還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

「丹波竜の里」ウオーキング

2010-11-23 22:11:01 | 日記
今日は北風吹く寒い丹波路を、妻の体操グループのウオーキングに参加してきた。
篠山川の渓谷美と恐竜の発掘現場をめぐる約5㎞のコース。
妙齢(読んで字の如く妙な?齢)のご婦人がたがほとんどで、27名の参加者のうち男性は体操の先生を含めて3人だけ。


JR下滝駅を起点に川代公園まで、途中には同時に5人までしか渡れないこんな吊り橋もある



吊り橋から見た篠山川
あいにく曇り空でせっかくの紅葉に染まる渓谷美が今一つだったのが少し残念。


地元の「恐竜の里づくり協議会」の人達が運営している道の駅風の「恐竜の里」(名称は不正確かも)ではちょっとした土産物や農産物、食べ物も販売している。
建物の外では子供達が石を金槌で割って化石を探すこともできる、約1割くらいの確率で何らかの化石が見つかるとのことだった。



ちょうど丹波竜の化石をはじめて発掘された足立さんが見えられて、発掘現場を案内して下さることになった。

ちょっとわかりにくいが、発見された恐竜の実物大の模型


発掘現場は先に見えるレンガ造りの「村営上滝発電所記念館」の下にある。
ここは大正11年に完成し昭和38年まで稼働していた水力発電所を改装して、1階は発電所関連の展示、2階に恐竜に関するものが展示されている。
当時は電力会社がこの地区まで電気をひいてくれなかったので、地元の人たちが山の木を売ったりして現在の価値で約9億円を工面して作ったとのこと。
当初9億円の見込みだったが2億ぐらいオーバーしたために、後々まで村が借金に苦労したらしい。
当時の人達の電気に対する渇望と心意気が伝わってくる話だ。
発電所を作る時はそんなに苦労したのに、恐竜化石が発見されたために、国が有形文化財に登録して、何も言わなくても改装費用も出してくれたそうだ。

ここの2階から下の発掘現場を眺めながら、足立さんがユーモアたっぷりに発見のいきさつから地球のマグマや大陸プレートの話まで交えて詳しく説明して下さった。
(発電所の話も足立さんの説明から)


この下にも恐竜の化石が眠っているかも。


1億年も前にここに住んでいた恐竜からの、長い長い年月を経ての現在の住人へのプレゼント。
それは生きた証しを見つけてくれたお礼なのかも知れない。

私達は1億年後へ何を残せるのだろうか・・・?