弁護士NOBIのぶろぐ

マチ弁が暇なときに,情報提供等行います。(兵庫県川西市の弁護士井上伸のブログです。)

きんたくんてっぺんプロジェクト

2013年07月04日 | ⑫雑談
私の事務所がある兵庫県川西市には,マスコットキャラとして,「きんたくん」という「ゆるキャラ」がいます。
http://www.city.kawanishi.hyogo.jp/gyozaisei/kintaropro/kintapro.html*

モデルは,「金太郎」こと坂田金時です。

金太郎といれば,足柄山(神奈川・静岡県境)というイメージが強いので,なぜ兵庫県のマイナーな町が「金太郎」なの?って感じですが,実は,金太郎が家来として仕えていた人は,源頼光という武将で,川西市は,清和源氏(源頼家(八幡太郎。)や源頼朝とかの一族)の祖である源満仲(源頼光の父)の発祥の地(荘園として切り開き,武士団を形成した)なのです。
多田神社HP⇒http://www.tadajinjya.or.jp/top.html*
さらに,川西市内の満願寺*には,金太郎の墓があります(実は,満願寺は,川西市の飛び地で,宝塚市に囲まれています。不思議ですね~)。
だから,川西市は金太郎のゆかりの地なのです。


私は,川西市の商工会(http://www.e-kawanishi.com/*)の会員で,去年まで商工会の青年部(http://impulse-kawanishi.jp/*)に所属していました(40歳で定年のため卒業)。
今年,川西市商工会青年部が40周年で記念事業をしようと思い,私が現役のころから温めてきた企画が,この「きんたくてっぺんプロジェクト」です。

要は,川西市の象徴たる「きんたくん」もいまいち知名度がなく,昨年のゆるキャラグランプリでも333位という,3のゾロ目という意味ではいい数字ですが,順位としては,かなりイマイチな感じでした(尼崎市の「ちっさいおっさん」や隣の猪名川町の「いなぼう」にもまけました。)。

そこで,日本一を目指すべく,ゆるキャラではまだ誰も登ってもいないだろう日本一の
「富士山」に登ろうと考えたわけです。

ちなみに,きんたくんは,地元では,いろんなイベントで引っ張りだこの活躍しており,きんたくんバル(http://kintakunbar.com/*)の川西能勢口駅前のバルの名前に使われるほど活躍しています。

この企画は,他にパクられてはいかんと,公表を控えていたのですが,その間に,富士山が世界遺産になるという発表がありました。
世界遺産になるから登るのではなく,登ろうとしていたら,たまたま世界遺産のニュースがプロジェクト発表前に出たということは,ここで強調しておきたいと思います。

ただ登るのではなく,トレーニングや登っている状況をyoutubeで発信していきます。

その第一弾がこれです↓
http://www.youtube.com/watch?v=xIjuNdLJ5Uw&feature=youtu.be*


なかなか反響もよろしく,新聞社やテレビ局の取材も受けました。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130621/hyg13062121050006-n1.htm*
http://mainichi.jp/select/news/20130621mog00m040019000c.html*

新聞報道で,悲しいのは,新聞がネタバレ的な記事を書いていることです。
しかし,富士登山は着ぐるみを着たまま登れるような簡単なものではなく,かなりの危険も伴うものなので,安易な登山を新聞が煽っているわけではない,僕らの登山が安易でいい加減なものではないということを,あえて言おうとして,ネタバレして頂いたのだと思います(ネタバレしないと,新聞社も川西市商工会青年部も世間にたたかれたかもしれません。)。

ちなみに,私も青年部OBになっていますが,今回の富士山に登るメンバーとして入れて頂きました。光栄なことです。

皆様,応援よろしくお願いいたします。

あと,余談ですが,私が青年部に入ったときは,青年部メンバーに弁護士はゼロでしたが,去年新たに弁護士が2名入り,去年は弁護士3名も所属していました。
おそらく,「商工会」(商工会議所ではない)の青年部に3名も弁護士がいたところは,うちの青年部だけではないでしょうかね。



詐欺系の出会い系サイトに対する対処の仕方

2013年07月02日 | ⑤法律問題について
最近,私の携帯に,出会い系サイトからの迷惑メールが,異様にたくさん来ます。

それに対して,私は,①警察や監督官庁や決済代行会社に通報するという警告をサイトに送る,②退会手続きを取るという手段で対応していました。

ほとんどのサイトは①,②の一方がダメでも,他方の①,②の手段のどれかで対処できるサイトがほとんどでした。

しかし,一番,こういう出会い系サイトに対する最も有効な手段は,着信拒否です。
しかも,それは特定のメルアドやドメイン(メルアドの@の右側の文字列)の直進拒否では足りず,特定のメルアド以外の着信拒否するなどの包括的な着信拒否が一番です。

私が,喧嘩していたサイトで,しんどかったサイトは,毎回メルアドやドメインを変えながら,警告メール(脅し文句や詐欺的文句を言いながら,お金を支払わせようとするメール)を送りまくるサイトです。
一日で100通くらいはメールをいただきました(笑)。

しかし,私が,「アドレス帳に載っているアドレス以外は全部着信拒否」設定にすると,あっさり迷惑メールを止めることができました。

ちなみに,そのサイトが,警告メールで言ってきたのは,①「信用情報が各機関に公開される」,②「遅延損害金が2万円以上発生する」,③「お客様の個人情報を公開する」,④「回収部署に移行する」,⑤「アカウントセキュリティが無効になり,大変危険な状況になる」,⑥「興信部に個人データ移行処理を行う」などでした。

①は,こんなことはこのようなサイトにはできないことですし,公開すると,個人情報保護法違反やプライバシー権侵害になります。

②は,私の場合,5000円の支払いを請求されていたのに,その4倍の請求です。完全に,消費者契約法9条違反で,無効な話です。(その前にそもそもワンクリック詐欺とか,約款に同意していない者への約款の押し付けという意味不明な話でした。)

③も,①同様個人情報保護法違反やプライバシー権侵害になります。

④は,回されても,携帯メルアドしかわからないのに,直接電話や家に来ることはありません。通常は,調査費用が過大にかかるので調査などしません(弁護士等に依頼しないと調べられない。)。仮に,請求額が大きくて調査しても,出るところ出ないと,本格的な請求はできません。自らの詐欺を白日の下にさらすことは通常しないでしょうし,したとして,訴訟や支払督促など裁判手続きをしても,その時点で弁護士に相談すれば十分間に合います(もちろん,メールの保存や写真撮影など証拠はなるべく残してください。)。

⑤は,クラッキング(犯罪的ハッキング)であり,違法でしょう。

⑥は,これも④同様,コストがかかりますし,実際に調べても,サイト側にリスクだけが発生するので,実際には行わないでしょう。

①~⑥まで,無効な話や違法な話や現実的ではない話ばかりでした。


サイトは,実際には行動せず,メールの脅しだけで,楽してお金を回収しようとします(しかも,素人の無知をついて)。
それはローコスト・ローリスクでハイリターンだからです。

逆にいうと,サイト側は,ハイコストとかハイリスクなことは,よほどじゃない限りしてきません。
そう考えると,脅迫されていても,無視して着信拒否するのが一番いい手立てです。

もちろん,本当に裁判所から通知が来たら無視してはいけませんが。
ただ,この場合も,裁判所の名前を語っている場合があるので,まずは,その通知が本物かどうか,弁護士や役所の消費者センター等の専門家に確認する必要があると思います。

とにかく,悪徳商法や詐欺師に対する対策は,相手しないこととお金を支払わないことが一番です。

お金をうっかり支払ってしまったときは,消費者事件を重点的にやっている弁護士か役所の消費者センターに問い合わせください。