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明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



三島が様々な人物(三島好みの文学など興味がなく躰は逞しいヤクザ、兵隊、魚屋等)になって、様々な様子で死んでいる所を篠山紀信に撮らせ、出版契約書まで交わしながら、死後奥さんの反対に合い未刊となった『男の死』だが、あの壮絶な死の直後、世間は三島が魚屋に扮し魚をぶちまけ、出刃包丁を腹に刺して死んでる姿を見る筈であった。その衝撃は計り知れず、ザマアミロと、想像しながら三島はさぞ愉快だったろう。未完となり三島の無念を私は一人思い続けてきた。直後に出るからこそ、であるのはいうまでもない。私はこれ以外に三島でやりたいことは何もない。 三島本人は、単純に自分の好みの人物になりきり演じたが、それは本人がやる分には良いが、私がやるのなら、三島作品、もしくは語られ、本人が言及した事に基づいて制作するべきであろう。それだから面白くもあり〝あなたがなりたい、と書いた糞尿運搬人〟にも私がならせてさしあげましたよ。三島の「君、ちょっとやり過ぎじゃないか?」という笑顔を想像する私である。やり過ぎはあなたの専売特許でしょ?さすがに、肥桶からこぼれるのは糞尿ではなく血液にしたけれども。室生犀星展搬出の本日、さっそく、いやに飛ばしている私である。暑さのせいか。

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』

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『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界



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