弁護士NOBIのぶろぐ

マチ弁が暇なときに,情報提供等行います。(兵庫県川西市の弁護士井上伸のブログです。)

司法試験の合格発表とブログの訪問者の増加

2011年09月09日 | ⑥弁護士等法曹情報
日付が変わったので,もう昨日になりますが,9月8日午後4時に司法試験の合格発表がありました。

うちの事務所にバイトに来ていた受験生も無事合格してくれ,とてもうれしかったです。
あ~よかった~

合格者の皆さん,受かっても本当の戦いは今からです。
しばらく勝利の美酒に浸った後は,勝って兜の緒を締める気持ちでまたすぐに走り出して下さい。

ところで,このサイトは,司法試験やその合格発表があると,アクセス数が増える傾向にあります。

今はあぐら牧場の件を書いたことから,このサイトのアクセス数は通常時の倍以上になっていましたが,おとといの7日は大阪弁護士会であぐらの説明会があったせいか閲覧数1296,訪問者540と急増し,gooブログのアクセスランキングが数年ぶりに1000番以内(941位)になりました。
そして,昨日8日は,司法試験の発表が重なって,閲覧数1148,訪問者624でgooランキングが769位までになりました。

たくさんの方に読んで頂けることは,
本当にうれしいことですし,ありがたいことです。
(別に,読者が増えても私にはお金は入りません。
ただ,少しは人の役に立っているかもしれないことがうれしいです。)


安愚楽牧場(あぐら牧場)兵庫県弁護士会被害者説明会

2011年09月06日 | ⑤法律問題について
本日,兵庫県弁護士会本館4階で,午後3時からと,午後5時からの2回に分けて,牛オーナー向けの被害者説明会を,兵庫県弁護士会主催で行いました。

主催は,兵庫県弁護士会ですが,主な説明は,弁護団(弁護団長鈴木尉久弁護士,事務局長曽我智史弁護士)が行いました。

私は第1部の雑用係として行きました(他の弁護団の会議があったので,第2部の頭で帰りました。)。

雨の中の悪天候の中にもかかわらず,午後3時からの第1部はマスコミ・弁護士を除くと約160名の参加がありました(第2部は参加していないので,よくわかりません。)。

雨が降ったりやんだりという天候もあって,予想された大混雑は避けられました。
おそらく今月7日に大阪弁護士会主催の説明会が午後6時から行われますので,そちらに流れた方もいらしたのでしょう。

オーナーの方の関心事の多くは,現時点における弁護団の加入の必要性だったようです。
費用対効果がなかなか見えないところではありますが,自分で自信をもってすべて処理できる方なら,弁護団はお金をかけてまで入る必要はないかもしれません。

110番のときはどうなることやらと思いましたが,少し時間が経って,少し落ち着いたのでしょうかね。
それはそれで良い傾向かもしれません。

弁護団は半分ボランティアみたいなものですが,やはり被害者の方には少しの弁護費用でも高く感じるものなのかもしれませんね。
弁護団の運営もなかなか難しいものですね。

ちなみに,弁護団の事務局の曽我弁護士は,私の同期の弁護士で,私が尼崎支部にいたときからの親友です。
今年度(4月)から,弁護士会尼崎支部の消費者問題委員会の委員長,兵庫県弁護士会消費者被害救済センターの幹事になりましたが,わずか5カ月で立派な消費者弁護士に急成長してくれ,同期として誇らしく思います。
尼崎支部では,消費者保護委員会ができ,曽我弁護士をはじめとしてた若手の消費者弁護士が増えてきました。

消費者被害救済センターの本年度幹事長・弁護士会尼崎支部消費者保護PT(支部消費者保護委員会の前身)の前年度座長の吉田哲也弁護士の思惑が当たったようです。
私はその思惑を尼崎支部(尼崎市,西宮市,芦屋市)だけでなく,さらに,伊丹支部(伊丹市,宝塚市,川西市,猪名川町)を含めた阪神地区に広げようと思っているのですが,まだまだ道のりは遠い感じですね。



全国証券問題研究会の出席と11.8のデリバティブ110番

2011年09月05日 | ⑨投資被害
先日の9月2日(金)と9月3日(土)と札幌で行われた第44回全国証券問題研究会・札幌大会に行って参りました。

私の所属している神戸先物・証券被害研究会の関係の全国組織には,「全国先物取引被害研究会」と「全国証券問題研究会」があり,年2回全国大会を各地域で持ち回りで行っています。

私は,全国先物取引被害研究会の方は,平成19年3月の第57回大会(京都)から毎回出席するようになり,全国証券研究会の方は,平成21年7月の第40回大会(千葉)から前回の広島大会を除いて,出席しました。

今回の札幌大会では,
①入門講座,②東海大学の新保教授の通貨オプション(ゼロコスト・オプション)と10倍EB(ノックインプット・エクイティリンク債)の問題点の解説,③金融庁の担当者による改正監督指針(ガイドライン)の解決,④東京地裁平成23年2月28日のノックイン型投資信託の訴訟担当者による解説,⑤日経225オプション関係の訴訟についての開設,その他判例報告など,とても充実したものでした。

こういう全国的な研究会に出て,毎回思うのですが,スキルアップになるのは当然ですが,何より,投資被害訴訟という専門分野のトップレベルの人の話を聞くことができ,彼らの最先端のスキルと熱意を目の当たりすることができ,さらにそれにより精神的なエネルギーをもらえることがありがたいです。
自分も頑張らなければとテンションが上がります。


現在,デリバティブ被害,具体的には,中小企業の通貨オプション・金利スワップ等についての被害,団体・会社・個人に対する仕組み商品被害(仕組み債,仕組み投資信託,仕組み預金など)の被害が,数多くあると言われ,多くの人がだれに相談してもよいかわからないなど,途方に暮れたり,泣き寝入りしたりしています。

そして,全国証券問題研究会では,全国的なデリバティブ110番を本年11月8日(火)に行います。
現在,明確に参加表明している地域は,確か,東京,名古屋,京都,大阪,神戸です(他にあったかもしれませんが,これ以外は失念しました。すみません。)。

また,詳細については(開催地,開催時間及び電話番号など),このブログ,マスコミ報道,全国証券問題研究会HPに発表されることでしょう。

上記のとおり,神戸のメンバーも参加に向けて,私をはじめとしたメンバーが約1年前から大阪証券問題研究会の勉強会に参加したり,今度,9月,10月と神戸で勉強会をしたりして(私は両方で発表をしないといけません。大変かつ責任重大です。ちなみに,9月はノックイン型投資信託について,10月は通貨オプションと10倍EBについて発表します。),11月の110番に備える予定です。
(先日,研究会とは別に,多くの中小企業の再建にかかわっている方のお話を聞きましたが,やはり中小企業に対しデリバティブの販売が問題となっているケースはかなり多いようです。)


本当にこの手の事件は,一部の人しか,重点的に事件処理をしている弁護士にたどり着くことが難しいです。にもかかわらず,被害を受けたお金は,法人・会社の存立にかかわるお金だったり,個人では老後の大切なお金だったり,被害は甚大です。
ぜひこの機会に一人でも多くの被害者を救済したいと思います。

この手の広報は,一番は新聞・テレビなどの報道です。私はブログで情報発信していますが,近隣の被害を受けている人(主に中高年の方)はあまりインターネットとかで検索していないのか,私の情報にたどり着く人はまれのようです。

最近は,週刊誌(週刊文春や週刊ダイヤモンド等)も私が担当している某銀行のノックイン型投資信託の記事を載せているようですが,それでもなかなか浸透していない気がします。
被害を受けている個人,主に中高年の方は,つい泣き寝入りしたり,最先端の議論をしている弁護士に行きつく手段がないのでしょうね。

広報活動にも個人・研究会は限界があるし,なかなか難しいですね。
昔に比べれば,ネットの普及によりだいぶマシになったでしょうが・・・
どうしたものか・・・