徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

B型インフルエンザ急増で大流行か

2018年01月30日 07時47分18秒 | 小児科診療
 もう一つ追加記事を。
 確かにA型とB型が同時に大きく流行するシーズンは希です。
 検査をするとA型とB型の両方が陽性の患者さんや、同じ日に検査したのに兄弟でA型とB型が分かれる例、などを経験します。

■ B型急増で大流行か インフルさらに拡大も
共同通信社:2018年1月29日
 厚生労働省は26日、1週間に報告されたインフルエンザ患者数が1医療機関当たり50人を超え、1999年以降で最多となったと発表した。
 検出されたウイルスはB型の増加が目立ち、専門家は「この季節に多いA型にB型も加わったため大流行になった」という見方を示す。
 インフルエンザは通常、1月下旬から2月上旬にかけてピークを迎える。今後さらに流行が拡大する恐れがあり、厚労省は「マスク着用や手洗いなど、基本的な対策をしっかりとしてほしい」と呼び掛けている。
 B型は例年、A型の流行が終わる2月ごろから増え始める。
しかし今年はシーズン序盤から検出され、最近数週間は2009年に新型として流行したA型と同程度にまで急増した。
中国や西欧でも同様にB型が増加傾向にあるといい、国立感染症研究所の小田切孝人(おだぎり・たかと)インフルエンザウイルス研究センター長は「海外渡航で持ち込まれた可能性がある」と推測する。
 厚労省は今シーズンのワクチン製造に当たり、より効果が見込めるウイルス株に変えようと試みたが難航したため断念し、供給が遅れるという問題が起きた。大流行との因果関係は分からないが、詳しい分析が求められる。
 インフルエンザは、ウイルスの型が異なれば1シーズンに2度以上かかる恐れがある。1度A型にかかった人でもB型や別のA型に感染する可能性があるので注意が必要だ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« インフルエンザ脳症、新たに1... | トップ | 続・インフルエンザ(A香港型... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

小児科診療」カテゴリの最新記事