弁護士NOBIのぶろぐ

マチ弁が暇なときに,情報提供等行います。(兵庫県川西市の弁護士井上伸のブログです。)

今週は大忙し

2007年01月14日 | ⑫雑談
今週(1/15~1/20)は,特に大忙しです。

今週は,初めての国選弁護事件の裁判期日(1回結審),所属している弁護士会の委員会の定例会が2つ,弁護士会の研修会が2つ,民事訴訟の裁判期日が3つ,弁護団会議,依頼者との打ち合わせも何件か入っていたり,受験生をしている友人に会ったり,内容証明の起案,ボスとやっている私選の刑事事件の弁論要旨の起案,交通事故事件のカルテの検討,他の国選事件(現在上のものを合わせて4件国選事件やっています)の接見と記録閲覧などなど,いつもの週より予定がテンコ盛りです。

こんなのは,弁護士としてはまだまだ忙しいうちには入らないかもしれません。
しかし,わからないことばかりの状態で,失敗が許されない以上,いちいち全部調べてから行くので,準備にとても時間がかかります。
だから予定の数以上の忙しさになっています。

また,上の裁判期日はすべて,一人で法廷に立つことになっています。
まだあまり一人で法廷に立つことがないので,どうしても緊張してしまいます。
これを機に法廷に慣れようと思います。
でも,こんな緊張して法廷に立つのも,長くてもあと半年くらいの話なんでしょうね。

上で書いた事件もおもしろい事件が多いので,このブログで紹介したいのですが,守秘義務の関係上あまり書けないのが非常に残念です。
依頼者に承諾を取れば書けるのでしょうが,どうも恥ずかしくてブログをやっていることを依頼者には言えません。

あと,話は変わりますが,うちの事務所はホームページを持っているので,私が新人弁護士であることがすぐわかってしまうんです。
だから,私は,開き直って,自分が新人であることは隠しません。
その代わり,依頼者の方に無用な心配をかけないために,「うちは経験豊富な弁護士が何人もいて,いつも相談しながらやってますので,心配ご無用です。」と,本当のことを正直にいうようにしています。

いつもわからないことや自信のないことは,まず自分で調べて,その後ボスや先輩弁護士に確認したりしてます。
スピードはまだ遅いけど仕事は確実にやっているつもりです。
スピードの遅い分は,朝早く行ったり,夜遅く帰ったり,土日も結構出たりと,労働時間(勉強時間か)を増やしてカバーしているつもりです。
新人と言っても依頼者からすれば一人前の弁護士ですからね。
仕事内容では甘えられません。

とはいえ,ときどき「新人なのでわかりませ~ん。後で調べてご報告しま~す。」と甘えたことも言ったりしています(もちろん信頼をしてもらっている人にしかこんな甘えたことは言えませんが)。

まあ弁護士だからといって知ったかぶりして間違った答えをしてしまうのが,一番恐いですからね。
これは一人前になっても同じことでしょうね。
いくら経験の多い弁護士でも全ての法律と判例を知っているわけではないですからね。
わからないことをわからないということも,ときには必要かなと思います。

それにしても最近話の脱線が多いなあ。

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裁判官,検察官が増えない理由

2007年01月10日 | ⑥弁護士等法曹情報
ガンダーラさんからの以下のようなコメントを頂いたので,標記の件について述べたいと思います。

>弁護士の数が一気に増え路頭に迷う弁護士も出てくる時代となりそうですが、
>検事志望、裁判官志望の若者が増えないのは如何なものかと思います。

>この偏りはなんなのか?やはり収入か?
>弁護士ばかりが増えても裁判が進まない気がして心配です。

司法修習生の検事志望,裁判官希望は実際は増えていると思います。

やはり収入が安定してますし(社保完備,社宅あり,退職金あり。これに対して,弁護士は,事務所によりますが,ほとんどが個人経営で,経営は安定してないし,病気したら終わり,ハイリスク・ハイリターン。生涯平均年収も,裁判官が一番多いとも聞いたことがあります。),
優秀な人がなることが多いので,法曹界ではエリートとして扱われることが多いですからね。

それなのに,なぜ実際は裁判官・検察官の年間の採用人数がそれほど増えないかといえば,裁判所,検察庁の方が採用人数を増やしていないのが現状だと思います。

修習生が裁判官・検察官になりたいと手を挙げても,司法研修所の教官の方で,多くの修習生に,(裁判官・検察官に)向いてないとか,能力的に(裁判官・検察官になるのが)無理とか言って説得して,手を下げさせているのが現状だと思います。

確かに,裁判所・検察庁の予算の面とか,修習生の能力の面とか現状裁判官・検察官を増やすのにも限界があるかと思います。
予算の関係については,増やしたらそれだけ,彼らの給料はいるし,事務官・書記官も必要になるし,増えた分を入れるだけの箱(庁舎や執務室)や机や機材等もいるし,とにかく人件費と設備等お金がたくさんかかりますし,
修習生の能力面については,司法試験の合格者を増やしても優秀な人の絶対数が増えるわけではないですからね。

しかし,予算,裁判官,検察官を増やさないと,司法制度改革と言っても,現役の裁判官,検察官の負担ばかり増える一方で,司法制度は一向によくならないと思います(逆に悪くなる一方です)。
ちなみに,司法制度改革のための裁判官・検察官の手間の点を説明すると,
①法科大学院の教員をしたり,
②修習生が増員され,その教育の手間が増えたり,
③裁判員制度のため,今まで比較的すぐ済んだ「合議」が裁判員を含めた「評議」になり,裁判員にいろいろわかりやすく説明するためなどの時間と手間がかかる,
などといったことです。

そもそも法曹人口の増員とかは,経済界の働きかけもあって,動き出したと聞いたことがあります。
経済界には,その責任を取って,税金をもっとたくさん払って欲しいものです。

税金の話が出ましたので,ここから少し話は脱線します(前からこれはと思っていたことです)。

司法制度改革の問題だけではないですが,昨今の政治は,経済的弱者に対しては,年金,健康保険その他公的給付は減らしたり,増税したりしてますが,法人,特に大企業・銀行に対しては,減税しているという不公平がまかり通っている気がします。

今の政治のあり方は何とかしないといけないのではないでしょうか。

それには,やはり,選挙の投票率を上げて,政治家の持っている組織票の価値を下がらせ,企業の持っている票の価値を相対的に下がらせ,浮動票の価値を上げ,政治家たちをびびらせる必要があるのではないでしょうか(昔森喜朗元首相が,総理大臣在任中に,投票率が下がって欲しいというようなことを言ってひんしゅくを買ったことがありましたよね)。

浮動票で選挙の勝負が決まるようになれば,企業べったりの選挙・政策でなくなり,もっと一般の人にやさしく・わかりやすい選挙・政策になるのではないでしょうか。
そして,本当の意味の民主主義に近づくのではないでしょうか。

ガラにもなく,少し政治的なことを書きましたが,今の政治には少し愛が足りないなと感じてならないので,思わずこのようなことを書いてしました(私自身は政治家になるつもりは全くないし,政治活動もするつもりはないですが)。
私個人としてはあまり好きではないですが,この問題の場合,力(国家権力や経済力等)には力(言論,投票等)で対抗するしかないのかなと思います。
政治家や官僚がもう少し国民全体に対する愛を持って政治をしてくれたらよいのでしょうが。

ですから,皆様,例えよくわからなくても(私自身もよくわからない),是非選挙にはめんどくさいても行くようにして下さい。
また,家族・友人。知人など多くの人に選挙に行くよう誘って下さい。
そして,政治家たちに国民からの愛のムチを入れて,目を覚まさしてあげましょう。

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あけましておめでとうございます(平成19年1月)

2007年01月05日 | ⑫雑談
皆様,あけましておめでとうございます。
あまり更新しないせいか,読者もどんどん減ってきて,少し寂しい今日この頃ですが,皆様はいかがお過ごしでしょうか。

私は今日(1/5),仕事始めです。
と言っても,事務所自体の仕事始めは来週からで,フライング気味でありますが。
私は,年末にたまった仕事(主に記録読み)と再来週期日のある国選弁護事件の準備のため(記録閲覧,接見,情状証人や受入先の依頼など),今日から出勤せざるを得ませんでした。
私のボスたちは,正月中も結構仕事しに来ていたようで(今日も),経営者は大変やなと思う次第です。
ちなみに,弁護士が忙しいかどうかは,各弁護士や事務所によります(平均的にはみな忙しいようです。)。

私は,今日だけでなく,この3連休全部仕事が入っており,少し悲しさを感じてしまいますが,好きでこの仕事をしている以上,仕方ありません。
まあ,私の場合,ボスが伸び伸び仕事をさせてくれているのもあって,仕事がおもしろくて仕方がなく(おもしろいと言っても重い事件もありますので,遊びのように楽しんでいるわけではもちろんありません。興味深いとか,勉強になるとか,やりがいがあるという意味です。),あまり精神的には苦にはなりません。

さすがに三連休全部出ると体力的にはきついでしょうが。

今年の目標は,まず第一は,スポーツジムと整体に毎週必ず通い,健康な体を作ることです。
仕事面は,昨年同様(目標は特にここではあげてませんでしたが),依頼者の利益保護と自分なりの社会正義の実現のため,日々勉強・研鑽を積み,丁寧かつ迅速かつ心のこめた仕事をすることです。

いつも口だけは大きなことを言っているような気がしますが,実も伴うよう頑張って行きたいと思います。

法律問題,司法試験受験関係,法曹関係の相談・ご質問は,現在も広く受け付けております。
また,応援のお言葉やきついツッコミも大歓迎です。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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