かまくらdeたんか   鹿取 未放

「かりん」鎌倉支部による渡辺松男の歌・馬場あき子の外国詠などの鑑賞

 

ブログ版 馬場あき子の外国詠271(韓国)

2018年06月12日 | 短歌一首鑑賞
 ブログ版馬場あき子の外国詠(2011年1月実施)
   【白馬江】『南島』(1991年刊)78頁~
   参加者:K・I、N・I、佐々木実之、崎尾廣子、T・S、曽我亮子、
        藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
   レポーター:佐々木実之   司会と記録:鹿取未放

           (鹿取注:下の3行はこの章全体の詞書き)     
日本書紀では白村江(はくすきのえ)。天智二年秋八月、日本出兵して
  ここに大敗したことを太平洋戦争のさなか歴史の時間に教
                 へた教師があつた。その記憶が鮮明に甦つてきた。


271 くねりつつテレビにうたふものはゐてわが帰り来し日本文化圏

     (レポート)
 現在、韓国のアイドルグループである「KARA」や「少女時代」などは日本の歌手よりもくねっているが、この時代に韓国であまりくねっていなかったのであろう。「にがき国」ではテレビでくねりながら歌っているのである。その場所を「日本文化圏」と呼ぶことで、諸々の両国の文化の差を想起させることに成功している。(実之)

     (当日発言)(2011年1月)
★馬場あき子の韓国の旅は、1987年11月です。ほぼ四半世紀前ですね。(鹿取)