弁護士NOBIのぶろぐ

マチ弁が暇なときに,情報提供等行います。(兵庫県川西市の弁護士井上伸のブログです。)

本の紹介~小説「半落ち」

2008年07月26日 | ⑫雑談
大変ご無沙汰しておりました。
とりあえず元気に頑張っております。

久々の更新ですが、本の紹介をしたいと思います。
横山秀夫著「半落ち」(講談社)です。

たまたま入った本屋で見つけ、数ページ読んで面白かったので、つい買ってしまいました。
読んでみるとやはり面白く、かつラストは感動しました。
お陰で移動時間ですぐに読み終りました。

少し内容に入りますが、表紙に書かれているストーリーの概要は、「『妻を殺しました』。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に゛落ち゛ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは─。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。」です。

もう少し踏み込んで感想を書くと(内容を知りたくない方はここから先は読まないで下さい。)、この殺人事件に絡む、捜査警察官、検察官、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官が、それぞれの立場から、事件の真相に迫ろうとし、それぞれの職業的立場からの悩みがリアルっぽく描写されています。
私は弁護士なので、一番よくわかるのは、弁護士ですが、弁護士の事件処理や人間関係や仕事の取り方選び方等の悩みが、よく出てると思います。
ただ、この弁護士の事件処理には問題がある所がかなりあり、同じ弁護士として共感できない部分が多いです。
というか、他の登場人物もやり過ぎじゃないかと思える部分が多々ありましたが、それはそれでこの小説のスパイスになっていると思います。

読んでいない方には、是非お薦めしたい一冊です。