熱性けいれんを語るときに忘れてならないのが「けいれんを誘発するリスクのある薬」です。
日常的に処方される中では、テオフィリン製剤(テオドール®など)と抗ヒスタミン薬があります。
テオフィリン製剤の方は、メーカーから警告・情報提供があり使用する医師はいなくなってきましたが、問題は抗ヒスタミン薬です。
この薬は「鼻水止め」「抗アレルギー薬」として広く普及しています。
以前、読売新聞に記事がありました(医療ルネサンス:2014.7.28)。
その中で、新島新一先生(順天堂大学小児科)がコメントしています。
「抗ヒスタミン薬は、鼻炎や皮膚のかゆみに処方される薬で、体内のヒスタミンという物質の働きを妨げ、アレルギー症状を抑える。だが、薬の成分が脳に取り込まれ、脳の働きが抑制されるとけいれんを誘発するおそれがある。」
そして新島先生は、安全性を3段階に分類した表を提案しています。
安全:アレグラ、アレジオン、ザイザル
比較的安全:クラリチン、ジルテック、アレロック、ゼスラン、ニポラジン、アゼプチン
けいれんを誘発する可能性のあるもの:ザジテン、セルテクト、ポララミン、アレルギン、ペリアクチン、ヒスタール、アタラックス、レスタミン、タベジール、テルギンG
(すべて商品名で記述)
私は、熱性けいれんを起こしたことのある幼児に鼻水止めが必要なときは、けいれんのリスクのない漢方薬か、「熱が出ているときは止める」条件で処方しています。また、抗けいれん薬を定期内服している患者さんには、抗ヒスタミン薬は避けるようにしています。
ただ、この知識は小児科専門医は熟知していますが、子どものけいれんの診療経験のない小児科標榜医(元々の専門は小児科以外の開業医)や他科の医師はあまり気にしていない様子。
処方される患者さん側が知識を更新して「わが子を守る」必要があるのが現状です。
日常的に処方される中では、テオフィリン製剤(テオドール®など)と抗ヒスタミン薬があります。
テオフィリン製剤の方は、メーカーから警告・情報提供があり使用する医師はいなくなってきましたが、問題は抗ヒスタミン薬です。
この薬は「鼻水止め」「抗アレルギー薬」として広く普及しています。
以前、読売新聞に記事がありました(医療ルネサンス:2014.7.28)。
その中で、新島新一先生(順天堂大学小児科)がコメントしています。
「抗ヒスタミン薬は、鼻炎や皮膚のかゆみに処方される薬で、体内のヒスタミンという物質の働きを妨げ、アレルギー症状を抑える。だが、薬の成分が脳に取り込まれ、脳の働きが抑制されるとけいれんを誘発するおそれがある。」
そして新島先生は、安全性を3段階に分類した表を提案しています。
安全:アレグラ、アレジオン、ザイザル
比較的安全:クラリチン、ジルテック、アレロック、ゼスラン、ニポラジン、アゼプチン
けいれんを誘発する可能性のあるもの:ザジテン、セルテクト、ポララミン、アレルギン、ペリアクチン、ヒスタール、アタラックス、レスタミン、タベジール、テルギンG
(すべて商品名で記述)
私は、熱性けいれんを起こしたことのある幼児に鼻水止めが必要なときは、けいれんのリスクのない漢方薬か、「熱が出ているときは止める」条件で処方しています。また、抗けいれん薬を定期内服している患者さんには、抗ヒスタミン薬は避けるようにしています。
ただ、この知識は小児科専門医は熟知していますが、子どものけいれんの診療経験のない小児科標榜医(元々の専門は小児科以外の開業医)や他科の医師はあまり気にしていない様子。
処方される患者さん側が知識を更新して「わが子を守る」必要があるのが現状です。