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コスモタイガー漂走記~旧東海道編(32)

2012-12-12 | 旧東海道run!!

冬の青空が広がる一日。
久々の東海道runを決行するには良い天候だ。

さぁ、今日もいつもの乗継で、東海道本線を東へ。
清水駅を過ぎた辺りから、車窓には海が見え、退屈しないんだけどね。
特に由比海岸の美景は、思わず首を後ろに傾げてしまう。

浜松以東の列車は、ほとんどがロングシート車(地下鉄みたいに横長の椅子が並ぶタイプ)。
せめてクロスシートかBOXシートにしてもらいたいよね~。

静岡県内の東海道本線は、余所者からすると、随分と殿様商売だな、という感想だ。
快速新快速の種別もなく、ロングシート車の各駅停車が走っているのみ。
それでもこの区間、列車利用なら(新幹線を除くと)東海道本線以外に選択の余地がなく、ライバルが存在しないからね~。
富士山があり、海があり、のどかな茶畑も広がり、車窓はそれなりに良いから、観光列車を走らせれば楽しいと思うけれど。

富士駅で身延線に乗換、1駅。
「柚木(ゆのき)」駅下車。
何の変哲もない郊外の高架無人駅。
名古屋市内だと、名鉄瀬戸線の尼ケ坂駅や清水駅に似てる気がしないでもない。

ただいざ現地に来てみると、残念ながら晴れてはいるものの、雲が若干多く、富士山は隠れてしまっている。

駅のすぐ下を通る旧東海道。
しばし周辺をウロウロして本日のrunningを開始!
すぐに右に分岐するのが東海道ね。

初っ端からうねりのある、いかにも旧街道らしい道だ。
富士市の市街地を、微妙なカーブを描きながら走る。

左に小学校、右手に大きな王子製紙の工場に挟まれた旧東海道。
ここに元市場一里塚跡の石碑を発見。

交差点に出て突き当たるけどね、分岐する道の左の狭い方が東海道ね。
特段見所ないけれど、案内板は整備されていて助かるなぁ。

小さな川を渡ってすぐの小道を右折して、県道(396号)に出る。
ちょっとだけ県道走って「高島」という五叉路の交差点に出る。

左斜めに行く最も狭い道が旧東海道ね。
これまた完全な市街地を、斜めに進んでるような感じ。

「錦町」という交差点で、国道139号に合流。
左手やや離れたところに富士市役所がある。

正直、この辺りまでは見るべきものも少なく、市街地を淡々と走る感じだけど、交通量の比較的少ない裏道的なところが多く、走りやすさはあるけどね。

そもそもこの辺り、何といっても最大のウリは富士山だ。
それだけに富士山が見えるか否かによって随分印象が違う気がする。

すぐ次の信号(錦町北)を右に分岐するのが東海道ね。
で、まもなく、吉原宿西木戸跡。
つまり吉原宿西側の入り口ってことだね。

吉原宿内も案内板が整備されていて、余所者にはやさしいな。
宿場町お決まりの「枡型」もあるからね、案内板ないと厳しいよね。

最初の信号を左折。
いかにも(良い意味で)田舎の商店街的な感じで、走ってて楽しいけれど、残念ながら江戸時代を思わせる史跡はほとんど残っていないらしい。
さらに次の信号を右折するのが東海道だ。

あとはしばらくまっすぐ。
踏切を渡って「吉原本町」駅のすぐ脇に出る。

「岳南鉄道」の駅やね。
乗りたいなぁ…!

でも今日のところはグッとこらえて先に行く。
どうせ乗るならこんな途中駅より、始発(吉原駅)から乗りたいしね。

小さな川を渡った交差点のところに「平家越」の石碑がある。(写真)
「富士川の合戦」というやつだね。
ここで源氏を相手に陣取った平家軍。
水鳥の飛び立つ音を、源氏の奇襲と勘違い、あわてて逃げ帰ったというおそまつな話。
(※2012年大河ドラマ「平清盛」で、先々週だっけ?まさにそのシーンだったね)

ほとんど貴族と化していた平家一党。
実戦経験ほとんどなく、その後源氏を相手に敗北を重ね、壇ノ浦で滅亡の道を歩むことになる。

またこの小さな川の辺りが、かつては富士川だったという証拠でもあるわけだ。
川の流れは変わるからね。

交差点をそのまま進み、道は南へとカーブする。
やがて「左富士」の碑。

江戸から京に向かう場合、唯一この地点だけ、左側に富士山が見えたそうだ。
残念ながら今日は雲に隠れてしまっている。

国1バイパスを潜ってすぐに、国道139に合流。

すぐの信号が「吉原駅入口」の交差点。
これを右に分岐するのが東海道。
この辺り、工場が多く、旧道の雰囲気はない。
というより、完全に工業地帯の中を走ってるイメージ。

河合橋を渡って「吉原駅北口」の交差点。
ここで東海道本線と再会し、線路沿いに走ると日本製紙の工場前で線路をくぐり、反対側に出る。

本当はこの線路を斜めに横切っていたことは容易に推測できる。
渡り切ってから西から来た道が旧東海道やね。
その道を少し戻ると「木之元神社」が小高い丘の上にある。

再び線路沿いを進む。
この辺りから再び街道オーラを感じる風景に戻った。

右手に妙法寺という立派なお寺。
足の悪い人には御利益があるらしい。

コスモタイガー、ありがたいことに足は悪くないけれど、もっと丈夫な足でありますよう、手を合わせておく。
ちょっと変わった雰囲気のお寺なんだけど。
どうやらインドのラマ教の流れを汲むらしい。

そもそも吉原宿は、もともとこの辺りにあったらしいけど、度重なる津波の影響で、さっき通った本町地区に移転したとか。

右側に小学校があって、過ぎた辺りから南の方に向かうと、「田子の浦」という万葉集にも謡われた有名な海岸があるんだけどね。
東海道とは直接関係ねぇしな。
断腸の思いでパスする。

「檜」の信号で、県道380号と合流。
後はしばしこの道に沿うだけ。

普通に車の走る県道で、東海道の雰囲気はほとんどないけどね、それでも道の左側(北側)には忘れた頃に神社があって、ここが東海道であることをかすかに忍ばせてくれる。

立円寺。
立派な山門が印象的。

そこから300mほどで「東田子ノ浦駅前」の交差点。
今日も所々で道に迷い、なんだかんだと20km程度は走っている。
先に行けないこともないけれど、しばらく単調なコースらしいし、次回の腹案を決行するにも都合が良いため、ここをゴールとする。

名前の通り、左に入ったすぐのところに駅はあるけれど、県道沿いに雑貨屋(酒屋?)があるだけで、他に商店らしきものは何もない、静かな駅前だ。
すぐ脇に六王子神社なる由緒ありげな神社があり、下校途中の高校生がラブラブデートしていたのが印象的であった。

邪魔しちゃ悪いからね、神社見学は次回にして、とっとと帰ろうっと。
東海道乗継も、ここまで来ると長いんだよね~。


※(2015.9.21追記)地図を作成しました。(ここをクリック

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