シャーロックが恋しくなってきたので、
「ピンク色の研究」のコメンタリー、続きです。
今回はジョンのターン。
Previous → A Study in Pink Audio Commentary その3
Next → A Study in Pink Audio Commentary その5
モ:ジョンがシャーロックに会った途端、不思議な世界へ引き込まれる感じを出したかった。
ゲ:サリー役のヴィネット・ロビンソン。
モ:パイロット版ではハドソンさんはサンドイッチ店を持っていたがあとで少しやりすぎだと思った。
ス:今は洋服の仕立て人?
ゲ:ビルの所有者だ。夫がフロリダで死刑になって大金が入った。いつかドラマ化を。
モ:「フロリダで処刑された無実の男」
ゲ:家賃を下げようとして。
モ:ハドソンさんは本当は夫が無実なのを知ってた。
ゲ:金にうるさい男なんだ。
モ:いい人だけどね。
ゲ:屋上に立つシャーロックを見上げる場面がカットされた。
モ:いいショットだったが皆が間抜けだと言った。
賛成派は僕とベン・スティーブンソンだけ。仕方なく引き下がった。
だが電話の謎がより深まったと思う。
ゲ:面白いアイデアだ。すごく気味が悪い。監視カメラに追われているんだよ。
鳴っている公衆電話を通り過ぎるアイデアがいい。偶然だとしてもどこか気持ちが悪い。
モ:実体験から思いついた。鳴っている公衆電話を見て次は隣の電話が鳴ったらぞっとすると思った。
ス:監視カメラを操作するなんて不思議な気分だった。
ゲ:これはカーディフだけどロンドンはどうだった?
ス:すぐ断られた。
電話から車に乗るようにマイクロフトの声。
モ:恐ろしいね、どこかで聞いた声だ
ゲ:ちょっとした目くらましだ。大げさだけど。
モ:実際にはマイクロフトの仕業だが視聴者には彼をモリアーティだと誤解させたかった。
ゲ:「宿敵」って発言も効果的だ。
モ:この場面を考えた時に気づいたが、兄のいう事はすべて意地悪に聞こえる。
本当はすごく心配している。
マイクロフトのイメージで参考にしたのは原作じゃなく、ビリー・ワイルダー作品だ
ゲ:I・A・L・ダイアモンドとね。
ラスボーンの映画の次に好きなのがビリー・ワイルダー監督の「シャーロック・ホームズの冒険」
過小評価されていたが物悲しくもあり愉快であり変わった作品ではあるけど様々な面で完璧な映画だ。
ス:マイクロフトは太ってる?
モ:そうだよ。だからマークに演じてもらった。
原作では肥満体となっている。彼について書かれている特徴はそれだけだ。
ゲ:賢いとも・・・
モ:雰囲気だけで実際はわからない。ワイルダーとダイアモンドは無事だよ。
ゲ:クリストファー・リーを策略家のマイクロフトにした。
モ:本人を前に言うのも何だけど、このシーンは素晴らしい。
ゲ:お世辞はやめろ。
(笑)
マニアックな会話ですね。
ゲ:僕は無理やりこの役をやらされた。
モ:スティーヴ・トンプソンのアイデアだった。
モリアーティとマイクロフトのことを話しててスティーヴが「マークはベネディクトの兄っぽい」と。
当時マークはピーター・マンデルソンの役を・・・
ゲ:ドラマのオーディションを彼の役で受けようとしてた。
だから演じやすかったよ。
以前彼を見て「マイクロフトだ」と思った。マイクロフトのほうが力があるけどね。
ゲ:ストーリーがうまく収まっていて満足している。原作の筋書きを巧みに発展させてくれた。
視聴者がこのワナに引っかかってくれたらいいね。
でも本当にうれしいことだ。もうひとりのホームズを演じることができた。
兄弟の関係も面白いしね。
モ:ジョンはとても冷静にふるまっているんだ。マーティンが彼の勇敢さを示している。
ジョンは礼儀正しい男で自分を押し殺していつも人々に穏やかに接する。
でもここでは実に勇敢なんだ。
ゲ:撃たれるのを覚悟しているような勇敢な表情だ。
モ:鋼のような力強さを持っていて皆が彼を好きになる。
シャーロックはラストで彼の勇敢さを知る。とても頼もしくて力強い友人だよ。
ゲ:ワイルダーの映画で面白いアイデアがあった。
つきあいの悪い人間が集う「ディオゲネス・クラブは実はシークレットサービスなんだ。
モ:最高だ。
ゲ:僕らは最初のうちからすべての作品を「聖典」と考えた。
原作に限らずラスボーン版やジェレミー・ブレット版。
僕は次のセリフではグラナダ版を意識した。
「ベイカー街221Bに引っ越すならば」
チャールズ・ケイの「這う人」での演技をマネた。
マイクロフトはしつこく「住むのか?」と聞きそうだ。
モ:だから弟に嫌がられる。
ゲ:ベイジル・ラスボーンの「The Spider Woman」の話もしたね。
モ:見ていない人には薦めたい、約60分の貴重な映画だ。
どの作品より内容が盛りだくさんだ。
最初の10分ですべてやり尽くしたって感じだ。
ゲ:だけどあの作品が面白いのは適切な姿勢で作られているからだ。チープであっても誠実さがあり楽しい要素がある。
「シャーロック・ホームズの冒険」の雰囲気に近いと思う。
奇妙で面白くて不思議な話が描かれている。同時に風格も感じられる。
モファティスの会話にはホームズ作品に対する深い愛情と敬意が感じられるのに、
どうしてああなってしまったんでしょう。
熱くなり過ぎたファンのせい?
でもそういったファンがいるドラマは他にもいっぱいあると思うのだけど・・・・
しまった、また愚痴ってしまった。
「ピンク色の研究」のコメンタリー、続きです。
今回はジョンのターン。
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モ:ジョンがシャーロックに会った途端、不思議な世界へ引き込まれる感じを出したかった。
ゲ:サリー役のヴィネット・ロビンソン。
モ:パイロット版ではハドソンさんはサンドイッチ店を持っていたがあとで少しやりすぎだと思った。
ス:今は洋服の仕立て人?
ゲ:ビルの所有者だ。夫がフロリダで死刑になって大金が入った。いつかドラマ化を。
モ:「フロリダで処刑された無実の男」
ゲ:家賃を下げようとして。
モ:ハドソンさんは本当は夫が無実なのを知ってた。
ゲ:金にうるさい男なんだ。
モ:いい人だけどね。
ゲ:屋上に立つシャーロックを見上げる場面がカットされた。
モ:いいショットだったが皆が間抜けだと言った。
賛成派は僕とベン・スティーブンソンだけ。仕方なく引き下がった。
だが電話の謎がより深まったと思う。
ゲ:面白いアイデアだ。すごく気味が悪い。監視カメラに追われているんだよ。
鳴っている公衆電話を通り過ぎるアイデアがいい。偶然だとしてもどこか気持ちが悪い。
モ:実体験から思いついた。鳴っている公衆電話を見て次は隣の電話が鳴ったらぞっとすると思った。
ス:監視カメラを操作するなんて不思議な気分だった。
ゲ:これはカーディフだけどロンドンはどうだった?
ス:すぐ断られた。
電話から車に乗るようにマイクロフトの声。
モ:恐ろしいね、どこかで聞いた声だ
ゲ:ちょっとした目くらましだ。大げさだけど。
モ:実際にはマイクロフトの仕業だが視聴者には彼をモリアーティだと誤解させたかった。
ゲ:「宿敵」って発言も効果的だ。
モ:この場面を考えた時に気づいたが、兄のいう事はすべて意地悪に聞こえる。
本当はすごく心配している。
マイクロフトのイメージで参考にしたのは原作じゃなく、ビリー・ワイルダー作品だ
ゲ:I・A・L・ダイアモンドとね。
ラスボーンの映画の次に好きなのがビリー・ワイルダー監督の「シャーロック・ホームズの冒険」
過小評価されていたが物悲しくもあり愉快であり変わった作品ではあるけど様々な面で完璧な映画だ。
ス:マイクロフトは太ってる?
モ:そうだよ。だからマークに演じてもらった。
原作では肥満体となっている。彼について書かれている特徴はそれだけだ。
ゲ:賢いとも・・・
モ:雰囲気だけで実際はわからない。ワイルダーとダイアモンドは無事だよ。
ゲ:クリストファー・リーを策略家のマイクロフトにした。
モ:本人を前に言うのも何だけど、このシーンは素晴らしい。
ゲ:お世辞はやめろ。
(笑)
マニアックな会話ですね。
ゲ:僕は無理やりこの役をやらされた。
モ:スティーヴ・トンプソンのアイデアだった。
モリアーティとマイクロフトのことを話しててスティーヴが「マークはベネディクトの兄っぽい」と。
当時マークはピーター・マンデルソンの役を・・・
ゲ:ドラマのオーディションを彼の役で受けようとしてた。
だから演じやすかったよ。
以前彼を見て「マイクロフトだ」と思った。マイクロフトのほうが力があるけどね。
ゲ:ストーリーがうまく収まっていて満足している。原作の筋書きを巧みに発展させてくれた。
視聴者がこのワナに引っかかってくれたらいいね。
でも本当にうれしいことだ。もうひとりのホームズを演じることができた。
兄弟の関係も面白いしね。
モ:ジョンはとても冷静にふるまっているんだ。マーティンが彼の勇敢さを示している。
ジョンは礼儀正しい男で自分を押し殺していつも人々に穏やかに接する。
でもここでは実に勇敢なんだ。
ゲ:撃たれるのを覚悟しているような勇敢な表情だ。
モ:鋼のような力強さを持っていて皆が彼を好きになる。
シャーロックはラストで彼の勇敢さを知る。とても頼もしくて力強い友人だよ。
ゲ:ワイルダーの映画で面白いアイデアがあった。
つきあいの悪い人間が集う「ディオゲネス・クラブは実はシークレットサービスなんだ。
モ:最高だ。
ゲ:僕らは最初のうちからすべての作品を「聖典」と考えた。
原作に限らずラスボーン版やジェレミー・ブレット版。
僕は次のセリフではグラナダ版を意識した。
「ベイカー街221Bに引っ越すならば」
チャールズ・ケイの「這う人」での演技をマネた。
マイクロフトはしつこく「住むのか?」と聞きそうだ。
モ:だから弟に嫌がられる。
ゲ:ベイジル・ラスボーンの「The Spider Woman」の話もしたね。
モ:見ていない人には薦めたい、約60分の貴重な映画だ。
どの作品より内容が盛りだくさんだ。
最初の10分ですべてやり尽くしたって感じだ。
ゲ:だけどあの作品が面白いのは適切な姿勢で作られているからだ。チープであっても誠実さがあり楽しい要素がある。
「シャーロック・ホームズの冒険」の雰囲気に近いと思う。
奇妙で面白くて不思議な話が描かれている。同時に風格も感じられる。
モファティスの会話にはホームズ作品に対する深い愛情と敬意が感じられるのに、
どうしてああなってしまったんでしょう。
熱くなり過ぎたファンのせい?
でもそういったファンがいるドラマは他にもいっぱいあると思うのだけど・・・・
しまった、また愚痴ってしまった。
と、過去形にしてしまうのが。我ながら悲しいです。
少なめのセリフ、ふたりの間に交差する視線の緊張感。わかったようなわからないような、宙づりにされ感。けれど、同時に滲むほのかなユーモア。いわくありげな登場人物の紹介の仕方として、ドラマの見本のようです。
同じ俳優で、制作陣がガラッと変わったわけでもないのに、なぜあんなS4と、私も愚痴をいいたくなります。集団制作の困難さ、歯車がずれるとそういうことも起きる、ということなのでしょうね・・・
本当に、この頃のジョンはかっこいいですね~
マイクロフトとの初対面のシーンは、今見てもゾクゾクします。
つい最近「エイジ・オブ・ウルトロン」を見て、超人や天才や神さまに囲まれながら、ひけを取らずに自分のやり方に信念を持って戦うホークアイがかっこいいなぁと思ったのですが、ジョンにもちょっとそういうかっこよさがあったかなぁと、この辺を見て思ったりしました。「最後の問題」でも、その片鱗はうかがえる気もしますが、素直にそう思えないのはやっぱりE1~2と全体的なストーリーのせいでしょうか。
ところで、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」見ましたよ~リミックスはまだ途中ですが。ロケットとグルートのコンビが好きです。面白い~けど、1の最後は泣きました。でも、リミックス冒頭で踊るちびグルートがかわいい!
早速ありがとうございます。
アイデアもストーリーもキャストも素晴らしかったですよね。繰り返しになりますがあんな終わり方は本当に本当にもったいないです。どうにかならないものか・・・
あの傘といいスーツといい立ち姿といいスタイリッシュでしたよね。
加えてすべてお見通しな頭脳の持ち主。シャーロックの兄に説得力がありました。
敵が大きいほど自分の姿勢を崩さないジョンの強さもカッコ良いですし、この場面は出来すぎです。セリフは少ないのがまた良いんですよ。仰る通り本当に見本ですね。
本当に歯車がずれてしまったのかもですね。
どんなに素晴らしい作品もほんの少し歯車がズレるだけでダメになってしまう見本でもあるんですね(涙)
こんばんは。
ウルトロンのホークアイはかっこいいですよね。
言われてみれば確かに天才やエリートたちに囲まれているジョンは超人に囲まれているホークアイと一緒ですもんね。
それでも引けをとらないのも同じですしね。何だかウルトロンをもう一度観たくなりましたよ。
素直に思えないのはE1、2もありますがでもきっとS3のジョンが残念過ぎたのもあるのかも・・・
GotG、ご覧になったんですね。わーい。
あのコンビは本当にかわいくて私も大好きです。
そして、そうなんです、あのグルートの献身とロケットの涙には私も号泣です。
あのかわいかったグルートがIWでは・・・(笑)