昨年の12月,全国の弁護士で出会い系サイト詐欺(「さくら」を使った,いわゆる「出会えない出会い系サイト」詐欺)の110番が行われ,兵庫県弁護士会でも実施しました。
私も,参加したかったのですが,昨年の12月は例年以上に超多忙で,日程が合わず,110番に参加できませんでした。
しかし,110番の担当弁護士から,私のところに紹介があり,12月に1件受任しました。
内容もなかなか難しい案件だったので,弁護士費用もかかって費用倒れになりはしないかと,受任するかどうか悩んだんですが,本人の強い希望で受任することにしました。
結果はおかげさまでうまくいきました。このようなスピード解決になったのは,意外でした。
クレジットカード決済部分(約100万円)については,決済済みのものも含めて,全部取消処理されることになり(返ってくるのは今年の1月末と2月末の2回),現金決済部分(振込分)についても,半分以上返してもらうことになりました(これは年末に返ってきました。)。
カード決済分については,まだまだ予断は許せませんが,カード会社や決済代行会社がらみで,決済代行会社が直接私に取消処理をすると言っているので,十中八九うまくいくでしょう。
現金部分について減額したのは,これ以上言うと交渉が決裂し,仮差押えや民事訴訟を提起せざるを得なくなりそうだったからです。
これらの裁判手続きをすると,法テラスを通じての委任契約だったので,追加の着手金を頂くことになって,余分に費用と時間がかかるから,依頼者のために実を取ったのです。
本当はこういう業者に対しては,不法な利益が残らないように,徹底的に戦うべきなのでしょうが,依頼者の利益が第一なので,泣く泣く妥協しました。
(法テラスでなくても,示談交渉の着手金を押さえて受任した場合には,仮差押えや民事訴訟をする場合には,追加の着手金を頂きます。でもたぶん被害金額が小さかったのでかなり押さえたものにするんでしょうね・・・)。
個人的には,一度,出会えない出会い系詐欺業者を相手に,仮差押えや民事訴訟などをして,徹底的に戦ってみたいですね。
ちなみに,弁護士に頼むと,弁護士費用(着手金,実費,報酬)がかかって,うまくいかないと,着手金と実費は返ってこないので(報酬はうまくいかないと発生しない),費用倒れになる可能性があります。
費用倒れがこわい方は,最寄りの消費生活センターに相談されるとよいと思います。
センターの良いところは,相談員が弁護士よりたくさんの事案を経験している可能性が高いこと,国民生活センターのパイオネットというシステムで,全国のセンターと情報共有ができていることです(弁護士も,弁護士法23条照会という手段で,時間と少しだけの費用をかければこの情報の一部を入手することができます。)。
訴訟等の裁判手続きはできないのですが,被害金額が小さい方や,未決済のクレジットカード部分が大半を占める方には,いいかもしれません。
また,弁護士への相談も,相談だけで依頼をしない選択肢もあるので,30分5250円なら(事務所によって異なるのでご注意ください。),費用倒れになっても,それほど痛くはないと思います。
なお,うちの事務所の場合は,受任した場合には相談料は頂いておりません。
相談だけで終わった場合にも,一定の資力以下の方の場合には,実質的に相談者から相談料を頂かない場合もありますので,お問い合わせください。
最後に,今回私はうまく解決しましたが,100%いい結果が出せるわけではありませんので,その点はご注意ください(これは他の弁護士,消費生活センター,その他も同じです。逆にそういうことを言う専門家は信用できません。)。
すべての事件でも言えるのですが,どうしても勝訴の見込みというものは不確定要素があります。
たとえば,証拠が足りないとか,微妙な事案で裁判所の判断が分かれる可能性があるとか,勝てても相手方が倒産する等と言った場合です。
その点にご留意ください。
私も,参加したかったのですが,昨年の12月は例年以上に超多忙で,日程が合わず,110番に参加できませんでした。
しかし,110番の担当弁護士から,私のところに紹介があり,12月に1件受任しました。
内容もなかなか難しい案件だったので,弁護士費用もかかって費用倒れになりはしないかと,受任するかどうか悩んだんですが,本人の強い希望で受任することにしました。
結果はおかげさまでうまくいきました。このようなスピード解決になったのは,意外でした。
クレジットカード決済部分(約100万円)については,決済済みのものも含めて,全部取消処理されることになり(返ってくるのは今年の1月末と2月末の2回),現金決済部分(振込分)についても,半分以上返してもらうことになりました(これは年末に返ってきました。)。
カード決済分については,まだまだ予断は許せませんが,カード会社や決済代行会社がらみで,決済代行会社が直接私に取消処理をすると言っているので,十中八九うまくいくでしょう。
現金部分について減額したのは,これ以上言うと交渉が決裂し,仮差押えや民事訴訟を提起せざるを得なくなりそうだったからです。
これらの裁判手続きをすると,法テラスを通じての委任契約だったので,追加の着手金を頂くことになって,余分に費用と時間がかかるから,依頼者のために実を取ったのです。
本当はこういう業者に対しては,不法な利益が残らないように,徹底的に戦うべきなのでしょうが,依頼者の利益が第一なので,泣く泣く妥協しました。
(法テラスでなくても,示談交渉の着手金を押さえて受任した場合には,仮差押えや民事訴訟をする場合には,追加の着手金を頂きます。でもたぶん被害金額が小さかったのでかなり押さえたものにするんでしょうね・・・)。
個人的には,一度,出会えない出会い系詐欺業者を相手に,仮差押えや民事訴訟などをして,徹底的に戦ってみたいですね。
ちなみに,弁護士に頼むと,弁護士費用(着手金,実費,報酬)がかかって,うまくいかないと,着手金と実費は返ってこないので(報酬はうまくいかないと発生しない),費用倒れになる可能性があります。
費用倒れがこわい方は,最寄りの消費生活センターに相談されるとよいと思います。
センターの良いところは,相談員が弁護士よりたくさんの事案を経験している可能性が高いこと,国民生活センターのパイオネットというシステムで,全国のセンターと情報共有ができていることです(弁護士も,弁護士法23条照会という手段で,時間と少しだけの費用をかければこの情報の一部を入手することができます。)。
訴訟等の裁判手続きはできないのですが,被害金額が小さい方や,未決済のクレジットカード部分が大半を占める方には,いいかもしれません。
また,弁護士への相談も,相談だけで依頼をしない選択肢もあるので,30分5250円なら(事務所によって異なるのでご注意ください。),費用倒れになっても,それほど痛くはないと思います。
なお,うちの事務所の場合は,受任した場合には相談料は頂いておりません。
相談だけで終わった場合にも,一定の資力以下の方の場合には,実質的に相談者から相談料を頂かない場合もありますので,お問い合わせください。
最後に,今回私はうまく解決しましたが,100%いい結果が出せるわけではありませんので,その点はご注意ください(これは他の弁護士,消費生活センター,その他も同じです。逆にそういうことを言う専門家は信用できません。)。
すべての事件でも言えるのですが,どうしても勝訴の見込みというものは不確定要素があります。
たとえば,証拠が足りないとか,微妙な事案で裁判所の判断が分かれる可能性があるとか,勝てても相手方が倒産する等と言った場合です。
その点にご留意ください。
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