狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

保守的カトリック作家と異端の医師との対談・・・「野垂れ死にの覚悟」を読む

2015-08-15 13:46:14 | 健康・医療・暮らし 2012~2017
 「治療しない医者と、医者にかからない作家」と第二章のタイトルによって形容されている、近藤誠氏と曽野綾子氏の興味ある対談と言う事で、次の本を読んだ。

 「野垂れ死にの覚悟」(著者:曽野綾子氏、近藤誠氏、出版社:KKベストセラーズ、出版日:25014/06/01)

 日本の医療界において異端の医師として、孤独に真実を追求・研究して医療改革に努めて来られた近藤誠氏。一方、神の下の平等に反する階級制度や偶像を持つカトリックの信者で、そのローマ・ヴァチカンから勲章を受け、「世界は一家、人類みな兄弟」等とグローバリズムの一端を担ったCIA笹川良一氏が設立した日本財団の会長を務めた傍ら、保守的な考えを持ち、現代の御老人達にもっと自立せよと訴えておられる曽野綾子氏。
 私も幼き時にカトリックの幼稚園に通い、まだ物心の付いていない小学校2年生の時にカトリックにて洗礼を受け、「アッシジのフランシスコ」の洗礼名を持っている。しかし、物心の付いている今現在に至っては、カトリックの教会には通っていない。しかしその一方では新改訳聖書を読んでいる。カトリックやプロテスタント等のキリスト教界という組織・団体が聖書を教典として利用しているだけであって、元々はそれらの組織・団体とは無関係で独立した書物なのである。要するに、組織の教えでは無く、聖書そのものから学ばなければならないと言う事である。自分で直接聖書を読むと言う事が大事である。
 以下に、私と同じく、世間一般の常識や考えからは大分ひねくれていると思われる本書から、一部を引用する。
 
 「百歳を超えて元気な人は医者に近づかず肉が好き」
 「風邪は薬で長引く ガンの九割は治療で命が縮む」
 「一日一万歩で体を壊す トレーニング好きは人間だけ」
 「病院をハシゴできるのは日本だけ」
 「衰えたら小屋に隠遁して静かに死にたい」
 「医者向けの添付文書にしか書いてない、重大な副作用」
 「ボケのかなりの部分は薬害」
 「人間ドックに行くとあちこち詳しく調べられて、治療する必要のない、いろんな『異常』を見つけられて、病名をつけられて、治療が始まってしまう」
 「一般に日本の内科医は、患者の全体像を見ないで、症状ごとにセキ止め、解熱剤、炎症止め、胃薬……って、どんどん出します。ひとりの患者に平気で10種類以上の薬を出したり。」
 「『インフォームドコンセント』が強調されて、何が起きたかというと、医者の責任逃れに使われてる」
 「医療って『医者を崇める気持ち』で効果がぜんぜん違ってくる部分があって。たとえば痛みや苦しみをやわらげるプラセボ(偽薬)効果」
 「ところが、日本は医師会の力が強くて、なんでもありです。たぶん戦争の影響でしょう。戦時中に、国が一気に医者を増やしたから医師会が力を持って、規制にことごとく反対してきた歴史があります。
 外国は、キリスト教もイスラム教も一神教で全部『性悪説』ですよね。人間はほっとけば間違えるものだ、強欲になるものだという。
 そうそう。その点、日本は神も仏もいるから、いい加減(笑)。薬の臨床試験でも、外国では査察がよく入る。データも改ざんできないようになっています。日本は規制が甘くて、悪いことし放題。製薬会社が自社の新薬の臨床試験にかかわって、統計解析をしたりね。だからデータの捏造がしょっちゅう起きる。」
 
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  ・2013/05/17付:「イルミナティの傀儡・女優アンジー、がん予防で両乳房切除・・・癌ビジネス広告塔として利用された挙句に捨てられる & 『乳房温存療法』のパイオニアの医師の告発、定義の無いがんの治療と検診の無意味」
  ・2013/10/25付:「医療界の常識・因習・体質・構造・権威を否定し、普通では無い「真実」が存在・・・『成人病の真実』を読んで」
  ・2014/04/29付:「健康診断基準値の大幅な緩和は近藤氏の批判・訴えに学会が折れた為か・・・講師に折れた名誉教授等の御偉方」
  ・2014/05/04付:「矛盾・偽善がはびこり基準・根拠・規範の無い医学・世間においては却って『非常識』が正しい・・・『医者に殺されない47の心得~医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法』を読んで」

 引用文献↓↓
 「野垂れ死にの覚悟」(著者:曽野綾子氏、近藤誠氏、出版社:KKベストセラーズ、出版日:25014/06/01)
「野垂れ死にの覚悟」(著者:曽野綾子氏、近藤誠氏、出版社:KKベストセラーズ、出版日:25014/06/01)


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