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徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

おじいさんは山へ芝刈りに・・・

2011年10月22日 20時21分26秒 | 日記
 樹木に関する本を読んでいたら、昔から不思議に思っていたことが解決しましたのでご報告を。

 昔話で「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に・・・」というくだりがありますね。
 なぜ山に芝生があるんだろう、ゴルフ場はないだろうし金持ちの庭に芝生が敷き詰められていた時代の話ではないし???・・・長年抱き続けた疑問。

 その本には、薪(たきぎ)になる木を「柴木あるいは柴」と呼び、「山へ芝刈りに」は「山へ柴刈りに」であり、薪になる木を拾い集めることだと説明していました。

 なるほど!

 なお、生活の役に立たない木を「雑木」と呼ぶそうです。
 雑木林は役に立たない木の集まりなのですね。
 例えば、クヌギやコナラは子どもにとってはカブトムシやクワガタが集まる魅力的な樹木ですが、虫が付きやすく材木として使えないので「雑木」扱いとなるとのこと。

 もう一つトリビアを。

 ヤギは紙を食べる・・・これも昔話や童話などによく登場するエピソードです。
 実はここにも意外な真実が隠されていたのでした。
 昔の紙は植物から作られ、その主成分はセルロース。
 そしてセルロースはグルコース(=ブドウ糖)の塊なのです。正確にはβ-グルコースの重合物とのこと。
 セルロースはセルラーゼという酵素で分解されてオリゴ糖になり栄養素として利用可能ですが、このセルラーゼを自前で分泌できる高等動物は皆無。
 しかし、ヤギの胃の中にはセルラーゼを作り出せる微生物が住んでいるんだそうな。
 つまり、ヤギは微生物の力を借りて紙を消化し栄養として取り込んでいると云うことになります。

 あ、現代の化学物質を主原料とする紙は食べさせちゃダメですよ。
 毒になりかねませんので。
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