弁護士NOBIのぶろぐ

マチ弁が暇なときに,情報提供等行います。(兵庫県川西市の弁護士井上伸のブログです。)

太陽光発電、押し売り続出…「格安」実は割高

2011年07月25日 | ⑤法律問題について
読売新聞 7月25日(月)14時35分配信のニュースでタイトルと同名の記事がありました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110725-00000748-yom-soci

記事の内容は以下のとおりです。

(以下,引用)

住宅用の太陽光発電システムをめぐり、訪問販売業者による強引な押し売りが続出している。

 東日本大震災後の電力不足を背景に、その日のうちの契約を強要したり、玄関に何時間も居座ったりする悪質なケースも出ている。国民生活センターに寄せられた相談件数は4月以降、昨年同期比で約3割増えており、消費者団体は「契約は急がず、複数の見積もりを取って見比べてほしい」と呼びかけている。

 「営業所が被災して仕事が出来なくなった。格安で提供するので買ってほしい」。東海地方の無職男性(70歳代)は震災後に業者の訪問を受け、設置費込みで330万円で契約した。だが、後からインターネットで調べると同じ商品が200万円で販売されており、同センターに5月、「減額できないか」と相談した。

 同センターによると、太陽光発電システムについての苦情は4月以降、前年同期比181件増の756件(25日現在)。約8割が訪問販売のトラブルだ。

(以上,引用終了)

メーカーや割賦販売に関与している信販会社には申し訳ないですが,太陽光発電(前ははソーラーのお風呂)は,悪質業者の訪問販売による被害が多いと聞きます。

さらに,家の屋根に太陽光発電がついていると,別の悪質な訪問販売業者がそれを目印にして来るという話も少なからず聞きます。

メーカーや信販会社は,販売会社・代理店に対する「管理責任」が社会的にはあると思いますので(ケースによれば法的責任もあり得ます。),きちんとして販売店や代理店の管理をして,被害を減らして名誉挽回していただきたいと心から願います(うちのブログへの苦情はその後にしていただきたく存じます。)。

また,メーカーや信販会社は,太陽光発電については,販売価格・手数料と電気代の簡単な比較だけではなく,耐久年数と破損等のリスク,管理の手間や費用などをきちんと説明するガイドラインを作って,販売店・代理店の管理をさせるべきだと思います。

とりあえず,消費者側では,訪問販売業者による安易な説明で,得だからすぐしようと決めず,周りでしっかりとして信頼できる人に相談しましょう。
親戚・友人・知人の家で,太陽光発電が付いている家があれば,周りで変な業者が出入りしていないかを声かけしていただき,変な取引をさせられていた場合には,すぐにクーリング・オフを勧めてください。

自分たちで難しければ,最寄りの消費生活センターや消費者弁護士のところに相談に行きましょう。

また,川西市の住民の方であれば,消費生活センターに「悪質な訪問販売はダメ」というステッカーを配っていますので,魔除け札代わりに取りに行って頂くとよいと思います(うちの事務所にも若干置いています。)。


提携リース被害

2011年07月09日 | ⑤法律問題について
3月●日,うちの県でもとうとう「提携リース弁護団」はじめました~♪
(某R-1準優勝芸人の替え歌調で)


こんにちはNOBIです。
先日7月2日に,兵庫県弁護士会で,貸与制反対のシンポジウムがありました(修習生の給与制を廃止し,その生活費を貸与制にする制度の反対運動)。
そのシンポで,その某芸人さんに自身の持ち歌「冷やし●●はじめました」の替え歌「給費制反対はじめました」(歌・作曲は某芸人,作詞は藤本尚道弁護士)をVTR出演で歌って頂きました。
その影響で,記事がこんな出だしになりました。

※引用の歌詞は交渉段階の未完成のもので,実際はもっと短く,微妙に内容も違います。
※このシンポには,宇都宮健児日弁連会長,兵庫県弁護士会の会員でも,東日本大震災の関連で,永井幸寿日弁連災害復興支援委員会委員長,同副会長で私の師匠の津久井進弁護士も,出演しました(ほんま自慢の師匠ですわ~)。

かなり脱線しましたが,本題に戻ります。

兵庫県の消費者保護員会の委員を中心とした有志で,今年の3月に「兵庫県提携リース被害弁護団」を立ち上げ,私もそのメンバーに入りました。

提携リース問題とは,悪徳業者による訪問販売,電話勧誘販売,割賦販売が,消費者契約法,特定商取引法(昔の訪問販売法),割賦販売法により,厳しく規制されたこともあって,一部の悪徳業者どもは,零細な会社や個人事業主のリース契約を狙うようになりました。
電話機,コピー機・ファックス・及びそれらの複合機,ホームページ作成ソフト(そのSEO対策)その他のものをリースさせます。
しかし,会社・事業者と言っても実際は消費者と大差なく,リースと言っても経済的には割賦販売(ローン)と同じで,実質的には消費者に対する訪問販売・割賦販売です。


まあ,ほんまに次から次へと考えてくれますわ。
とはいえ,問題になる案件の多くは,ほんまお粗末で,いろんな嘘を言って契約させまくっており,実質は詐欺です。

このような不正義を許さないよう,多くの弁護士が立ち上がりました。
消費者被害弁護士は,一旦受任してしまうと,法を応用して,一見法律の抜け穴的な被害でもとことん追及していきます。


夏に間に合うよ~うに
春先から取りかかって
対策納得いくまで何度も練り直してぇ
本日 7月7日 うちの法律事務所でも とうとう
提携リース事件受任しました~♪

着手金も報酬も安く ペアの弁護士とはんぶんこだけど
提携リース事件受任しました~♪

絶え間なく続く消費者被害~♪OH♪
まも~りたい,か弱き被害者~♪

提携リース事件受任しました~♪

「●●中華はじめました」にはまりすぎ・・・
悪のりして,不謹慎と感じられた方もいらっしゃったかもしれないですが,
事件はいたってまじめにやっております。
(兵庫県提携リース弁護団では,着手金・報酬を抑え,団員の弁護士のうち2人の弁護士でペアを組んで取り組んでいます。もちろん高い安い関係なく熱意をもってやっています。)


FP技能士3級

2011年07月02日 | ⑫雑談
今年の元旦に,今年の目標として,FP技能士2級を取りたいと書きました。

しかし,調べてみると,一部の条件を満たす人以外は,いきなり「2級」から受けられず,「3級」から受けないと行けませんでした。

仕方がないので,今年の5月22日日曜日に尼崎市内で3級の試験を受けてきました。

先日6月29日に合格発表があり,無事合格していました。

受けようと思った動機は,受験勉強を通して,広く金融関係の知識を得ようとしたからでしたが,思ったように勉強できず,知識も満足するほどは得られませんでした。
(ほとんど既存の知識でやっちゃいました。「相続・事業承継」は弁護士の専門分野で,「金融資産運用」は投資被害弁護士として専門的知識を持っており,それ以外の「ライフプランニングと資金計画」「リスク管理」「タックスプランニング」「不動産」は弁護士やっているとある程度知識がついてきます。)

9月にまた今度は2級の試験があるので,今度こそもっとしっかり勉強しようと思います。

これが終わったら,金融商品の外務員二種資格に挑戦するつもりです。
本当は,証券アナリストの試験を受けたいですが,道は険しいらしいです。