弁護士NOBIのぶろぐ

マチ弁が暇なときに,情報提供等行います。(兵庫県川西市の弁護士井上伸のブログです。)

バイトどうしようかな~

2012年10月26日 | ②法律事務員(パラリーガル)について
以前,このブログで募集をしていた法科大学院生・卒業生のバイトを今年は2名(2代目バイト,3代目バイト)雇っていました。
今年は,少し前の記事で書いたとおり,2名とも受かってしました。

今年の12月からのバイトを新たに採用しようかどうしようか悩んでいます。

昨年もこのブログで募集しましたが,1人の募集もなく,さっさと知り合いの司法試験合格者の紹介で決め,もう一人(3代目)もそのバイトさん(2代目)の紹介で決めました。

と悩みながらもとりあえず新規バイトの募集要項を載せちゃったりします。

とりあえずこづかい稼ぎ,社会勉強,実務感覚の習得,書面作成能力の習得,事務処理能力の習得,あと受験のヒントくらいは役立ちと思います。


【募集要綱】

1 採用予定人数
 1~2名
                        
2 必要な資格
 法科大学院(ロースクール)の学生,卒業生またはそれに類する能力(司法試験・予備試験の受験生,三振者も含む)を有する方で,ワード・エクセル・(できれば)パワーポイントの操作のできる方

3 業務内容(予定)
 法令・判例の調査及びその結果のレポートの作成,簡単な法律書面の作成
 電話・来客対応,パソコンでの書類作成,裁判所・金融機関等での書類提出・受領
 記録整理,その他弁護士事務補助など
 
4 勤務日,勤務時間
 週2~3日(曜日は要相談),午前10時から午後5時まで(途中休憩1時間あるので,1日6時間勤務)。
 場合によっては週4日以上になったり,残業がある場合もあります。

5 給与・待遇
 アルバイト(時給は要相談:能力に応じますが,最低時給800円はお支払いします。ちなみに,1~3代目バイトの方はみんな時給1000円でした。)
 交通費全額支給
 契約期間は原則1か月。アルバイト開始時期は11月の途中からを考えています。契約期間終了後も必要に応じてまた来て頂く場合があります(ちなみに,2代目のバイトの方は,司法試験の受験準備のため途中数カ月契約を更新せず,中断しましたが,受験後は再雇用しました(12月,1月と働いてもらい,2月~6月は中断。7月から11月まで働いてもらいました。)。3代目は6月に雇用して一発合格なので中断なし)。

6 応募方法
  履歴書(写真添付)等を当事務所まで郵送ください(担当井上伸宛まで)。

7 選考方法
  1次選考 書面審査(11月以降随時)
  2次選考 面接(11月以降随時)

   不採用の場合は履歴書を返送いたします。

そうだ!!今年のバイト(2代目・3代目)に,バイト経験の感想文でも書かせて,ブログに載せようかな♪
でも,どうせ僕へのヨイショ記事になってしまいますかね(笑)
それはそれでどのように自分がヨイショされるかも見てみたい気もしますね(笑)


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法律事務員になる方法

2005年03月14日 | ②法律事務員(パラリーガル)について
方法としては,
①タウンページや弁護士検索(日弁連や各弁護士会のHPにあります)で調べた法律事務所に直接行ったり電話したりする。
②新聞公告の募集欄を見て,応募する。
③弁護士会に履歴書を出す。
④知り合いに紹介してもらう。
⑤法律事務所のホームページの事務員募集欄をチェックし応募する。
⑥弁護士会のホームページの事務員募集欄をチェックし応募する。
⑦ハローワーク(職安)で探す。
⑧法律事務所用の人材派遣会社に登録する。
⑨その他
があります。

①はかなりむずかしいです。はっきり言ってどこの馬の骨かわからない人から雇ってくれと言われても,はいそうですかとは普通なりません。警戒されます。事務員と弁護士は,運命共同体ですし,守秘義務や依頼者の大事なお金や財産も預かること多いので。

②はマメにチェックしていると結構募集多いです。特に,朝日新聞と日経新聞の日曜版と月曜版の求人広告によく載ってます。

③弁護士会には,半年から1年ぐらいの間事務員の求人登録制度があります。弁護士会に履歴書を持っていくなり,郵送するなりしてみましょう。ただ,これは登録なので,事務員を雇いたい弁護士が弁護士会に見に行ったりして,気にいった人に電話をかけるということものです。したがって,雇って欲しいときにすぐに雇ってもらうことは難しいです。

④紹介はしてもらうと強力かもしれないけれど,なかなか紹介してくれません。よほど太鼓判をおせるような有能且つ誠実な人でないと,紹介する方も紹介される方も後で苦労するからです。

⑤これは最近増えています。インターネットで法律事務所をうまく検索すると,多くの事務所がHPを作っていますので,その中に事務員募集コーナーがないか探して見ましょう。

⑥こういうのをやっている弁護士会がいくつかあります。東京弁護士会や大阪弁護士会のHPにはあります。あとはよく知りませんが。

⑦大阪の裁判所の本庁(地裁・高裁・簡裁)の近くにハローワーク(職安)があり,費用が安いせいか,大阪では,ハローワークで募集をかけてることが多いようです。

⑧LECの子会社のプロキャリアなどがあります。大阪では,リーガルフロンティア21などがあります(最近は東京の方でもやっているみたいです)。

⑨その他はよくわかりませんが,新卒採用で大学を通して募集をかけている場合もあるそうです。

以上,書きましたが,どうしても法律事務所で働きたい人は,ひとつの方法にこだわらず,色々な方法を試すべきでしょう。弁護士事務所のほとんどは個人経営なので,ひとつの事務所の募集人数が少なく,競争率が高いです。実質的に競争率を低くするには,数をあたるしかないでしょうね。
履歴書の書き方・面接の仕方等は基本的には,普通の就職活動と同じです。
言葉遣い・人との応対・接客マナーがきちんとしている人で,事務職能力が高く,ミスの少ない人が歓迎されます。
法律の素養,交渉能力,文書作成能力はあるに越したことはないですが,現在はさほど重視されていません。もっとも今後は重視されていくかと思います。
ただ,弁護士は個性が強い人が多いので,弁護士や事務所によって欲しい人も十人十色です。最低限の常識がある人なら,諦めず数を打てばいつかは雇ってもらえる可能性はあるでしょう。

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法律事務員とは

2005年03月12日 | ②法律事務員(パラリーガル)について
 法律事務員について私の知っていることを書きます。

 法律事務員は,広い意味では,法律事務所で働く弁護士以外の人のことを言います。
 最近は,法律事務所でも,行政書士・司法書士・税理士・公認会計士・弁理士・社会保険労務士等の有資格者も働くことが多くなっていますので,狭い意味でいうと,弁護士の業務の補助を行う人をいうのではないかと思います。
 法律事務員といっても,事務所によっても仕事内容や仕事の態様や制度が異なっていて,弁護士秘書,事務局員,パラリーガル等と色々呼び方があるようです。
 職務内容について,接客・お茶だし・電話番・お使い・郵便管理・コピー・FAX送信・備品管理・掃除等の庶務から事件記録のファイリング・弁護士のスケジュール管理等の弁護士秘書業務,最近では,依頼者からの事情聴取・書面作成・法情報検索等の専門的な仕事(いわゆるパラリーガルとしての仕事)まで様々あります。

 現在において,事務員の主な仕事のは,接客・電話番・ファイリング・郵便管理(郵便の発送や郵便の授受記録をつけること)ではないでしょうか(これらが得意なら,事務所員に向いてます)。
 どこまで事務員にさせるかは,事務所によってまちまちでしょうが,現在では,徐々に専門的な仕事をさせる事務所が増えてきているようです。

 事務員制度については,弁護士一人につく秘書制,秘書制のように弁護士一人専属事務員ではなく,事務局というものを置いている事務局制というものがあります。事務局制といっても,事務員に特定の事件の担当を決める場合は,特に担当者を決めずに事務局全体に補助をさせる場合等いろいろあります。
 秘書制の場合は,弁護士のスケジュール管理や事件内容の把握が比較的しっかりなされることが期待できますが,弁護士と性格が合わないときついですよね(弁護士一人の事務所も同様)。
 事務局制の場合は,弁護士と少々性格が合わなくてもなんとかなります。
 事務局制でのうち,担当者制の場合は,特定の事件については,くわしい内容まで事務員が把握することができますが,他の事件については全くわからないので,代替が困難になります。
 特に担当者制を設けない場合は,事務局全員がすべての事件について広く浅くわかるが,事件の詳しい内容については弁護士がいないとよくわからないことになります。
 弁護士が何十人という大きい事務所では,弁護士数人・事務局数人というチーム制を採り,すべての制度のいい所取りしようとしているところもあるようですね。私の働いている事務所はそれほど大きくないので,具体的にどうなのかはよくわかりませんが。

 事務員にパラリーガルとして専門的な仕事をさせると言っても,書面作成の仕事や交渉等を一任までしてしまうと,いわゆる「非弁行為」(弁護士でないものが弁護士として活動すること),弁護士も事務員も「弁護士法」違反で処罰や懲戒の対象になるので,気をつけないといけません。
このように考えると,結局弁護士は自分の名前でする仕事を自分自身の判断で決定しなければならなくなるので,持てる事件数にも限りが生じ,一事件あたりの単価もどうしても高くなってしまうのでしょうね。

 今後は,司法試験の合格者増員・法律事務の他資格者への門戸開放等の流れから,弁護士の世界も大競争時代になることが予想されます。今後は,事務員の職業内容の多様化・専門化が益々進んでいったりしていくのではないでしょうか。
 従来は事務員を雑用係としか見ていなかった弁護士も多かったようですが,これからは,事務員も弁護士と対等に議論することができるようになっていき,法律事務員の仕事もますます面白くなっていくと思います。
 現に私は,個人の負債整理(破産・個人民事再生・任意整理)や民法・民事訴訟法の基本的な理論的な事項では,弁護士とある程度対等に議論をさせてもらったり,法的観点からの提案・進言,簡単な訴状・準備書面・各種申立書等の法律文書の草案の作成等もさせてもらったりして(もちろん弁護士がチェック・修正を行った上最終意思決定を行っており,上記の非弁行為にならないようにしていました。),非常にやりがいをもって仕事をしていました。

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