還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

年一度の生存確認

2011-12-23 17:38:45 | 日記

若い頃は無理に義理だてしなければならない強迫観念にかられて「大晦日なのにまだ年賀状が書けていなくて焦っている夢」を何回も見たものだ。
しかし還暦を過ぎてからはもう義理だては止めて、本当に懐かしい人だけに絞ったので枚数も減り(ちょっと淋しい気もするが)大分楽になった。
おまけに宛名もデザインもパソコンのお世話になっているので、そんな夢を見ることもなくなった。

一人ひとりの面影を思い浮かべながら書く添え書きが、遠く離れた友人達との絆を確認する作業である。
今年は銚子時代に一緒だった多くの同僚達の故郷を襲った大震災もあり、一日も早い復興を祈りながらの作業でもあった。

この年令になると本人の喪中ハガキが届くことも少なくなくなってきて、普段音信のない人達とは年一度の生存確認作業も兼ねていることになる。

若い人たちの間ではメールでの新年の挨拶が増えて年賀状の販売枚数が減ってきているようだ。
しかし若かりし頃の初恋の人からの年賀状を待つドキドキしたような思いはなくなったが、やはり元旦に届くハガキを一枚一枚めくる楽しみは他には代えがたいものがある。