That's awesome

海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

A Study in Pink Audio Commentary その7

2018-05-19 11:02:32 | Sherlock S1E1 Commentary
コメンタリ―続きです。

Previous → A Study in Pink Audio Commentary その6

Next → A Study in Pink Audio Commentary その8


モ:気に入っているシーン。
意地悪なシャーロックの温かさが垣間見える。支配的だが優しい笑顔を見せる。



ゲ:パイロット版の頃、メールで議論した。
問題はシャーロックという男が人好きのするタイプなのかということだ。
僕らの描くシャーロックは原作より人間味があると思う。



ゲ:彼のような人物に僕らが興味を持つのは普通とは違う部分があるからだ。
彼に「友達のジョンだ」と言わせてみたいし「豆を買っとく」と言わせたりした。
そのくらいなら問題ないと思う。だがそれを超えると彼の魅力がなくなってしまう。



モ:キャラクターを壊さないようセリフひとつひとつを検討しないと。
スー:第2話でカードを貸す場面があった。ふたりはカードを共有している。



モ:アンダーソン役のジョナサン・アリス。髭が無い。
本人もこれを聞くだろうから髭を剃らせた理由を言う。
パイロット版を見た人が付け髭をしてるから彼を悪者だと思ったんだ。
ジョナサン、ごめん。
ゲ:もう生やすな。



モ:このシーンから彼が過去にドラッグを使っていたと分かる。
ゲ:レストレードは知っている。
スー:様々な要素が・・・・ここにあるのよね?
ゲ:思い出した。「Waiting for Guffman」という映画がある。
クリストファー・ゲスト演じる監督のコーキーが言うんだ。
「ワトソンが言ったように要素は・・・続いてくるのだ。」



モ:大事なのはこのシーンにモリー以外の全員が揃っていることだ。
レストレードはずる賢い方法で威厳を保とうとしている。
シャーロックにとってはありがたいことじゃない。
レストレードはシャーロックが事件を解くと分かっている。だから頼んだ。



ゲ:だがシャーロックが主導権を握っていても警察は捜査を続ける。
裁判所に行くとか面倒な仕事があるから。
ゲ:出来上がった3つの脚本の中からたくさんの見事で印象的な名シーンが生まれた。
ラボのシーンもこのシーンも演技が最高だ。めったに見られる芝居じゃない。
型にはまらない柔軟性を持って声の高さやペースを変えれば演技に入り込めるものだ。



モ:ある夜、このシーンのことを考えていた。
登場人物たちが出てきて何かを話しシーンから消える。
「ドクター・フー」ではできなかった事だ。ひとりの話が5~6分の長さだからね。
スー:細かいけど素晴らしいと思ったのはコートが1階に置いてあるという設定よ。
シャーロックは2階でコートを着なくて済む。
モ:こっそり出かけるからね。



モ:「mephone」は僕が考えた。
ゲ:おかしな話だけどこうするしかない。
特定の有名なウェブブラウザや映画などを参考にして,
他人が考えたステキなデザインを訴えられない程度にマネて作り替える。
ゲ:ユニオンジャックのクッションは僕も持ってる。
ポールはクッションを見て聖アンデレ十字に替えたがった。
スー:スコットランド人だから。



モ:がっかりさせる事実だがこの運転手はフィル( フィル・デイヴィス)じゃない。
ゲ:ベネディクト?
モ:まさか。
ゲ:君は脚本でこの場面を怪談みたいに不気味に書いた。
それが映像にうまく再現されている。帽子と眼鏡だけがうかび幽霊が立っているみたいで恐ろしい。
スー:フィルは別のドラマを。
ゲ:「ホワイトチャペル」だ。
帽子がタクシー運転手すぎるとパイロット版で言っていたが君はフィルがいないなら帽子は残そうと。
スー:ある日曜日、またロンドンで撮影していたら隣で「ホワイトチャペル」を撮影していた。
制作者と話したら「すべて順調」だと言うの。嫉妬したわ。
ゲ:こっちはフィルがいなくて困った。



ゲ:「緋色の研究」と明らかに異なっているのは辻馬車の御者がふたつの丸薬を使う点だ。
モ:原作の目的は復讐だ。アメリカで妻を殺したひとたちに犯人は復讐をしている。
だから殺す相手は悪い奴らだ。だが彼は信心深いからチャンスを与える。
どっちが生き残るべきか神に決めてもらう。
ゲ:神が味方する。



モ:だが動機に関する回想が長すぎるのが原作の欠点だ。
だから彼にもっと単純な動機を与えた。動脈瘤を持っている設定は同じだけど。
原作ではジェファーソン・ホープ、僕らの犯人はジェフだ。
ホープ(希望)に殺されされるなんて最悪だ。
僕らの話と逆で原作では犯人がベイカー街に呼ばれる。
ゲ:種明かしのためだ。
モ:かばんを取りに来た彼にホームズは手錠をかける。
僕らは話したよね。コナン・ドイルのミスはホームズに薬を選ばせなかったことだ。
ふたつの薬からひとつを相手に選ばせてひとつは自分が飲むと言う発想は画期的だよ。



モ:コナン・ドイルはその見事さに気づいていなかった。
ゲ:君はラストに加えた。
スー:これがシャーロックの「中毒症」ね。
ゲ:危険だ。
モ:彼はこの高揚感を味わうため若いころはドラッグをやっていた。
ここで事件を終わらせることができるのに好奇心に勝てずに誘いに乗る。
シャーロックの荒っぽさについて一度こう書いたけどぎこちないからカットした。
「ルールがあり複雑だから正義の味方をする」



ゲ:ハードルを上げる
モ:だが荒っぽいシャーロックは話が進むにつれ「死んでもモリアーティを阻止する」と言う。
彼は単なる正義の味方ではなくもはや正義になった。
ゲ:正義そのもの。
モ:やんちゃなタイプかもしれないけど。でも大きな前進だ。すてきな話だよ。
タクシーの中
ゲ:だからワトソンを通して語られている。
原作にはホームズが語っているストーリーが2作品ありそれらも新鮮で魅力がある。
だけど第三者を通したほうがワクワク感が高まって面白い。
嫌な男である彼が愛すべき男になる瞬間を僕らは拾っている。人間味を持つ彼を見たいから。



モ:人間らしさは必要だ。
彼をずっと冷徹なイカれ野郎にはしておけない。
ゲ:ドラマの冒頭からシャーロックが危険を好む人間だと言うのは明らかだ。
サリーは「退屈に耐えられずそのうち人を殺す」と。だが突然ジョンが現れ2人は意気投合する。
ゲ:つまり感情がないわけじゃ・・・・
実際のシーンはないけど落ち込むと4日間口を利かずソファに寝そべってる男だ。
スー:このセリフは何かの引用?「善良な男」
モ:いや「善良な男」は僕が考えた。
ゲ:「壁紙のない」映画から「善良で偉大な男」って作品さ。


続きます。


「善良な男」のセリフの原文です。
「Sherlock Holmes is a great man.
And I think one day, if we’re very, very lucky, he might even be a good one.」

冒頭の場面は誰もが認める名場面、好きな場面の上位に入る今更説明不要な場面です。
S3のStag Nightのふたりも仲良しで可愛かったけど、でもやっぱりこっちの方が好きだなあ。
「Not good?」の場面にも萌え死にました。
「喋るなアンダーソン、IQが下がる」(でしたっけ?)も名セリフだと思うし。

以前も書いたことなのですが、シャーロックが推理を披露するところはひとり舞台のようでした。
でも観客はみんなシャーロックについていけずただ遠巻きに見ているだけなので
「なんでわからないんだ。」と言うシャーロックが滑稽で、そして孤独でちょっと切なくなります。

A Study in Pink Audio Commentary その6

2018-05-16 21:50:38 | Sherlock S1E1 Commentary
コメンタリー続きです。


私の大好きな場面のひとつ。
ベネディクト横顔フェチにはたまりません。

Previous → A Study in Pink Audio Commentary その5


モ:もうひとつ悩んだのがどう名前を呼び合うかだ。
ゲ:すぐに苗字では呼ばないだろうと思った。”モファット”も賛成したよ。
モ:不自然だろ。
ゲ:だが同時に疑問がわいた。「シャーロックとジョン」?
面白い事に何度プレスリリースを出しても「シャーロックとワトソン」と呼ばれる。ジョンは平凡な名前だから。



スー:シャーロックは変わっている。
ゲ:でも一度聞けば慣れてもらえると思う。名字で呼び合っていたら不自然だ。
モ:「ホームズ」「ワトソン」なんて寄宿学校の男子生徒みたいだ。
堅苦しいしあか抜けないし古臭いけど本当にできるのか何日か検討した。



ゲ:ふたりをファーストネームで紹介するのは初めてのことだから。
名前で呼ぶ許可を得る前は「ホームズさん」第一話の最初のうちは「ワトソン先生。」
自然になじませている。




スー:夜7時から朝6時までこの店にいた。外の様子が刻々と変わった。
暑い夜だから外でお酒を飲む人が多くいて誰もいなくなり男が来た。
ゲ:チャップリン以外はクソだと言っていた。
モ:いつ?
スー:真夜中だった。その後、静かになり気づいたらコーヒーを手に会社へ向かう人々がいた。
モ:もう朝になってる。
ゲ:長い撮影だった。



モ:おそらく議論になる問題はシャーロックのセクシュアリティだ。
あいまいとか謎だと言われるが原作を見ると明らかだ。
まったく興味がないんだ。彼は脳以外の部位には興味がない。
ゲ:「重要じゃない」
モ:パイロット版にあったセリフだ。
女性に興味がないからゲイだと言う人がいるけど男にも興味がない。恋愛は彼の領域ではない

(このあたりの会話をあらためて聞いてみると、
「さっき会った人誰?」とか彼女いる?」とかは知り合って間もない人同士の普通の会話ですよね。
でもなぜだか見ているこっちが少々照れてしまうのは、
このふたりの表情が何というかあまりにも・・・(語彙不足)だからなんですよね。
と、思うのは私だけかもしれないけど。何しろ根が腐っているので。

以前も書きましたが「君が何でも僕は構わないんだ。」は名訳だと思います。
原文は「I’m just saying, it’s all fine.」です。



スー:ジョンは結婚を?
モ:原作ではそうだ。
ゲ:ドラッグのことを同じで120年で200通りくらい様々な解釈がされてきた。
ほんの小さなことを必要以上に大げさに取り上げて解釈したものばかりだ。
例えば彼を打ち負かした女もそのひとつだ。
彼が愛している女性というわけじゃない、出し抜かれた唯一の女性だから関心を持っている。
ロマンスを予測する説が出るのも当然だが面白いのは本来の意味とは異なる解釈ができるって事。




モ:「ボヘミアの醜聞」の書き方は絶妙だね。
外に出る
モ:ホームズは彼女への恋心を認めたくないとも考えられる。
コナン・ドイルは巧妙な作家だ。数多くの映画でホームズと魔性の女の対決が描かれている。
彼が恋するのは悪女だけだ。
ゲ:「蜘蛛女」も。



(以前、ベネディクトがシャーロックとアイリーンの一夜について言及したことがありました。
演じている本人がそれを言わないでほしいと思いましたが、
一方でそれを言わなければならないほど周囲がヒートしていたのかもしれません。
だけどもしS3からの崩壊がファンの暴走だったとして、
このドラマが放送された頃からずっとシャーロックとジョンをカップルに、
つまりファンフィクで盛り上がっていたと思いますが、なぜ今更なんでしょうね。
いずれにしてもシャーロックがファンによって壊されてしまったというのならそれはとても悲しいです。)



スー:ソーホーで走り回り大変だったチェイスシーン。スチールカメラをたくさん使った。
キャノンのカメラだった。
モ:シーズン1の最期の撮影だ。終了後朝6時に乾杯した。
スー・撮影助手が改造した三輪車を使った。



ゲ:ロンドンで撮影するのは不可能だとみんなが言う。僕らはソーホーの中心から5番通りにいた。
近くの道路は人であふれていてグリーク通りは大騒然。だがディーン通りは静かですごく不思議だった。
モ:僕らが食事に行っている間、ポール・マクギガンは残って小さなカメラで標識の写真を撮っていた。
スー:彼は昔写真家として活躍していた。




ゲ:カーディフに戻った。
モ:全3話のエピソードからものすごくロンドンの空気が伝わっていると思う。
だけどロンドンで撮影したのは?
ゲ:5~6日?
モ:1話につきたった1週間だ。
ゲ:「オースティン・パワーズ」風になるべくぼかして表現した。
例えばみんなが知っているピカデリー・サーカスはバスがあふれる独自のピカデリーにした。



ゲ:現代的なロンドンがわかる。
第2話では現代のロンドンを体現した「金融の宮殿」であるガラス張りの高層ビルを出した。
カーディフは寒かったよ。寒さはきついがうまくロンドンのかわりになった。



続きます。

さんざん振り回して怒り出すかと思ったら笑い出すジョンを見て不可解な表情のシャーロック。
一緒に夢中になって楽しんでくれそうな人が見つかって良かったね、って言ってあげたい場面でした。

このエピソードはもちろんシャーロックというドラマのイントロダクションなんですけど
同時にジョン・ワトソンのPVも兼ねている事にやっと気づいたこの頃です。

A Study in Pink Audio Commentary その5

2018-05-13 11:17:34 | Sherlock S1E1 Commentary
Patrick Melrose の放送がいよいよ始まりました。
E1のみRadiotimesのサイト上で先ほど無料放送されていたようですが
毎度日本チームはDVD発売まで我慢なんでしょうね。
とりあえず私はThe Child in Timeを見終わらないと。(まだ見終わってない)

でも今回は「ピンクの研究」コメンタリー続きです。


Previous → A Study in Pink Audio Commentary その4
Next → A Study in Pink Audio Commentary その6

モ:ずっと確認しようと思ってた。シャーロックが何分間画面から消えるかを。
最後に見たのが30分すぎだから12分間出てこない。第一話の中盤なのに。



ゲ:僕のせいだ。
モ:マークが時間稼ぎをする。



恋愛に発展しない二人のやり取りは絶妙に演じられている。
一度カットしたけどまた戻したよ。
ゲ:秘密情報機関の話をしたけどマイクロフトが示す力はすべて恐ろしい。
ちょっとしたジョークでも怖いね。ジョンをもてあそんでいるようだ。
モ:ジョンは兵士の勘で不吉さを感じている。



モ:ついに登場。
ゲ:ここではモメた。
モ:ポールと議論して結局使わせたけど「ニコチンパッチが何になる?」と思ってる。
ゲ:3つもつけている。



モ:設定についてほかにどんなことを話し合った?
ゲ:ドラッグについて。このあと詳しく話そう。
科学捜査の時代に生きるホームズについて、喫煙と依存症。
モ:ドラッグについては僕らはそれほど興味がなかった。



ゲ:大した問題ではない。
ホームズファンである僕たちにしてみればドラッグのことはいつも大げさに騒がれ過ぎだ。
ホームズはドラッグを打つよりも笑っていることのほうが多いのにね。
しかもドラッグの記述は初期だけ。
現代版のシャーロックはドラッグをやるのだろうか?
ゲ:手を出すかもしれないけどつじつまが合わなくなる。
彼は退屈を紛らわして脳を衰えさせないためにドラッグをやっていた。
刺激的な事件の合間に注射を打ってたら不自然だ。
モ:やろうと思わない。
大事なのは彼を変人に描くこと。頭脳が並外れているのだから刺激が必要だ。
呼吸するために泳ぎ続けるサメと同じ。だから彼は謎を解く代わりにドラッグをやる。
ビクトリア時代はそれが彼を変人に見せる面白い表現だった。
ゲ:広告を見たり。



モ:そうそう。トンチンカンだ。
だが現代を舞台にした場合きっと18歳の彼は荒れ放題だったはずだと思った。
落ちこぼれになったらバカな事ばかりしていた。落ち着きを持てるようになるまでは。
「難問があれば満足だ」と悟るまでの彼を想像できる?相当な変人だったはず。
ゲ:原作では彼の学友の父親が推理を仕事にしたらいいと言うんだ。
そう言われたのは彼にとって初めてだった。
マイクロフトは中欧で放浪する弟に落胆していたはず。
だが突然シャーロックは生きがいを見いだした。それでも粗削りな部分は持っていた。
優しくさりげなくたしなめてくれる人物に出会い彼は初めて人間らしくなれた。



モ:自分にとって味方だからジョンには耳を貸す。彼に注意される時もあるけど。
ゲ:ジョンは「好意的な聞き手」だ。僕らと同じ。笑。
スー:みんなは「うせろ」と言う。
モ:その通り。
ゲ:もうひとつ問題になったことがある。現代版では「CSIの世界」をどう描くか。
ドラマではなく科学捜査と言う意味で。
原作ではホームズが科学捜査を考案していたが現代では?
やはり彼は特別な存在と言うことにした。
警察が証拠を集めたり計測したりするが彼の判断は・・・



モ:例えば人間の頭脳を使わないと思いつけないことにホームズは気づく。
最も秀逸な推理のひとつは「白銀号事件」だ。
「犬の奇妙な行動に注意しろ」「何もしていませんが?」「それが奇妙だ」
犬がほえなかったため侵入者は内部の者と推測した。
コンピューターや監視カメラが何台あっても「平常である奇妙さ」には気づけない。
ゲ:子どもの頃に読んで鳥肌が立ったのを覚えている。
僕らは傑作だと思ってもコナン・ドイルには普通かもね。
だが本当に画期的なアイデアだ。様々な方法で応用できる。
だから「ヤケクソ」なレストレードも助けを求める。彼にしか気づけない。



モ:ここでシャーロックは自分の賢さを見せようとする。人に気づかせたいほど賢いんだ。
いつもは骸骨に話していたからジョンがいてご機嫌だ。「一緒に来い」と。
スー:作る相手がいない料理名人ね。
モ:笑ってくれる人がいない大物コメディアンとか。



「シャーロックはジョンと出会って人間らしくなれた。」
このモファティスの神解釈がシャーロックというドラマの基本なんですよね。
ラストのお互い探りあっている感じもすごく好き。

JW「警察には?」
SH「4人死んでるんだ。警察に話している時間はない。」
JW「なら、なんで僕に話すんだよ?」
SH「ハドソンさんが僕の頭蓋骨を持って行ったんだ。」
JW「要するに僕は頭蓋骨のかわりか?」
SH「落ち着け、君はよくやっている。それに。」
JW「それに?」
SH「君はそこに座ってテレビを見てもいいんだ。」
JW「何、君は僕に一緒に行ってほしいのか?」
SH「僕は外出する時は同伴者がいたほうがいいんだ。声に出して話せば良い考えも浮かぶ。
頭蓋骨を連れていくと注目を浴びてしまうんだ。だから・・・」

SH「何か問題が?」
JW「ああ、ドノヴァンだ。」
SH「彼女が何?」
JW「彼女が言ったんだよ。君はこういう事に興奮する、楽しんでるって。」
SH「僕は「危険」だとも言った。でも君は戻ってきた。」
シャーロックが部屋から出ます。
ジョンは少し考えてから「Damn it!」と立ち上がります。

ジョンを誘い出す言い訳がね、素直じゃないと言うか・・・うふふー。

中欧で荒れ放題だったシャーロックとか
ビクトリアSPでチラ見せした弟に手を焼く兄とかぜひドラマ化してほしいです。

アンシアとジョンとの車での会話、あやうくカットだったけど私は名場面だと思っています。
そういえばこの頃のアンシアは謎めいていて、きっと隠れた能力とかあるんだろうと思い
きっといつかお披露目してくれると思っていましたが・・・・

スパイものやるならアンシアが実はエージェントでマイクロフトの身に危険が迫り・・・
みたいなものでも良かったのに。

A Study in Pink Audio Commentary その4

2018-05-09 21:05:14 | Sherlock S1E1 Commentary
シャーロックが恋しくなってきたので、
「ピンク色の研究」のコメンタリー、続きです。
今回はジョンのターン。



Previous → A Study in Pink Audio Commentary その3
Next → A Study in Pink Audio Commentary その5


モ:ジョンがシャーロックに会った途端、不思議な世界へ引き込まれる感じを出したかった。
ゲ:サリー役のヴィネット・ロビンソン。


モ:パイロット版ではハドソンさんはサンドイッチ店を持っていたがあとで少しやりすぎだと思った。
ス:今は洋服の仕立て人?
ゲ:ビルの所有者だ。夫がフロリダで死刑になって大金が入った。いつかドラマ化を。
モ:「フロリダで処刑された無実の男」
ゲ:家賃を下げようとして。
モ:ハドソンさんは本当は夫が無実なのを知ってた。
ゲ:金にうるさい男なんだ。
モ:いい人だけどね。




ゲ:屋上に立つシャーロックを見上げる場面がカットされた。
モ:いいショットだったが皆が間抜けだと言った。
賛成派は僕とベン・スティーブンソンだけ。仕方なく引き下がった。
だが電話の謎がより深まったと思う。
ゲ:面白いアイデアだ。すごく気味が悪い。監視カメラに追われているんだよ。
鳴っている公衆電話を通り過ぎるアイデアがいい。偶然だとしてもどこか気持ちが悪い。
モ:実体験から思いついた。鳴っている公衆電話を見て次は隣の電話が鳴ったらぞっとすると思った。
ス:監視カメラを操作するなんて不思議な気分だった。
ゲ:これはカーディフだけどロンドンはどうだった?
ス:すぐ断られた。



電話から車に乗るようにマイクロフトの声。

モ:恐ろしいね、どこかで聞いた声だ
ゲ:ちょっとした目くらましだ。大げさだけど。
モ:実際にはマイクロフトの仕業だが視聴者には彼をモリアーティだと誤解させたかった。
ゲ:「宿敵」って発言も効果的だ。
モ:この場面を考えた時に気づいたが、兄のいう事はすべて意地悪に聞こえる。
本当はすごく心配している。
マイクロフトのイメージで参考にしたのは原作じゃなく、ビリー・ワイルダー作品だ
ゲ:I・A・L・ダイアモンドとね。
ラスボーンの映画の次に好きなのがビリー・ワイルダー監督の「シャーロック・ホームズの冒険」
過小評価されていたが物悲しくもあり愉快であり変わった作品ではあるけど様々な面で完璧な映画だ。




ス:マイクロフトは太ってる?
モ:そうだよ。だからマークに演じてもらった。
原作では肥満体となっている。彼について書かれている特徴はそれだけだ。
ゲ:賢いとも・・・
モ:雰囲気だけで実際はわからない。ワイルダーとダイアモンドは無事だよ。
ゲ:クリストファー・リーを策略家のマイクロフトにした。
モ:本人を前に言うのも何だけど、このシーンは素晴らしい。
ゲ:お世辞はやめろ。
(笑)



マニアックな会話ですね。


ゲ:僕は無理やりこの役をやらされた。
モ:スティーヴ・トンプソンのアイデアだった。
モリアーティとマイクロフトのことを話しててスティーヴが「マークはベネディクトの兄っぽい」と。
当時マークはピーター・マンデルソンの役を・・・
ゲ:ドラマのオーディションを彼の役で受けようとしてた。
だから演じやすかったよ。
以前彼を見て「マイクロフトだ」と思った。マイクロフトのほうが力があるけどね。



ゲ:ストーリーがうまく収まっていて満足している。原作の筋書きを巧みに発展させてくれた。
視聴者がこのワナに引っかかってくれたらいいね。
でも本当にうれしいことだ。もうひとりのホームズを演じることができた。
兄弟の関係も面白いしね。
モ:ジョンはとても冷静にふるまっているんだ。マーティンが彼の勇敢さを示している。
ジョンは礼儀正しい男で自分を押し殺していつも人々に穏やかに接する。
でもここでは実に勇敢なんだ。


ゲ:撃たれるのを覚悟しているような勇敢な表情だ。
モ:鋼のような力強さを持っていて皆が彼を好きになる。
シャーロックはラストで彼の勇敢さを知る。とても頼もしくて力強い友人だよ。
ゲ:ワイルダーの映画で面白いアイデアがあった。
つきあいの悪い人間が集う「ディオゲネス・クラブは実はシークレットサービスなんだ。
モ:最高だ。



ゲ:僕らは最初のうちからすべての作品を「聖典」と考えた。
原作に限らずラスボーン版やジェレミー・ブレット版。
僕は次のセリフではグラナダ版を意識した。
「ベイカー街221Bに引っ越すならば」
チャールズ・ケイの「這う人」での演技をマネた。
マイクロフトはしつこく「住むのか?」と聞きそうだ。
モ:だから弟に嫌がられる。



ゲ:ベイジル・ラスボーンの「The Spider Woman」の話もしたね。
モ:見ていない人には薦めたい、約60分の貴重な映画だ。
どの作品より内容が盛りだくさんだ。
最初の10分ですべてやり尽くしたって感じだ。
ゲ:だけどあの作品が面白いのは適切な姿勢で作られているからだ。チープであっても誠実さがあり楽しい要素がある。
「シャーロック・ホームズの冒険」の雰囲気に近いと思う。
奇妙で面白くて不思議な話が描かれている。同時に風格も感じられる。



モファティスの会話にはホームズ作品に対する深い愛情と敬意が感じられるのに、
どうしてああなってしまったんでしょう。
熱くなり過ぎたファンのせい?
でもそういったファンがいるドラマは他にもいっぱいあると思うのだけど・・・・

しまった、また愚痴ってしまった。

Mean Tweets Avengers Edition

2018-05-07 07:15:50 | Marvel
あっという間にGWが終わってしまいましたがマーベル祭りはまだまだ続く。
ジミー・キンメルのMean Tweetsにアベンジャーズのキャスト編が出ていました。
ベネディクトは3回目?

英語のツイートはスラングや略語が多いうえに、
このMean TweetsはFワードばかりなので何を言ってるのかさっぱりわかりません。
しかもスラングは普通に調べても全然出てこないし。

でもこれも勉強なので(また言い訳)
よくわからないなりにまとめてみました。
でも伏せ字は訳せていません。

動画はこちらから。
Mean Tweets – Avengers Edition



トム・ヒドルストンはすごくブサイクなのになぜ誰も認めないんだ。


アンソニー・マッキーは出っ歯の虫みたいなのになぜこれほど成功したのかまったく理解できない。


スカーレット・ヨハンソンの感情ってセロリみたい。私は白人が大嫌い。
「All of us?」とスカヨハさん。



セバスチャン・スタンはどうしてあんなにモテるの?芋みたいな顔してるのに。


ウィンストン・デュークはすげー筋肉の上半身なのにコカイン中毒のような足。


エリザベス・オルセンの指、すごい変。
「そうなの。変な指でしょ。」と実演するエリザベスさん。


ドン・チードルはカブトムシ、ジャコウネズミとゴキブリが混ざってるみたい。


「 @wehatedbatista から」
デイヴ・バウティスタが嫌いな人、これをフォローして。彼はブサイクだし、才能ないし最低。
( complete jokeがわからないんだけど、褒めてるわけじゃ・・・ないんですよね)


ベネディクト・カンバーバッチはいつも腐ったエビにアレルギー反応を起こしたような顔をしている。
(本人、大爆笑)


トム・ホランドは飛行機が着陸したときに拍手する白人のガキなのは間違いない。


老人と爬虫類を比較すると、サミュエルLジャクソンはカミツキガメに似てるって知ってた?
(失礼だけどホントに似てる・・・)


女子がポール・ラッドとファックしたいと思うなら、多分彼女はあなたともファックするよ。
カレン・ギラン、もう一度聞くけど、あんた何様?
「わからないからGoogleで検索しなきゃね。」とカレンさん。


「これはシンプルでしかも的を得てるよ。」とベタニさん。
(伏字は、cunt?)


どうして宇宙で最高にクールな黒人なのにチャドウィックなんて白人みたいなつまらない名前なんだ


何度言ったらわかるんだ、600回は言ったぞ。クリス・プラットは・・・・
(伏字はpussy?)


クリス・エヴァンスは最高の役者だと思うがキャプテンアメリカを演じている彼は・・・・
(クリエヴァ爆笑してるけど私には日本語に出来ませんでした。)

以上です。