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コスモタイガー漂走記~旧中山道編(23)

2014-08-15 | 旧中山道run!!


2010年もいよいよ春になった。
桜の蕾もふくらみかけた3月下旬。
朝から綺麗な青空が広がり、名古屋では、うっすらと汗ばむほどの暖かさ。

いくら長野県といえど、もう大丈夫だろう!
さぁ、待望の中山道run、再開だ!

前回のゴールはJR「みどり湖」駅。(旧中山道編22参照)
でもさ、塩尻から1駅、接続も良くないからね~。

そんなことなら、3kmほど重複するけど、塩尻駅から始めようか。

すでに「青空フリー」の圏外も完全に脱出し、対応できる割引切符もなく、経路通りに普通に乗車券を購入するのみ。
ってことで、拠点は再び勝川駅ね。

勝川駅のコインPに車を置き、中津川発10:10の、お馴染みとなった列車に乗車。
約2時間後、塩尻駅のホームに降り立った。

塩尻駅は乗換客が多いため、立ち食いそばが繁盛している。
結構うまいんだ!
走る前の栄養補給として、お腹に入れておこうっと。

駅舎の写メを撮り、upがてら少し駅前を散歩する。
そういえば、結局デジカメは結局、壊れたまま。
新しいものを買おうにも、そんな金あるなら、伊勢街道や中山道に使いたい!
ついつい、体を動かす方に投資?してしまう、貧乏性のコスモタイガーなのだ。

さぁ、3か月半ぶりの中山道run、塩尻駅前をスタート!
といいつつ、まずは中山道に出るために、塩尻の街中を適当に走る。

「下大門」の交差点で、中山道(国153)に合流。
あとは前回の道を辿りつつ進むと、やがて見覚えのある、「堀内家住宅」。

ここも素通りし、さらに進むと、前回慌ただしく通過した「阿礼神社」。
今日は天候にも時間にも恵まれ、ゆったりした気持ちで再度お参りし、写メも収めておく。

「仲町」の信号を左、すぐに永福寺。
ここまでが前回との重複やね。

もはや改めて写メ取る気もなく、ここは素通り。
「下柿沢」の信号を過ぎ、一気に周囲は静かな集落と化し、旧街道オーラ満載の道となる。

やがて長野自動車道の上を立体交差。
この下に高速バスの停留所(長野道みどり湖)があり、名古屋との間に高速バスもあって、ここを拠点にする手もあったりするんだけど。
前回、ゴールをJR「みどり湖」駅にした時点でその方法は消えたわけだね。

さらに走って、今度は国道20号との初対面。
階段が設けられていて、出会ったばかりの国20をトンネルで潜り、そのまま直進する。
この国20が、ここからの中山道の相方となるわけだね。

1本裏道、みたいな感じで、人通りも少ないけれど、微妙なカーブに街道の雰囲気を感じる。
右手に小さなホテルが見えると、国20に合流。

正確には、この国道の右側の一部が、旧中山道ということらしいけど。
渡る手段もないし、面倒だから、このまま左側を走る。

200mほど国道を走ると、歩道橋がある。
ここはちょっと迷いやすいけれど、歩道橋を超えたところから、左に分岐する狭い道を発見!
これが中山道だ。

ここからはしばらく、1本道。
いつしか人家も疎らとなり、山の中を一人走っている。

さっきの歩道橋から1kmぐらい走ったかな?
「東山一里塚」が現存している。
ご丁寧に、それを案内する碑(看板)が3つも建っている。

さぁ、いよいよ本格的な登り坂!
一気に高度を上げていく。

お地蔵さんが2対。
そこに「夜通道(よとうみち)」と書いてある案内板がある。

この先の岡谷宿に住む男に恋した女性が、毎晩この道を歩き、男に会いに行っていた、という。

要するに、街灯もない時代に、毎晩、塩尻峠超えをしてたってことやね。
事実だとしたら、恋の力は凄いねぇ~!

ぽつんと一軒の家が出現。
かつての茶屋本陣ということらしい。

「熊に注意」の看板にヒビりつつ、さらに急坂となった道を登り切ると、ちょっと開けた感じになり、十字路となっている。

「塩尻峠」に到着!
ちょっとあっけない気もするけれど。

まぁね、馬篭峠や鳥居峠を経験してるんでね。
この程度の坂道には、免疫できてるのかもね。

中山道はこのまま十字路を直進するようだけど、左折してすぐのところに展望台が設置されているらしい。
途中には、「明治天皇塩尻峠御野立所」の碑もあり、かつて、明治天皇もここでごゆっくり休憩されたんやね。

展望台に立った。
うわ~、これは見事な願望だ~!
ここまでの中山道では、№1の絶景だ!(冒頭写真)
癒されるなぁ~。

遠く諏訪湖が見下ろせる。
その向こうに見える、雪をかぶる山々は、方角的に八ヶ岳かな?

ハイキングなら、ここでお弁当!なんだろうけど、コスモタイガーはトレーニングの一環。
休息もほどほどにして、さっきの十字路まで戻り、中山道runを再開。
といっても、ここからはほとんど下りなんだけどね。

くねくねしてるから距離感つかめないけれど、激しく下る途中にあるのが「大岩」。
名前の通り、大きな岩で、そのまんまだけどね。

いかにも崩れ落ちそうな状態で、でも昔からこの状態でちゃんと存在してるというから、不思議やね。

前方は見通しが良く、中央道岡谷ICが見えてきた。
行き止りとなった左手に「石舟観音」。

とりあえず階段を上り、観音様に手を合わせておく。
すぐそばには湧水があって、ラッキー!
ちょいと給水だ。
うまい!

階段を下りて、目の前のT字路は左へ進む。
下り坂を一気に降りると、さっきから見えていた岡谷ICの真ん前に出た。
国道20号バイパス(下諏訪岡谷バイパス)との接点だ。

ちょうどいい具合に?国20バイパスを渡る歩道橋が設置されているから、思わず渡ってしまいそうになるけれど、ここは左折が正解。

というより、本来の中山道はまっすぐ突き進んでたんやろね。
恐らく岡谷IC敷設の際に、消失したんだろうけど。

50mほどで右にカーブし、国20バイパスの上を横断。
渡り切ったところから、中山道が復活だ。

左にカーブしながら、道なりに。
一気に人家が増え、都会?の雰囲気に。
岡谷市街の郊外、といった感じだ。

300mぐらいかな?
古い道標が残り、大きく「中山道」と書かれている。

さらに進むと、茶屋本陣今井家。
黒塀が印象的な、見事な邸宅だ。

岡谷は正式な宿場じゃなかったから、ここは茶屋本陣、つまり休憩所だね。

隣といっても良いぐらいのところに、今井番所跡の碑。
簡易な関所?みたいなもので、ここで通行人の荷物とかをチェックしてたんだね。

この周辺は、かつて今井村といったらしく、やたらに今井さんが多い。
小さな川を渡り、道なりに進む。

右手に、病院があり、その向こうが自動車学校。
まさに地方都市の郊外、といった感じだ。

おっとっと!
左側に「東堀一里塚跡」の碑。
駐車場の入口に、ポツンと庭石のようにあったから、思わず見落とすところだった!

国20を斜めに横断し、そのまま直進。
400mほど進むと、これまた古い道標が現存している。
「右 中仙道 左 いなみち」かな?
現在は「いなみち」に該当する道は見当たらず、ここは1本道だけど。

県道14号線を信号で渡り、住宅街の中を道なりに走る。
設置された案内板が、右手奥の「旧渡辺家住宅」を指している。
わずか50mとのことだから、ちょっと寄り道。

諏訪高島藩の武士の家系とかで、この辺りの名士の家ということらしい。
写メだけ撮って、中山道に戻る。

二手に分岐するところは右ね。
間違えて左を選んでも、すぐに国20に出るだけのことなんだけど。

300mほどで、水路のような小さな川に出る。
これが実は岡谷市と諏訪市の境界らしい。

小さな橋で川を渡ってさらに直進。
150mぐらいかな?
少し広い道に出て、左を見ると国20号で、信号がある。

ここはリサーチしておいて良かった!
実は、思わず国道に出てしまいそうだけど、実はここを直進!が正解。
といっても、まるで泥棒さんのように、正面の家と家の隙間としか思えない極狭の道を通るんだよ。

これが中山道!
一応簡単な案内表示もあったけどさ。
目立たないから見落としそうだ。

まぁね、この家に住む人々は、自分の家とお隣さんの隙間が中山道ってことは恐らく知ってるんだろうから、変なおじさんたちがウロウロすることに慣れてるかもしれないけどさ。
そうでなければ、どう見ても、不審者の構図だ。

幸い、誰の視線も感じることなく、無事通過。
50mほどで突き当たるから、そこを左折すると、すぐに国20に出る。
ここも本来はそのまま直進の道が続いてたんだろうけどね。

国道にかかる「富士見橋」を渡る。
下を流れるのは、「砥川」。

渡ってすぐに、右斜めに入っていく道が中山道。
さらにその先、70~80mで、分岐点があり、今度は左。

右側に何やら、お墓のような石碑が並んでいるけれど、これは「魁塚」といって、江戸末期に江戸城攻撃を試みた「赤報隊」なる人たちのお墓らしい。

ごめん、君たちの活躍はあんまり詳しく知らないけれど、確かコスモタイガーが学生の頃だったから、20年ちょっと前になるのかな?
確か朝日新聞社襲撃事件があって、その際に「赤報隊」の名前を聞いた気がする。
きっと、君たちにあやかって付けられた名前なんだろうね。

国20に合流した。
すぐに「駅前」の交差点だ。

中仙道はこのまま国20を直進だけど、名前の通り、ここを右に曲がると、200mほどで「下諏訪」駅に出る。
コスモタイガーも、今日は予定通り、ここで中山道をコースアウトし、下諏訪駅に向かい、ゴール!

そう、予定通り!
ここは、前述のとおり、中山道を走る(歩く)上での重要な拠点の1つだ。(旧中山道編15参照)

今日の実走距離、16~17kmかな?
峠越えがあったとはいえ、若干少な目だけど、この先の中山道、いよいよ交通機関空白地帯となるからさ。
いったんここで区切り、改めてリサーチ後、またここに来ることにしよう。

まだ時計は3時半にもなっておらず、予定の電車まで1時間ほどの余裕がある。
これもまたリサーチ済みだけど、下諏訪といえば、名のある温泉地の1つ。
公衆浴場(共同浴場)も駅周辺にいくつか点在しているらしい。

走って汗かいたし、ちょうど良いわ!
温泉入ろう!

駅から一番近いのは…。
多分「菅野温泉」かな?
ただちょっと入口がわかりづらそうだけど。

さっきコースアウトした、「駅前」の交差点に戻り、国20(=中山道)を進むと、次の信号が「大社通り」。
この左角に、個人病院があり、その隣に「第三区事務所」の建物がある。
かなり寂れた感の、地元の集会所、といった感じだ。

この左横の通路を入っていく!
お世辞にも立派とは言えず、松本零士の初期の漫画にでも出てきそうなボロアパートの通路のようで、躊躇してしまうけれど、間違いなくそこには共同浴場、「菅野温泉」はあった。

入浴料金220円!!
安い!
しかも駅から徒歩5~6分と、利便性も抜群だし。

説明書きによれば、泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉。
やや熱めだから、あんまり長い時間入ってられないけど、汗流せて、あ~、気持ち良い。

さて、帰るとしますか!
下諏訪駅に戻り、まずは中央本線(東線)で塩尻駅へ。
今日もここで約30分の待ち時間をやり過ごした。

ここからはいつもの中央本線(西線)の鈍行乗継ね。
勝川駅に着いたころには、すでに20時を少し過ぎていた。

ここんとこ、伊勢街道でラクしてた?せいか、今日は疲れたなぁ…。
ビール飲みたいけど、まだ運転があるしなぁ…。

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2 コメント

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塩尻峠 (更家)
2016-08-04 13:30:21
夜通道、懐かしいです!、ホント、恋の力は凄いです。

塩尻峠は、道がよく整備されていて、私もあっけない感じでした。
でも、展望台からの眺めは絶景ですよね。

石舟観音や茶屋本陣今井家なども懐かしいです。
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更家様 (コスモタイガー)
2016-08-04 18:36:05
いつも訪問ありがとうございます。

塩尻峠は、春を待って再開したことが心に残ります。
もちろん、峠の頂上の景色も見事でした。

ゴールは下諏訪宿。
中山道ウォーカー(ランナーも含めて)にとっては、まさにいくつかあるターニングポイントの1つですよね。

京都からだと、ここから、いよいよ、交通機関空白地帯!
究極の不便さとの戦いが始まる地でもあります。

あと、菅野温泉は、少し熱めのお湯ですが、疲れをいやすには最高!
駅から近いこともあり、オススメです。
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