シクル・マーモット(Cycles Marmotte)

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2019パリ~ブレスト~パリ参戦記⑨(ホテル峠&打ち上げ&シャルトル観光&出国)

2019年09月05日 | 2019パリ~ブレスト~パリ(Paris-Brest-Paris)参戦記

今回のPBPでは、制限時間をかなりオーバーしたものの、その分いろんな経験をすることができました。また、自転車の故障をはじめ大きなトラブルもなく、無事にランブイエにたどりつき、念願のメダルも何とかもらえて、目標としてきたことはほぼ100%達成!! と思ったら、一気に体中の力が抜けてしまった。

しかし、宿で待ってくれているHさん、kさんが心配していると思いすぐに連絡を入れる。レンタカーでの迎えが必要かとのメッセージをもらっているのに気付き、Jさんとも相談するが、少し食事をしてから帰りたいのと、慣れない運転でせっかく来てもらってもうまく会えない可能性があると思い、自走で帰る旨連絡。

あいにく、この日は土曜日で朝から食事が出来るところが少なく、肉屋さんの店先のテラスに腰をおろして、肉屋さんならではのテイクアウト料理と鶏のローストで、宿までの約15キロの道のりに備えました。1,219km走ってきたのに、この15kmが気分的にかなりツラかった。

↑ なんか、ボーッとしていたので自転車通行可の歩道を走るがすぐに終わってしまい、とにかく車道のセンターラインに寄らないように走る。前日受付の際に車で運転した道だから覚えていると思ったが、意外と道を覚えてなく、Jさんのナビを頼りに、2ヶ所の激坂区間(ホテル峠)を乗り越えて、何とか1時間以上かけて宿に到着。門から入ったところでKさんが出迎えてくれて、正真正銘のゴールシーンを撮ってもらいました!

 

↑ 早速、シャワーを浴びて、3時間くらい仮眠したのち、荷物整理。そして、夜は宿のダイニングテーブルを貸してもらって打ち上げをするべく、近くにあるスーパー(オーシャン)まで買い出しに行く。フランス最後の晩餐ということで、フランスならではの血のソーセージやら生ハムやら、みんな好きなものをカゴに入れてもらいました。

乾杯に冷えたビールが欲しかったが、スーパーには冷やしたビールは売ってなく、冷えてなくても飲めそうな、ブルターニュ名産のシードルで乾杯することに。そしたら、なんと宿の主人から冷えたシャンパンのプレゼントが!!

落車による怪我もあり途中で折り返しDNFとなったHさんも900kmほど走られており、時間内完走したKさんともども、語り尽くせぬほどの思い出話は、結構夜遅くまで続きました!

↑ 3部屋&ダイニング貸し切りで、いろんな要望をも聞いてくれた民宿のご夫妻には本当にお世話になりました。

↑ そして、この宿の手配をしてくれたフランスの親友のAさんに心から感謝です。今度、来日される機会があったら、富士山に是非登りに行きましょう!

↑ 翌朝は8:00に食事をとり、すぐにバイクパッキングにとりかかる。なかなか行きに入れた方法と同じ様にいかず、ならば帰るだけだし、さらに分解してしまえばいいや!ということで、何とか箱に納める。

↑ 出発準備を終え、ホッと一息。宿のご夫妻は旅行に出て行ってしまい、イケメンの息子さんに見送ってもらう。

↑ レンタカーもあるし、少し時間に余裕が出来たので、世界遺産のシャルトル大聖堂まで行ってきました!中世の街並みが残るが、坂道がやたら多い。。

↑ ちょうどお腹がすいてきて、大聖堂前のレストランで、400gぐらいありそうなステーキプレートで、疲労回復を図る!

↑ 大聖堂というとパリのノートルダム寺院の火災を思い出すが、このシャルトルの大聖堂も半分を消失させるほどの大きな火災が過去にあったとのこと。

大聖堂を見学したあとは急いで車にもどり、空港へ急ぐ。高速だけならすぐに着くかと楽観していたら、ナビは国道に一旦降りて、A86という近道ルートを指定してきた。国道は信号もありちょっと渋滞していて、フライトの時間がやや心配になってきた。やっと高速のA86に入ったところで、なんと、2mの高さ制限のポールが出現!高速なのにかなり低い!!

急いでブレーキを踏んでポールを恐る恐るくぐってみると、ぶつかりはしなかったが本当にわずかな余裕しかない。後で調べてみたが、フォード・トランジットの高さは1.85mということで、15cmしか天井との間にすき間がないことになる。。。

しかし、もはや前進するしか選択肢はなかった。なるべくゆっくり目に走るが、天井にぶら下がっているサインが眼前に迫っては後ろに飛んでいく、まさにスターウォーズ状態。路面の凸凹には気を遣い、可能な限り車体が縦方向に跳ねないように気を付けた。

眠気は完全に吹っ飛び、心臓が飛び出そうな気分だったが、助手席のHさんはもっと恐かったかもしれない。後ろの席のKさんとJさんは多分気付かなかったかも?トンネルは数キロ続き、少なくとも10分間以上は生きた心地がしなかった。

あとは帰りのフライトも羽田からのリムジンバスも快適で、お陰さまで無事に松戸まで帰って来ることができました。

 

ここまで、ずっと読んで頂いた方に感謝申し上げます。これを読んで、PBPのみならずブルベに興味を持って頂けたら深甚です。でも、もしかしたら、ちょっと過酷な話しが多かったので引いてしまわれたかも。。

今回のPBP参加に当たっては、店舗を長期休業させて頂くことから多くのお客様のご理解とご協力を賜り本当に有難うございました。この場を借りて厚く御礼を申し上げます。

↑ 当店でPBPのためのスペシャルバイクを作ってくださったJさんには、ブルベの先輩として自分をPBPまで導いてくれて感謝しています。今回、メカ的な面と英語&少しの仏語についてはサポート出来たと思っていますが、時間配分や補給、睡眠といった進行管理に関しては任せっぱなしで、大変お世話になりました!極限状態で意思疎通がうまくいかなかったこともあったけど、お互いに助け合いながら、完走という最大の目標が達成できて良かったです!本当に有難うございました。

 

↑ 1週間後に、マーモットブルベ班でPBP報告会を行いました。偶然にも同時ゴールとなったAさんにも遠くから参加頂き有難うございました!

↑ みんな、それぞれの思いが込められた完走メダルを手にして、満面の笑顔で、はいポーズ!!

 

 

☆ 第1話(空港からホテルへ)はこちら⇒https://blog.goo.ne.jp/cyclesmarmotte/e/21ae4a71da365f1154cf42f33327a780

☆ 第8話(5回目の夜は最大最強の睡魔と時間との闘い。。)はこちら⇒

https://blog.goo.ne.jp/cyclesmarmotte/e/5d7f3be0590f486153dbf1c472a46932 

 

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2 コメント

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Unknown (K)
2019-09-06 14:14:37
一応、後席でも不穏な雰囲気には気付いてました。
2mゲート通過は流石に首がすくみましたが、ゲートさえ抜けてしまえばトンネル自体はまぁ大丈夫だろうと思って安心して乗ってましたが、標識には気付きませんでしたね。
パリには、大型車を通行させない道路が結構あるみたいです。
https://trafficnews.jp/post/39257/3
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高さ2mのトンネル (シクル・マーモット)
2019-09-07 22:02:56
軍事上の理由もありそうな??ツール・ド・フランスのチームカーなどは当然知っていて、そこは当然避けてるんでしょうね!
返信する

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