平成22年12月11日に記事を書いた後,実際に取材を受けました。
しかし,取材直後・報道前に,相手方からかなりいい条件で和解を申し出があり,それを受諾したため,提訴は取りやめになりました。その結果,私と依頼者の取材結果は報道はされず,お蔵入りになりました。非常に残念でしたが,依頼者の利益がまずは優先なので,この和解を蹴ることができませんでした。
報道されていれば,多くの被害者の救済,被害の予防になることが期待されただけに,先物被害救済の立場の弁護士として,非常に悩みました。和解を蹴って,報道してもらった方が,全体的には,市民(特に一般消費者)への注意喚起,被害者の泣き寝入りの防止,悪徳業者の撲滅などによる被害の予防・救済の効果の総和は,目先の依頼者の利益より大きいことはほぼ間違いないからです。
しかし,このような利益の保護は,私の道義的な責任にすぎないのですが,目の前の依頼者の利益は私の法的責任なのです。
私が悪徳業者に対する勝訴的和解をすること,悪徳業者に財産的ダメージを与えや牽制を与えることになるし,被害予防・救済は他の手段でも実現できるという「言い訳」はできますが,ここら辺に,私自身の「器」の限界があるのかもしれません。
しかし,この2年間の生活費のほとんどを取られて明日の生活にも困っていた依頼者に対し,「日本の社会をよくするために,あなたの老後の生活のための全財産を僕に預けて下さい。解決は1,2年後になるかもしれません。裁判官のあたりが悪いと過失相殺で賠償額を晴らされる可能性もあります。業者が早期に行政処分を受けて倒産する可能性もなくはないです。でも和解以上の結果になる可能性もなくはないですよ。」なんて,私には言えません。
私がお金持ちだったら,解決までの生活費を面倒見てあげて,訴訟の結果,和解額まで取れなかったら,その分保証してあげればいいのでしょうが,僕はそれができるほどお金持ちではありませんでした(さらに,依頼者に勝訴保証するのは弁護士倫理上も問題があります。)。
はあ・・・
私がこんなに悩むのも,全部,人の生き血をすする悪徳業者が悪い!!悪党ども叩き潰してやる~!!はあ・・・
しかし,取材直後・報道前に,相手方からかなりいい条件で和解を申し出があり,それを受諾したため,提訴は取りやめになりました。その結果,私と依頼者の取材結果は報道はされず,お蔵入りになりました。非常に残念でしたが,依頼者の利益がまずは優先なので,この和解を蹴ることができませんでした。
報道されていれば,多くの被害者の救済,被害の予防になることが期待されただけに,先物被害救済の立場の弁護士として,非常に悩みました。和解を蹴って,報道してもらった方が,全体的には,市民(特に一般消費者)への注意喚起,被害者の泣き寝入りの防止,悪徳業者の撲滅などによる被害の予防・救済の効果の総和は,目先の依頼者の利益より大きいことはほぼ間違いないからです。
しかし,このような利益の保護は,私の道義的な責任にすぎないのですが,目の前の依頼者の利益は私の法的責任なのです。
私が悪徳業者に対する勝訴的和解をすること,悪徳業者に財産的ダメージを与えや牽制を与えることになるし,被害予防・救済は他の手段でも実現できるという「言い訳」はできますが,ここら辺に,私自身の「器」の限界があるのかもしれません。
しかし,この2年間の生活費のほとんどを取られて明日の生活にも困っていた依頼者に対し,「日本の社会をよくするために,あなたの老後の生活のための全財産を僕に預けて下さい。解決は1,2年後になるかもしれません。裁判官のあたりが悪いと過失相殺で賠償額を晴らされる可能性もあります。業者が早期に行政処分を受けて倒産する可能性もなくはないです。でも和解以上の結果になる可能性もなくはないですよ。」なんて,私には言えません。
私がお金持ちだったら,解決までの生活費を面倒見てあげて,訴訟の結果,和解額まで取れなかったら,その分保証してあげればいいのでしょうが,僕はそれができるほどお金持ちではありませんでした(さらに,依頼者に勝訴保証するのは弁護士倫理上も問題があります。)。
はあ・・・
私がこんなに悩むのも,全部,人の生き血をすする悪徳業者が悪い!!悪党ども叩き潰してやる~!!はあ・・・