わたしは花粉症の治療に漢方薬の併用をオススメしています。
西洋薬の抗アレルギー薬で切れのよいタイプはどうしても眠気の副作用が気になります。
花粉症に使用する漢方薬には麻黄という交感神経を刺激する生薬が含まれていますので、目が冴える効果があります。
これらを併用することにより、眠気を打ち消して効果2倍という目論見です。
こんな記事を見つけました;
■ 漢方併用で花粉症薬の効果アップ 加藤士郎 / 野木病院副院長
(2016年3月2日:毎日新聞)
3月はスギ花粉の飛散がピークをむかえます。スギ花粉症の薬物治療では、抗ヒスタミン薬を中心とした西洋薬が中心となりますが、症状が抑えられない時は漢方薬を一緒に使うと効果がアップします。
◇悪化してからでは薬が効きにくい
今年もスギ花粉のシーズン本番となりました。スギ花粉症の皆さんは準備万全でしょうか? 近年、スギ花粉症では「初期療法」が広く知られるようになりました。花粉症の症状が出る前から抗ヒスタミン薬を中心としたお薬を服用し、薬が必要でなくなるまで続ける方法で、症状を軽くすませることができます。
一方、悪化してから薬を飲むとなかなか効きません。重い花粉症の患者さんでは症状が抑えられないケースもあります。実はこのような場合に役立つのが漢方薬。西洋薬と一緒に使うと症状が軽くなります。
漢方医学ではスギ花粉症を含むアレルギー性鼻炎を起こす最も大きな原因に、体の中の過剰な水分があると考えています。普段から冷たい飲食物をとり過ぎたり、過労やストレスがたまったりすると、胃腸のはたらきが衰えて水分代謝が悪くなります。この結果、消化吸収力が低下し、飲食物などの水分が体内に残ってしまう。これらが体の生理機能に影響を与え、鼻や喉の働きも低下させてしまうのです。
◇漢方薬で体を温め余分な水分を取り除く
このため、漢方医学に基づく花粉症対策ではまず、胃や体を冷やさないような食事、生活を心がけることが大事です。生活療法を実践するだけで花粉に反応する閾値(いきち=症状が出る最小限の値)が上がり、症状が軽くなります。
そして、もう一つの方法が漢方薬を服用することです。体を温め、余分な水分を取り除く働きが効果を発揮するのです。代表的なものが皆さんもご存じの小青竜湯(しょうせいりゅうとう)。鼻水の多い花粉症の方によく効きます。ただし、鼻づまりが中心という方は麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)のほうが合います。
含有されている生薬の附子(キンポウゲ科のハナトリカブトまたはその他の同属植物の塊根)と細辛(ウマノスズクサ科のウスバサイシンまたはケイリンサイシンの根および根茎)は体を温める作用が強く、麻黄(マオウ科のマオウまたはその他同属植物の地上茎)にはエフェドリンという有効成分が含有されています。エフェドリンは粘膜の腫れを緩和し、気道の収縮をやわらげるなどの働きがあります。麻黄は古来、ぜんそくの治療に使われていたという記述もあります。
◇体質を見極めて合う薬を決める
このほか、顔のかゆみや炎症による腫れをともなう方には越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)、のどの腫れをともなう場合には清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)などがあります。
これらの薬は漢方医学的な診断を基に、患者さんの症状、体質を見極めて最も合うものを決めていきます。興味のある方は漢方を取り入れている医師に相談してみることをおすすめします。
実は西洋薬でも、交感神経刺激成分を混合したディレグラという製剤があります。
わたしから見ると、漢方薬の併用を真似した感が否めず(^^;)。
西洋薬の抗アレルギー薬で切れのよいタイプはどうしても眠気の副作用が気になります。
花粉症に使用する漢方薬には麻黄という交感神経を刺激する生薬が含まれていますので、目が冴える効果があります。
これらを併用することにより、眠気を打ち消して効果2倍という目論見です。
こんな記事を見つけました;
■ 漢方併用で花粉症薬の効果アップ 加藤士郎 / 野木病院副院長
(2016年3月2日:毎日新聞)
3月はスギ花粉の飛散がピークをむかえます。スギ花粉症の薬物治療では、抗ヒスタミン薬を中心とした西洋薬が中心となりますが、症状が抑えられない時は漢方薬を一緒に使うと効果がアップします。
◇悪化してからでは薬が効きにくい
今年もスギ花粉のシーズン本番となりました。スギ花粉症の皆さんは準備万全でしょうか? 近年、スギ花粉症では「初期療法」が広く知られるようになりました。花粉症の症状が出る前から抗ヒスタミン薬を中心としたお薬を服用し、薬が必要でなくなるまで続ける方法で、症状を軽くすませることができます。
一方、悪化してから薬を飲むとなかなか効きません。重い花粉症の患者さんでは症状が抑えられないケースもあります。実はこのような場合に役立つのが漢方薬。西洋薬と一緒に使うと症状が軽くなります。
漢方医学ではスギ花粉症を含むアレルギー性鼻炎を起こす最も大きな原因に、体の中の過剰な水分があると考えています。普段から冷たい飲食物をとり過ぎたり、過労やストレスがたまったりすると、胃腸のはたらきが衰えて水分代謝が悪くなります。この結果、消化吸収力が低下し、飲食物などの水分が体内に残ってしまう。これらが体の生理機能に影響を与え、鼻や喉の働きも低下させてしまうのです。
◇漢方薬で体を温め余分な水分を取り除く
このため、漢方医学に基づく花粉症対策ではまず、胃や体を冷やさないような食事、生活を心がけることが大事です。生活療法を実践するだけで花粉に反応する閾値(いきち=症状が出る最小限の値)が上がり、症状が軽くなります。
そして、もう一つの方法が漢方薬を服用することです。体を温め、余分な水分を取り除く働きが効果を発揮するのです。代表的なものが皆さんもご存じの小青竜湯(しょうせいりゅうとう)。鼻水の多い花粉症の方によく効きます。ただし、鼻づまりが中心という方は麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)のほうが合います。
含有されている生薬の附子(キンポウゲ科のハナトリカブトまたはその他の同属植物の塊根)と細辛(ウマノスズクサ科のウスバサイシンまたはケイリンサイシンの根および根茎)は体を温める作用が強く、麻黄(マオウ科のマオウまたはその他同属植物の地上茎)にはエフェドリンという有効成分が含有されています。エフェドリンは粘膜の腫れを緩和し、気道の収縮をやわらげるなどの働きがあります。麻黄は古来、ぜんそくの治療に使われていたという記述もあります。
◇体質を見極めて合う薬を決める
このほか、顔のかゆみや炎症による腫れをともなう方には越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)、のどの腫れをともなう場合には清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)などがあります。
これらの薬は漢方医学的な診断を基に、患者さんの症状、体質を見極めて最も合うものを決めていきます。興味のある方は漢方を取り入れている医師に相談してみることをおすすめします。
実は西洋薬でも、交感神経刺激成分を混合したディレグラという製剤があります。
わたしから見ると、漢方薬の併用を真似した感が否めず(^^;)。