ダニエルズ、この映画ではダメパパみたいに描かれているが、あったかくて娘よりずっとらぶりーなのだ←私が妻だったら絶対離婚しないぞ。

アメリカ南部までの500マイルの距離を、エイミーを信じて必死で飛び続けるグースたちの姿がけなげで、そして雄大な景色があまりに美しくてまたまた涙。
というよりグースがまだ卵であった段階から、もう私は「うるうる」してしまうのである。
孵化して、可愛らしいくちばしが出てきた時には、いつも「どばーっ」と涙腺が決壊する。
グースたちの可愛らしさに、私はずーっと涙目で映画を見る羽目になるのだ。

この愛くるしいグースたちは、ほとんどが特撮なしの実物らしい。
それが映画にリアルさをもたらし、さわやかな感動を与えてくれる。
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「カーズ」

2006-07-07 01:36:47 | 映画・DVD【か】


もし何かの才能があって、しかもルックスも抜群で、みんなにちやほやされるような生活を送っていたら…こいつのようになるんだろうか。

ライトニング・マックィーン。


彼はカー・レースの最高峰ピストン・カップに出場するレーシングカー。ルーキーながら天才的な実力と圧倒的な人気を誇っていた。

だが、性格は「自信過剰」で「ルックスばかり」気にしていて「自分のことしか考えない」ヤツだった。

そんなマックィーンがとあることから、ルート66沿いのさびれた田舎町へ迷いこんでしまう。
マックィーンは猛スピードで田舎町を抜け出ようとしたが、保安官シェリフに見つかり、スピード違反で捕まりそうになる。
パニックにおちいったマックィーンは町の道路をメチャクチャに破壊してしまい、道路の補修を済ますまで町に足止めされることになるが…。


小さな田舎町ラジエーター・スプリングスで足止めをくらったマックィーンは、とにかくカリフォルニアに行きたいがために、いい加減に道路を補修する。全く責任感なんてないのだ。
だが様々な車と接し、様々な経験を重ねていくうちに、責任感が芽生え、車(?)を思いやることを知り、友情の素晴らしさを学んでいく…。


レッカー車のメーターと二人で、いねむりトラクター達を冷やかしにいくシーンはほのぼのとしていてよかった。
学生の頃、誰でも友達とあんないたずらをしたであろう。
友達のいないマックイーンはそんなこともしたことがなかったに違いない。

サリーとドライブに行くシーンも印象的だった。
常にスピードだけを要求されていたマックイーンが、ゆっくりと走ることの喜びを味わうところだ。
あのトンネルを抜けた時の景色の素晴らしさに鳥肌がたった。
その風景…ここに載せようと思ったけど、あれは劇場で観るべきものなので載せるのはやめました。とにかく素晴らしい~~!!
さすがPIXAR!!

「さすがPIXAR!!」なところはそれだけじゃあない。
ルート66沿いの風景描写は空間が感じられて、とってもリアルで美しい。
それから車の表情や質感。これも車によってそれぞれ違うのだ。
ピストン・カップでフルスピードで走る、レース・シーンも迫力満点でホンモノ顔負けである。

でも何と言っても…この映画のいいところは、愛情にあふれているところ。
作り手の映画やキャラクターへの愛情がたっぷり感じられて、とっても優しい気持ちになる。
また、たかだか10分の短縮のために作られた高速のお蔭で、時代に取り残されてしまったルート66や、そこに住む人々への愛惜の思いが込められていていて、見ていて「ぐっ」っときてしまうのだ。
まあ私が一番「ぐっ」ときたのは、レースのハイライトのシーンだけど。
あそこでハンカチのお世話になりやした、ハイ。号泣。



主人公は車だけれど、誰が観ても楽しめる、完成度の高い、いい映画だと思う。
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「奇蹟の詩」

2006-06-19 16:44:58 | 映画・DVD【か】


私は信仰心はないのですが、おてんとうさま(死語?)に恥ずかしいと思うような、顔向けできないような行為はすまいとは思っております。

さてこの映画。

「信仰」とはなんぞや?
「神」とはなんぞや?

ということをテーマにしております。
だもんで「とっつきにくいかな?」と思って見たら意外や意外、重厚な人間ドラマでありました。


多くの人々から慕われ尊敬された修道女・ヘレンが死んだ時から、聖母像が血の涙を流すようになりました。そしてその血によって皮膚結核だった少女の重い病が完治したというのです。人々はその血をヘレンのものだと信じ、「奇跡をもたらす聖母像」としてその像を崇め、祈りを捧げるのでした。
カトリック教会で聖人と認定されるには、その人が最低3回の奇蹟を起こしたことを証明できないといけないそうです。奇蹟を起こしたというヘレンを「聖人」として認めるか否かの調査にフランク(エド・ハリス)が送りだされました。
フランクは神父でありながら、揺ぐことの無い信仰を抱くことが出来ず、苦悩を抱えていました。しかしヘレンの娘ロクサンヌ(アン・ヘッシュ)と出会い、ヘレンの過去を調べていくうちに、驚くべき事実を知ることになります。
そしてヘレンの奇蹟を通じて、神の存在を確信し、己が進むべき道を見出していくのです。

ちょっとサスペンスっぽい要素も含まれているこの作品、途中で結末がわかってしまったのですが、興味が半減することなく最後まで見ることができました。
それはエド・ハリスの演技の素晴らしさにあると思います。
彼の静かではあるけれど、細やかで奥行きのある演技がフランクの心の軌跡を見事に描いているのです。
まさにはまり役という気がしました。
でも神父にしてはちょっとダンディで…素敵すぎますね(笑)。

ヘレンが娘のロクサンヌを愛しながらも神を選んだように、ロクサンヌを愛しながらも神へ仕える道を選ぶフランクの表情が切なかったです。


あ、マイケル・リスポリが出てるのがすごい嬉しかったです。
大好きな脇役俳優さんです(でも主演をこなしたこともあるのよねぇ…。脇役じゃあ失礼か…)。

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「キング・ソロモンの秘宝」

2006-05-08 04:49:32 | 映画・DVD【か】


アフリカに出かけたメイトランド教授が、その娘エリザベスに古地図を送りつけたまま行方不明になった。地図と共に届いた「何かあったらクォーターメイン(パトリック・スウェイジ)を頼れ」というメッセージの通り、エリザベスはサファリ・ハンターをしているアラン・クォーターメインに助けを求める。初めは協力を断ったアランだったが、彼女が持っていた古地図にひかれ、アフリカに同行することを引き受ける。その地図には、古代イスラエルのソロモン王が隠した莫大な財宝のありかが示されていたのだった。

まあようするにみんなで父親を助けに行って、ついでにお宝もいただきましょうかね~というお話なのです。
でもそれを阻止するやつが必ずいる訳なのですね。
さー、勝利の女神は誰に微笑むのでしょうか?


し…しかし…。

しょええええ~~
パトちゃん、ふ…老けましたな~~
なんか顔がたるたるでびっくらこきました。
でもまあ変に顔をおなおしするよりはいいですけどね。
顔は難あり(?)ですが、身体はやっぱり素晴らしかったですね~~無駄なお肉がない!!
上半身裸になって、アフリカの戦士と闘う場面があるのですが、肉弾戦は結構迫力ありです。
やはり美しい肉体に汗する姿は美しいです

リチャード・チェンバレンとシャロン・ストーンが出ていた1985年版のを昔観たはずなのに、内容をすっかり忘れていました。でもこの手のドラマは内容が似たりよったりなので新鮮味にはちょっくら欠けるかも知れません。

それから財宝を狙うロシアの密使たちとの度重なる銃撃戦はあまり緊迫感がなかったです。
年寄りばっかりだからか?
「ここで決着つけんかい!」と何度思ったことか。
道中、色々な障害があるのですが、意外と簡単にクリアできちゃったりして、ちょっと物足りない部分もあります。
でも人物設定が意外としっかりしていて、ヒューマンチックな部分があったせいか、アクションシーンや緊迫感がなくてもそれなりに楽しめました。
それとサバンナや砂漠などの自然の風景がとっても美しいので、これを観ているだけでも癒されます。

なお悪役組(だけど性悪ではないんだよね)、マクナブ(ギャヴィン・フッド)とイワン←でもちょっとバカ(ニック・ボライン)、私好みでかっこよかったです(ニック・ボラインがまた薄いんだ、これが)。やっぱり悪役はかっこよくなくちゃね!

     

ギャヴィン・フッドは2006年のアカデミー賞の外国語映画賞を受賞した人なんですよね。「Tsotsi (南アフリカ) 監督/ギャヴィン・フッド」と出ておりました。
監督業もいいですけど、味のある俳優さんなんでもっと映画にも出て欲しいです~。

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「コマンドメンツ」

2006-04-26 13:05:51 | 映画・DVD【か】
ほほほほほ。
最近すっかりB級映画づいております。

でも好きな俳優がそんなのにしか出ないんですもの(涙)。
仕方ないですわね…。

この「コマンドメンツ」。
オークションで落札したのだけど、レンタル落ちビデオの割には外身も画像もきれいなのよ~~~。
借りる人いなかったんだろ~な~。
喜んでいいのか悲しんでいいのか…複雑であります(^^;)。


ビルの屋上から天に向かって悪態をついている男が一人。
彼の名はセス(エイダン・クイン)。
彼は妊娠したばかりの愛妻には先立たれるわ、トルネードに家を破壊されるわ、職場はクビになるわ…と全くついていない男なのでありました。
と、そこへ落雷が。

病院に運び込まれ、一命をとりとめたセスだったが家を失った彼には行くべきところがない。
そんなセスに同情し、彼を自宅に住まわせることにした亡き妻の妹レイチェル(コートニー・コックス)は、夫であるハリー(アンソニー・ラパグリア)の浮気に心を痛めていた。

「こんなひどいめにあわせるなんて~!!」と神を恨んだセスは、神への復讐としてモーゼの十戒を全て破ることにした。その復讐はレイチェルやハリーを巻き込み、思わぬ方向へと進んでゆく。





これはですね、多分エイダンが主人公なんでしょうけど、はっきり言ってアンソニー・ラパグリアに負けてます(笑)。
アンソニー・ラパグリアは、WATのジャック・マローンの役が印象深いですが、この映画では「浮気者」「高慢」「高級志向」とちょっと鼻につくイヤ~~なヤツでございます。
でもなんとなく憎めないキャラです。
ナレーションも彼が例の塩辛声でやってます。
そして今よりかなりスリムです。


セスは十戒を破っていくうちに、段々と不幸でなくなっていきます。
それは十戒を破ることによって、彼を運命的な出会いに導くという神様のはからいであったのでした。


最後にちょっとした奇跡がおきます。
長島風にいうと「ん~~ミラクルですね~~」。

しかしこの「奇跡」が私にはなんだかこじつけにしか思えないのですよね。
それからセスが何故わざわざ灯台に行ったのかもよくわからない…。
セスの中では、神の「目」イコール台風の「目」ってことだったのでしょうか?
人を殺められないがために、自分を殺めたのでしょうか?

なんだかちょっと消化不良気味。
アイヴァン・ライトマン製作総指揮というわりにはちょっと惜しい感じの作品です。

でも美しいエイダン・クイン(エイダンもこの頃は今よりずーーーっとスリムです)は堪能できたし、ちょっとおかしなアンソニー・ラパグリアも見れたからまあいいかな…。



エイダン…最近白ムチおぢさんになりつつあるけど…決してデブキャラにはならないでね~~(涙)。

コメント (2)
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