脱ケミカルデイズ

身の周りの化学物質を減らそうというブログです。 

厚労省:農薬急性影響の指標導入へ

2014年03月18日 | 農薬

毎日新聞2014年3月17日(月)21:02
厚労省:農薬急性影響の指標導入へhttp://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/20140318k0000m040090000c.html

  厚生労働省は、農薬の健康影響評価で、特定の食品を一度に大量に食べた場合などの急性影響の指標(急性参照用量)を農薬ごとに新たに導入する方針を決めた。この指標を考慮して食品の残留農薬基準値を設定することを、18日の同省薬事・食品衛生審議会の部会で提案する。

 海外では1990年代に農薬の大量摂取による中毒事例が発生したことを契機に、急性参照用量を定めているが、日本には、長期的な健康影響を示す指標(1日摂取許容量)しかなかった。今年2月、マルハニチロホールディングスの子会社製造の冷凍食品から高濃度に検出された農薬マラチオンについて、厚労省から依頼を受けた内閣府食品安全委員会が、急性参照用量(体重1キログラムあたり1.5ミリグラム)の案をまとめ、国民に意見を募集をしている。

 急性影響の指標設定について厚労省は「国際的にも長期的と急性の影響の両方の指標を元に、食品の残留基準値を設定する流れだ」と説明する。

 農薬のリスク評価を行う食品安全委員会は「原則として評価対象となるすべての農薬に対して設定する」としており、厚労省では、優先順位の付け方などを議論していく。【下桐実雅子】