解剖学や生理学を学び始めた頃の医学生時代に「大脳の抑制が取れている」という文言がクラスで流行りました。
人間が他の動物と違うところは「本能を抑制してコントロールする能力」を備えていることと教わり、周りが見えずに感情的に突っ走る友人を「アイツは大脳の抑制が取れている」と冷やかしたものです。
さて「核」を手に入れた人類、どうも「大脳の抑制が取れている」としか思えない行動が目に付きます。
日本は唯一の被曝国なのに原子力発電所という核爆弾のバリエーションを全国各地に配置し、東日本大震災で放射能汚染による甚大な被害に遭ってもなお核を捨てようとせずにしがみついています。
世界各国もしかり。
こんなニュースが流れてきました;
■ 「核の非人道性」議論 オスロ、初の国際会議 保有5カ国は不参加
(共同通信社 2013年3月5日)
【オスロ共同=西村誠】核兵器の使用が人体、環境、社会に与える破滅的影響について議論する「核兵器の非人道性に関する国際会議」が4日、ノルウェー政府の主催により、首都オスロで始まった。核の非人道的側面を国家間で話し合うのは初めてで、日本を含む120カ国以上から政府、国際機関、非政府組織(NGO)の専門家ら計約550人が参加した。
ノルウェー政府は、会議の目的を「(核使用の)非人道性の問題に焦点を当て、核不拡散や核軍縮の必要性を認識してもらうことだ」と説明。5日まで開き、議長総括をまとめる。核拡散防止条約(NPT)下で核保有を認められている米、英、フランス、ロシア、中国の5カ国は、核軍縮のアプローチへの支障を理由に参加しなかった。
日本は、日赤長崎原爆病院院長の朝長万左男(ともなが・まさお)さん(69)、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳(たなか・てるみ)事務局長(80)ら政府代表団4人が出席。被爆地の惨状について英語で訴えた。
朝長さんは「核兵器爆発による医療上の影響」をテーマに報告。原爆投下後の広島、長崎の爆心地やその付近で、熱線や爆風、高線量の放射線により多数が死亡し、生き残った人々もがんや白血病などで長年苦しんできた実態を、被爆者の写真を交え詳しく説明した。
また「永遠に消えることのない、心理的ダメージが残った。生きる意志を失い、自殺する人もいた」と指摘。「核兵器は根本的に非人道的であり、医者からみると流行の病のようだ。この病気を治すには、廃絶するしかない」と結論づけた。
ノルウェーのアイデ外相は冒頭、「冷戦時代より核保有国は増えた。テロ組織が核を持つかもしれず、核が意図的に使われるリスクは高まっている」とあいさつ。「NPTは極めて重要だが、北朝鮮の最近の挑発は、あらためて問題点を浮き彫りにした」と述べた。
■ 「三つの方法で殺された」 核の惨禍、医学的に説明
(共同通信社 2013年3月5日)
【オスロ共同】「原爆投下直後、人々は三つの方法で同時に殺された」。オスロで4日始まったノルウェー政府主催の「核兵器の非人道性に関する国際会議」で、日赤長崎原爆病院院長の朝長万左男(ともなが・まさお)さん(69)は、被爆国日本を代表して核の惨禍を医学的に説明した。三つの方法とは、原爆により生じた2千度の熱線、毎秒80メートルの爆風、高線量の放射線を指す。
発表テーマは「核兵器爆発による医療上の影響」。広島、長崎で1945年末までに亡くなった計20万人超の原爆犠牲者に起きた症例を紹介、「被爆地は病院機能が失われ、抗生物質の投与など満足な医療行為ができなかった」と報告した。
原爆の被害を世界各地で訴えるうちに「被爆者の苦しみが今も続いていることは、あまり知られていない」と実感。専門分野である白血病の研究成果を基に、被爆者が多発性のがんや白血病に長く悩まされてきた事実を発表内容に加えた。
朝長さんによると、被爆者の白血病発症率は原爆投下から10~15年でピークを迎え、その後は徐々に減少。だが、朝長さんが"第二の白血病"と考える「骨髄異形成症候群」が、子ども世代だった被爆者の間で近年増えてきているという。
68年前に受けた遺伝子の損傷が被爆者を生涯苦しめる。核は"遺伝子標的兵器"と指摘した。
次は核保有国を議長国に指名していただきたいものです。
北朝鮮やイラン、パキスタンなどから核兵器がテロ組織にわたり使われることで人類が滅亡するシナリオが現実味を帯びてきた今日この頃・・・。
人間が他の動物と違うところは「本能を抑制してコントロールする能力」を備えていることと教わり、周りが見えずに感情的に突っ走る友人を「アイツは大脳の抑制が取れている」と冷やかしたものです。
さて「核」を手に入れた人類、どうも「大脳の抑制が取れている」としか思えない行動が目に付きます。
日本は唯一の被曝国なのに原子力発電所という核爆弾のバリエーションを全国各地に配置し、東日本大震災で放射能汚染による甚大な被害に遭ってもなお核を捨てようとせずにしがみついています。
世界各国もしかり。
こんなニュースが流れてきました;
■ 「核の非人道性」議論 オスロ、初の国際会議 保有5カ国は不参加
(共同通信社 2013年3月5日)
【オスロ共同=西村誠】核兵器の使用が人体、環境、社会に与える破滅的影響について議論する「核兵器の非人道性に関する国際会議」が4日、ノルウェー政府の主催により、首都オスロで始まった。核の非人道的側面を国家間で話し合うのは初めてで、日本を含む120カ国以上から政府、国際機関、非政府組織(NGO)の専門家ら計約550人が参加した。
ノルウェー政府は、会議の目的を「(核使用の)非人道性の問題に焦点を当て、核不拡散や核軍縮の必要性を認識してもらうことだ」と説明。5日まで開き、議長総括をまとめる。核拡散防止条約(NPT)下で核保有を認められている米、英、フランス、ロシア、中国の5カ国は、核軍縮のアプローチへの支障を理由に参加しなかった。
日本は、日赤長崎原爆病院院長の朝長万左男(ともなが・まさお)さん(69)、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳(たなか・てるみ)事務局長(80)ら政府代表団4人が出席。被爆地の惨状について英語で訴えた。
朝長さんは「核兵器爆発による医療上の影響」をテーマに報告。原爆投下後の広島、長崎の爆心地やその付近で、熱線や爆風、高線量の放射線により多数が死亡し、生き残った人々もがんや白血病などで長年苦しんできた実態を、被爆者の写真を交え詳しく説明した。
また「永遠に消えることのない、心理的ダメージが残った。生きる意志を失い、自殺する人もいた」と指摘。「核兵器は根本的に非人道的であり、医者からみると流行の病のようだ。この病気を治すには、廃絶するしかない」と結論づけた。
ノルウェーのアイデ外相は冒頭、「冷戦時代より核保有国は増えた。テロ組織が核を持つかもしれず、核が意図的に使われるリスクは高まっている」とあいさつ。「NPTは極めて重要だが、北朝鮮の最近の挑発は、あらためて問題点を浮き彫りにした」と述べた。
■ 「三つの方法で殺された」 核の惨禍、医学的に説明
(共同通信社 2013年3月5日)
【オスロ共同】「原爆投下直後、人々は三つの方法で同時に殺された」。オスロで4日始まったノルウェー政府主催の「核兵器の非人道性に関する国際会議」で、日赤長崎原爆病院院長の朝長万左男(ともなが・まさお)さん(69)は、被爆国日本を代表して核の惨禍を医学的に説明した。三つの方法とは、原爆により生じた2千度の熱線、毎秒80メートルの爆風、高線量の放射線を指す。
発表テーマは「核兵器爆発による医療上の影響」。広島、長崎で1945年末までに亡くなった計20万人超の原爆犠牲者に起きた症例を紹介、「被爆地は病院機能が失われ、抗生物質の投与など満足な医療行為ができなかった」と報告した。
原爆の被害を世界各地で訴えるうちに「被爆者の苦しみが今も続いていることは、あまり知られていない」と実感。専門分野である白血病の研究成果を基に、被爆者が多発性のがんや白血病に長く悩まされてきた事実を発表内容に加えた。
朝長さんによると、被爆者の白血病発症率は原爆投下から10~15年でピークを迎え、その後は徐々に減少。だが、朝長さんが"第二の白血病"と考える「骨髄異形成症候群」が、子ども世代だった被爆者の間で近年増えてきているという。
68年前に受けた遺伝子の損傷が被爆者を生涯苦しめる。核は"遺伝子標的兵器"と指摘した。
次は核保有国を議長国に指名していただきたいものです。
北朝鮮やイラン、パキスタンなどから核兵器がテロ組織にわたり使われることで人類が滅亡するシナリオが現実味を帯びてきた今日この頃・・・。