日本がWHOから「麻疹排除国」の認定を受けました。
10年前はアメリカから「麻疹輸出国」と批判されていたことを考えると、短期間に排除を実現したことは驚きです。「MRワクチン2回接種」の絶大なる効果ですね。
■ 日本の「麻疹排除」を認定!
(MTPro:2015.3.27)
厚生労働省は),世界保健機関西太平洋地域事務局(WPRO)により日本が麻疹の排除状態にあると認定されたと発表した。
WPROが同日発表したリリースによると,新たに麻疹排除が認定されたのは日本とブルネイ・ダルサラーム国,カンボジアの3カ国。西太平洋地域の麻疹排除国はオーストラリア,マカオ,モンゴル,韓国と合わせて7つの国と地域になる。
日本では,2000年前後の小児の麻疹流行,そして2007年前後の10歳代を中心とした流行(2008年の報告数は1万1,015例)を受け,麻疹の国内排除を目標に掲げた特定感染症予防指針を策定。2008~12年の5年にわたり中学1年生相当,高校3年生相当年齢への麻疹風疹混合(MR)ワクチンの定期接種化,サーベイランス体制の強化などを行い,2012年の排除を目指していた。予防接種率の向上に伴い,国内での患者数は激減,国内流行の遺伝子型は2010年5月を最後に検出されておらず,2009年以降検出されるウイルス遺伝子は海外で流行している型のみとなっていた(IASR 2014, 35: 93-95)。
今回,WHOが定める麻疹排除の基準である「適切なサーベイランス制度の下,土着株による麻疹の感染が3年間確認されないこと,または遺伝子型の解析によりそのことが示唆されること」を満たしたと認定された。
一方のアメリカでは、ワクチン拒否者が麻疹流行の火種としてくすぶっています。2014年末には、なんとディズニーランドが流行の発信地となってしまいました。
■ ディズニーランドで麻疹が流行
(media pickup:2015/01/20)
最近、アメリカのディズニーランドに来園した人々が体調に異変をきたし、検査してみると麻疹であったという人が大勢いたことが明らかになっており、その感染者数は現在では50人以上と、ディズニーランドの枠を越えて徐々に広まりつつあります
カリフォルニア州の保険当局によると、ホリデーシーズン中にディズニーランドで始まった麻疹の流行によって、故郷へ戻った感染者が他の人に麻疹を感染させる状態になっており、テーマパークを越えて病気の感染が広がっていると述べています。
2014年12月17日現在、カリフォルニアでの感染者は51人が確認されており、他にもユタ州(2人)やワシントン州(2人)、そしてメキシコ(1人)でも感染が確認されています。
感染者のほとんどは昨年の12月15日と12月20日の間にディズニーランドに来園した客であるとみられており、保険当局は麻疹のワクチンを摂取していない者が感染していると推測し、今後の麻疹の感染を予防するためにもワクチンの摂取を行うことが推奨されています。
サンディエゴ郡のケースでは、10人の麻疹感染者の内、9人が麻疹ワクチンを打っていなかったことが明らかになっています。
う~ん、この記事でもワクチンへの誤解がありますね。
正しい情報は、こちらの記事をご覧ください;
■ アメリカの「はしか」大流行の一因となった「反ワクチン」派を論破する
(The Huffington Post、執筆者:Jacqueline Howard: 2015年02月18日)
2014年12月、ディズニーランドで発生した「はしか」が2015年1月から2月にかけてアメリカで15年ぶりに大流行している。この大流行の背景には、アメリカの親たちに根強く残る「ワクチンへの不信」がある。「ワクチンが原因で自閉症になる」といった、根拠のない医師の論文やデマがひとり歩きしているためだ。ハフポストUS版では、そういったワクチンにまつわるデマについて紹介している。
小児用ワクチンの安全性と効果には、多くの科学的根拠がある。アメリカの公衆衛生当局によると、ワクチンはシートベルトと同じくらい子供たちを守るのに重要だ。オバマ大統領も、子供に予防接種を受けさせるよう親に促している。
それなのに一体なぜ、アメリカの多くの親たちが子供に予防接種を受けさせないのか? まさに、14州で102人もの患者が出るはしかの大流行が起きているというのに。
この記事の中で「ワクチンに関する間違った主張」が紹介されています。あなたは論破できますか?
間違った主張1:ワクチンが自閉症の原因になっている。
間違った主張2:イギリスの研究でワクチンと自閉症の関連が示された。
間違った主張3:予防接種を受けたあと自閉症を発症した子供の事例がたくさんある。
間違った主張4:うちの子が予防接種を受けようが受けまいが勝手だ。
間違った主張5:ワクチンは子供の免疫系に「過剰な負荷」を与える。
間違った主張6:予防接種で得られる免疫よりも「自然の」免疫の方が優れている。
間違っている理由を知りたい方は、ぜひ記事をお読みください。
さて、次は政治的視点からの記事;
■ はしかの流行が暴露したアメリカの予防接種の実態
(日本/アメリカ新時代 by 冷泉彰彦:2015年02月04日)
この記事の中で、CDCは「アメリカ国内においてワクチン未接種の人口が増えていることが流行拡大の原因」だという問題提起をしています。
どうやら「ワクチン先進国」のお手本と考えられてきたアメリカも、日本と同じような問題を抱えているようですね。
10年前はアメリカから「麻疹輸出国」と批判されていたことを考えると、短期間に排除を実現したことは驚きです。「MRワクチン2回接種」の絶大なる効果ですね。
■ 日本の「麻疹排除」を認定!
(MTPro:2015.3.27)
厚生労働省は),世界保健機関西太平洋地域事務局(WPRO)により日本が麻疹の排除状態にあると認定されたと発表した。
WPROが同日発表したリリースによると,新たに麻疹排除が認定されたのは日本とブルネイ・ダルサラーム国,カンボジアの3カ国。西太平洋地域の麻疹排除国はオーストラリア,マカオ,モンゴル,韓国と合わせて7つの国と地域になる。
日本では,2000年前後の小児の麻疹流行,そして2007年前後の10歳代を中心とした流行(2008年の報告数は1万1,015例)を受け,麻疹の国内排除を目標に掲げた特定感染症予防指針を策定。2008~12年の5年にわたり中学1年生相当,高校3年生相当年齢への麻疹風疹混合(MR)ワクチンの定期接種化,サーベイランス体制の強化などを行い,2012年の排除を目指していた。予防接種率の向上に伴い,国内での患者数は激減,国内流行の遺伝子型は2010年5月を最後に検出されておらず,2009年以降検出されるウイルス遺伝子は海外で流行している型のみとなっていた(IASR 2014, 35: 93-95)。
今回,WHOが定める麻疹排除の基準である「適切なサーベイランス制度の下,土着株による麻疹の感染が3年間確認されないこと,または遺伝子型の解析によりそのことが示唆されること」を満たしたと認定された。
一方のアメリカでは、ワクチン拒否者が麻疹流行の火種としてくすぶっています。2014年末には、なんとディズニーランドが流行の発信地となってしまいました。
■ ディズニーランドで麻疹が流行
(media pickup:2015/01/20)
最近、アメリカのディズニーランドに来園した人々が体調に異変をきたし、検査してみると麻疹であったという人が大勢いたことが明らかになっており、その感染者数は現在では50人以上と、ディズニーランドの枠を越えて徐々に広まりつつあります
カリフォルニア州の保険当局によると、ホリデーシーズン中にディズニーランドで始まった麻疹の流行によって、故郷へ戻った感染者が他の人に麻疹を感染させる状態になっており、テーマパークを越えて病気の感染が広がっていると述べています。
2014年12月17日現在、カリフォルニアでの感染者は51人が確認されており、他にもユタ州(2人)やワシントン州(2人)、そしてメキシコ(1人)でも感染が確認されています。
感染者のほとんどは昨年の12月15日と12月20日の間にディズニーランドに来園した客であるとみられており、保険当局は麻疹のワクチンを摂取していない者が感染していると推測し、今後の麻疹の感染を予防するためにもワクチンの摂取を行うことが推奨されています。
サンディエゴ郡のケースでは、10人の麻疹感染者の内、9人が麻疹ワクチンを打っていなかったことが明らかになっています。
う~ん、この記事でもワクチンへの誤解がありますね。
正しい情報は、こちらの記事をご覧ください;
■ アメリカの「はしか」大流行の一因となった「反ワクチン」派を論破する
(The Huffington Post、執筆者:Jacqueline Howard: 2015年02月18日)
2014年12月、ディズニーランドで発生した「はしか」が2015年1月から2月にかけてアメリカで15年ぶりに大流行している。この大流行の背景には、アメリカの親たちに根強く残る「ワクチンへの不信」がある。「ワクチンが原因で自閉症になる」といった、根拠のない医師の論文やデマがひとり歩きしているためだ。ハフポストUS版では、そういったワクチンにまつわるデマについて紹介している。
小児用ワクチンの安全性と効果には、多くの科学的根拠がある。アメリカの公衆衛生当局によると、ワクチンはシートベルトと同じくらい子供たちを守るのに重要だ。オバマ大統領も、子供に予防接種を受けさせるよう親に促している。
それなのに一体なぜ、アメリカの多くの親たちが子供に予防接種を受けさせないのか? まさに、14州で102人もの患者が出るはしかの大流行が起きているというのに。
この記事の中で「ワクチンに関する間違った主張」が紹介されています。あなたは論破できますか?
間違った主張1:ワクチンが自閉症の原因になっている。
間違った主張2:イギリスの研究でワクチンと自閉症の関連が示された。
間違った主張3:予防接種を受けたあと自閉症を発症した子供の事例がたくさんある。
間違った主張4:うちの子が予防接種を受けようが受けまいが勝手だ。
間違った主張5:ワクチンは子供の免疫系に「過剰な負荷」を与える。
間違った主張6:予防接種で得られる免疫よりも「自然の」免疫の方が優れている。
間違っている理由を知りたい方は、ぜひ記事をお読みください。
さて、次は政治的視点からの記事;
■ はしかの流行が暴露したアメリカの予防接種の実態
(日本/アメリカ新時代 by 冷泉彰彦:2015年02月04日)
この記事の中で、CDCは「アメリカ国内においてワクチン未接種の人口が増えていることが流行拡大の原因」だという問題提起をしています。
どうやら「ワクチン先進国」のお手本と考えられてきたアメリカも、日本と同じような問題を抱えているようですね。