4月から試みていた漢方エキス剤の味見・第二弾が一段落しましたので、HPを更新しました。
■ 子どもへの漢方エキス剤の飲ませ方
今回は夜泣き・寝ぼけなど精神的に不安定な子どもに使用する方剤(抑肝散、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯)や、皮膚疾患に使う方剤(温清飲、消風散、十味敗毒湯、当帰飲子、越婢加朮湯)、かぜ薬(苓甘姜味辛夏仁湯、辛夷清肺湯)、それからまずくて飲みにくい薬の代表とされる呉茱萸湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯などを試しました。
連日味見をしていると、お勧めしていた「前処理としてエキス剤をつぶす」手間が大変だということに気づきました。
そして、少量のお湯で錬って5~10分ほど放置してから目的の味付け(ジュースなど)に溶かすとまあまあ溶けてくれることを発見し、前処理は口に残りやすい食材(ペースト状のマルツエキスやチョコレートシロップ、半固形のアイスクリームなど)のみでよいこととしました。
昨年版ではココアが最強の混ぜ物でしたが、それは今回も同じ結果。
ただ、毎回毎日ココアを飲ませることに抵抗のあるお母さんもいるので、「健康飲料」との呼称のある「ミロ」を試しました。
結果はココアとほぼ同等。
味の感じ方には個人差があります。
表に示した評価は、あくまでも当院スタッフの平均です。
スタッフの証を考えますと、実証の方、虚証の方、瘀血証の方など様々、また私は漢方薬を飲み慣れているので評価が甘くなる傾向があります。
「これ、まあまあいけるよね」と私が言っても「先生、この味を子どもが好むわけないじゃないですか!」と否定されたり・・・(苦笑)。
私自身、同じ漢方薬を飲む時でも体調により味が異なることを実感していますので、ホントに「ひとつの目安」に過ぎないと思います。
また、溶けにくいエキス剤は最後の一押しとして「電子レンジでチン」をお勧めしていたのですが、「レンジでチンすると有効成分が化学変化を起こす」という研究結果が近年発表され、標準法として採用しにくくなりました。
この件は今後も注意してチェックしていくつもりです。
とにもかくにも、漢方エキス剤を処方して「がんばって飲ませてください」と励ますだけの数年前と比較すると、具体的に飲みやすい方法を提示するようになってから服用達成率が随分上昇してきた印象があります。
そして効果を実感すると飲ませるモチベーションが上がり、さらに服用率アップ。
なかには「漢方薬希望」と問診票に書いてくる患者さんも出てきましたので、スタッフ一同、「人柱になって味見した甲斐がある」と手応えを感じている今日この頃です。
■ 子どもへの漢方エキス剤の飲ませ方
今回は夜泣き・寝ぼけなど精神的に不安定な子どもに使用する方剤(抑肝散、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯)や、皮膚疾患に使う方剤(温清飲、消風散、十味敗毒湯、当帰飲子、越婢加朮湯)、かぜ薬(苓甘姜味辛夏仁湯、辛夷清肺湯)、それからまずくて飲みにくい薬の代表とされる呉茱萸湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯などを試しました。
連日味見をしていると、お勧めしていた「前処理としてエキス剤をつぶす」手間が大変だということに気づきました。
そして、少量のお湯で錬って5~10分ほど放置してから目的の味付け(ジュースなど)に溶かすとまあまあ溶けてくれることを発見し、前処理は口に残りやすい食材(ペースト状のマルツエキスやチョコレートシロップ、半固形のアイスクリームなど)のみでよいこととしました。
昨年版ではココアが最強の混ぜ物でしたが、それは今回も同じ結果。
ただ、毎回毎日ココアを飲ませることに抵抗のあるお母さんもいるので、「健康飲料」との呼称のある「ミロ」を試しました。
結果はココアとほぼ同等。
味の感じ方には個人差があります。
表に示した評価は、あくまでも当院スタッフの平均です。
スタッフの証を考えますと、実証の方、虚証の方、瘀血証の方など様々、また私は漢方薬を飲み慣れているので評価が甘くなる傾向があります。
「これ、まあまあいけるよね」と私が言っても「先生、この味を子どもが好むわけないじゃないですか!」と否定されたり・・・(苦笑)。
私自身、同じ漢方薬を飲む時でも体調により味が異なることを実感していますので、ホントに「ひとつの目安」に過ぎないと思います。
また、溶けにくいエキス剤は最後の一押しとして「電子レンジでチン」をお勧めしていたのですが、「レンジでチンすると有効成分が化学変化を起こす」という研究結果が近年発表され、標準法として採用しにくくなりました。
この件は今後も注意してチェックしていくつもりです。
とにもかくにも、漢方エキス剤を処方して「がんばって飲ませてください」と励ますだけの数年前と比較すると、具体的に飲みやすい方法を提示するようになってから服用達成率が随分上昇してきた印象があります。
そして効果を実感すると飲ませるモチベーションが上がり、さらに服用率アップ。
なかには「漢方薬希望」と問診票に書いてくる患者さんも出てきましたので、スタッフ一同、「人柱になって味見した甲斐がある」と手応えを感じている今日この頃です。