還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

友ケ島灯台(和歌山県)

2013-06-21 20:40:07 | 灯台巡り
ともがしま灯台
2013年5月5日(0950-1050)訪問

初点灯 明治5(1872)年 6月25日
和歌山県和歌山市友が島
(34.16.51N  135.00.01E)
高さ  地上~塔頂:12.2m、水面~灯火:60.0m
白色搭型石造り

和歌山市の友が島(本当は友が島という島はなくて、地の島、沖の島、虎島、神島を総称して友が島と言われている。灯台は沖の島にあります)にあって紀淡海峡を通過する船舶の重要な目印となっている灯台です。

第3砲台跡近くのコウノ巣山展望台(海抜120mで島で一番の高所)より
訪れた灯台の中でこのように俯瞰できる灯台は、四国の佐田岬灯台とその対岸の関埼灯台、九州の佐多岬灯台がありますが、いずれも素晴らしい灯台でぜひ再訪したい灯台達です。

佐田岬灯台

関埼灯台

佐多岬灯台

幕末に結ばれた大坂条約(※)によって建設を約束させられた灯台の一つで、ブラントン設計による石造りの灯台です。
 
明治期の特徴的な、優美でかつたくましい石造り灯台で、私的には好きな形の灯台です。


LU-M灯器(シールドビーム)


初点プレート
Aランクの保存灯台で近代化産業遺産にも登録されています。


友が島(沖の島)には明治後期に建設された砲台跡が残っており、休日にはたくさんの観光客や釣り人、キャンパーで賑わっています。

友が島へは加太港から連絡船(定員110名、往復2000円)で約20分で野奈浦桟橋に到着します。

桟橋の先は公園のような広場になっておりトイレや案内看板も設置されています。
海岸沿いに西方向へ歩いていくと約20分で灯台に着きます。
 
敷地は割りと広くてきれいに整備されています。


なお途中の地の島にも灯台があります。
通常は地の島と沖の島の間を抜けて最短距離で桟橋へ向かいますが、南風が強い時は地の島の北側を廻るので灯台を近くから見ることができるようです。
訪れた日はあいにくベタ凪で往復とも地の島を遠くに眺めながらの航路で、灯台を視認はできませんでした。



(*)大坂条約灯台
1867年(慶応3)4月に結ばれた「大坂条約」により建設された5灯台(建設年順)
江埼灯台(兵庫県)
六連島灯台(山口県)
部埼灯台(福岡県)
友ヶ島灯台(和歌山県)
和田岬灯台(兵庫県)