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コスモタイガー漂走記~旧美濃路編(5)

2013-01-25 | 旧美濃路run!!

1月のとある休日。
のんびり起きてブランチ(朝昼兼用食事)してたら、急に街道ランをしたくなり、家を出た。

当然ながらこんな時間からはすでに東海道は無理。
それに東海道、ちょっと間隔あけないと、金銭的に厳しくなってきたしね。

名鉄の鳴海駅に自転車を置き、「名鉄一宮」駅を目指す。
一宮で前回も利用した名鉄バスに乗換、「起」で下車。

再び静かな起宿にやってきた。
前回の予告通り?まずは脇本陣、旧林家住宅(歴史民俗資料館)を見学していこう。

のんびり家出て、のんびり見学できるのも、美濃路が近いからこそ。
東海道とはまた違う良さがあるね。

ここでは現存する脇本陣を見学できる上、別館では起宿の歴史はもとより、当時の美濃路の賑わいを偲ぶことができる。
また宮宿~垂井宿までの美濃路全行程の詳細な地図や見所が解説されたパンフレットも配布され、事前にここを訪れて、まずはこのパンフレットを入手することから始めるのも有効な手段だと思う。
まさに「美濃路のことは何でもおまかせ♪」的なスポットだ。
ボリュームたっぷりで、結構な時間を使ってしまった。

さて、ボチボチrunを始めようか。
資料館の前が旧美濃路ね。
そのまま北上。
すぐ左側には堤防らしきもの。
その向こうは有名な木曽川だ。

広い県道の下をくぐり、道なりに走ると、左手に金刀比羅(ことひら)神社がある。
この神社の裏手に回ったところが「起渡船場跡」。
つまり美濃路はここから舟で木曽川を渡っていたわけだね。
しかも驚いたことに、江戸時代だけじゃなく、昭和30年ごろまでは現存し、定期船もあったとか。

今走ってきた道、いかにも街道オーラ出まくりで、この先も続いている。
地図で確認すると、この先、寺社やお地蔵さんも多く、何やら魅力を感じるけど。

どうやら名鉄尾西線の終点「玉ノ井」駅近くを通り、その先も木曽川に沿って、さらには名鉄名古屋本線「木曽川堤」駅近くまで続いているようだ。

このまま直進したい衝動にも駆られるけどね、体は2つないから仕方ないね。

仕方なく少し戻って、先ほど下をくぐった県道に、階段で上がる。
ここからは美濃路じゃないけど、現在は渡し舟はないからね。

濃尾大橋を渡る。
かなりの交通量ながら、歩道は完備されてるから安心だけど。
こうして見ると木曽川って大きいなぁ。
思わず橋の上から写真を撮ってしまった。

そして橋の上で愛知県(一宮市)から岐阜県(羽島市)となった。
「尾張」から「美濃」に来たわけだね。

橋を渡りきった最初の信号を右折。
右に木曽川を見ながら堤防道路を走る。

左に降りていく道はいくつかあるんだけど、もうここまで来ると「カン」で何となく旧街道を感じるんだけど。
普通の住宅街ばかりでわかりにくいけど、堤防道路を1km弱走ると、こんもりした森らしきものが見えてきた。
ここを降りるとすぐ「金刀比羅神社」がある。

舟の安全を思い、さっき見た対岸の「金刀比羅神社」とセットになっていたんだろうね。
だからこの道で間違いない!

突き当たりを右折。
小さな道標もひそかに残っている。

しばらくはこの静かな生活道路を走るんだけど。
特に見所は無いんだけどね。
人通りも少なく、旧街道らしい素敵な道だなぁ。
右手に小さな祠があったりする。

正木小学校が右手にある。
見落としてしまいそうだけど、ネット越しに「一里塚跡」の説明板が建っている。
不破一色の一里塚。(写真)

住宅街の中にありながら、街道特有のくねくね感があって、明らかにこれが美濃路って感じだ。
一応、岐阜県道165号線ってことらしい。
時間を忘れてしまいそうな快適なrunningが続く。

名鉄の線路が見えてきた。
竹鼻線ね。

美濃路は竹鼻線を踏切でクロス。
そこに「須賀」駅がある。

すぐに変則の五叉路に出る。
ここで県道をはずれ、左折する狭い道が正解。
左手に天満神社がある。

突き当たって右折。
その角に立派な家があって、間の宿跡らしい。

さらにそのまま進むと交番に出る。
ここを左折し、道なりに走るとすぐ、広い県道(1号)にぶち当たる。

ここで美濃路は消失。
農地の開拓や区画整理等が理由だと思うけど、残念ながら美濃路を辿ることはできない。

仕方ないから県道1号を右折(北上)、足近町2の交差点を左折して、県道165を走る。
そのまま1km弱は県道run。

すると、いかにも旧道らしい道が右折している。
その道はすぐに緩やかに左にカーブしている。
この辺り、区画整理した影響で、直線的な道路が多いからね、この道だけが妙にうねってるから、カンでここで美濃路が復活したことがわかるのさ。

目印らしいものもないけれど、しいて言えば右手奥に養鶏場があることをチェックしてある。

そのまま堤防を左に上がるのが美濃路。
駆け上がるところに古い道標もある。

何だか単なる堤防道路のような気がするけど、れっきとした旧美濃路らしく、解説の書かれた案内板もある。
ちなみに右の川は「境川」というらしい。

しばらくはこの堤防の道を行く。
やがて左手に西小熊の一里塚跡の碑。
美濃路としては9番目の一里塚らしい。
解説版もそばに建っている。

右手に小さな神社があり、さらに堤防を進む。
まもなく仕出し屋さんが正面に見えてくる。
ここで堤防道路とお別れし、まっすぐ駆け降りるのが美濃路らしい。

ここで再び美濃路消失。
というより、ここからは江戸時代、舟渡しだったらしいけど。
「小熊の渡し」と云っていたらしい。

残念ながらそれを示す資料も遺構も残っていないらしいから、右手の橋を渡って県道を進むしかない。

今度は左に長良川が見えてきた。
渡しをいったん終えた美濃路は、おそらく現代の長良川の河川敷辺りを通っていたのかな?
といっても、この辺り、美濃路の面影はまったくないけどね。

そのまま県道に沿って、「長良大橋東」の交差点を左折する。

交差点名が示す通り、この大きな橋は「長良大橋」。
この100mほど上流に、今度は長良川を渡る「墨俣の渡し」があったらしいけど。
同じく何も遺構はないらしい。

橋の上からは、有名な墨俣城が見える。

長良川を渡ると、いよいよ墨俣宿だ。
「長良大橋西」を右折。
すぐに左斜めに降り、左折するといきなり墨俣宿の始まりなんだけど。

墨俣宿本陣跡。
解説付の案内板がある。

さらに西へ行くとすぐに高札場跡。
見慣れぬ男がウインドブレーカー来て写真撮ってるから、怪しく思われたのか?
地元のおじいさんに声かけられた。

「どこから来た?」と問われ、「名古屋市」と返答。
「そりゃ奇遇だね。俺も名古屋出身だ。鳴海って知ってるか?」
だってさ!

そりゃもちろん知ってるけどね。
その鳴海から来てるわけだから。

と正直にコクってしまったため、偉く感激?され、彼を雄弁にしてしまった。
あの~、すみません、先へ行かせてください。
まぁでも「鳴海」のおかげで、「怪しい者」じゃないことだけはどうやら理解されたらしい。

墨俣宿には古い家並みが残り、もう少しじっくり見学したいところなんだけどね。
朝のんびりした上、スタート前の資料館で時間かけちゃったしね。
時計はまもなく17時になろうとしている。

でもせっかく墨俣に来たんだからね!
墨俣といえば、墨俣城。
美濃路の宿場としてよりも、こっちの方が有名だよね。

さっき橋の上から見えてたから検討はついてるからね。
本陣跡まで戻って、あとは適当に北へ向かえば、5分もたたずにお城の前に出る。

有名なわりにはあまり知られていない墨俣城。
豊臣秀吉(当時は木下藤吉郎)が一夜にして築城したなんて俗説もあって、「墨俣一夜城」なんて云われてるけどね。
今、目の前に見える墨俣城は、素敵な天守閣が建ち、夕暮れに美しい姿を映している。

でもこれは平成3年に再建されたもの。
しかも史実とは異なり、お隣の大垣城をパクッた、モデルにして建てられたもので、中は資料館になっている。

実際の墨俣城は、材木を組みたてた簡易な柵や防御壁程度のものだったらしい。
それを木下藤吉郎が3日程度で建築し、主君信長を大いに喜ばせたという話だ。
それを誇張して伝承され、「一夜城」という俗説になっている。

でも歴史に詳しくない人がこのお城を見たら、「秀吉はこんな立派な天守閣を一夜にして作ったのか!」と感動してしまいそうだ。
そんなわけないんだけどね。
コスモタイガーのしょぼい自宅ですら、一夜では無理だよ。

資料館は17時までですでに閉館してしまった。
ここをゴールにして、大垣駅までのバスに乗るつもりだったけど、なんとなく物足りない。

かなり無理矢理だけど、JRだと東海道本線穂積駅が最寄駅かな?
ってことで、頑張ってそこまで走ろう。
でもここまでしかリサーチしてなかったから、ここから先はぶっつけ本番だ。

方角的にはほぼ真北、約5kmぐらい、という大ざっぱな位置関係は掴んでるからさ。
とはいえ、そんなに都合の良い直線道があるはずもなく、土地勘のない集落を迷いながら走り、かなりの時間と距離を食ってしまった。

すでに辺りは暗くなってきている頃、朝日大学の前を通り、国道21号(岐大バイパス)を横断、北へ北へと進路を向けると、やっとの思いで穂積駅に到着。
もう完全に夜だよ。

実走距離20kmぐらいかな?
最後の激走?が効いたな~。

さぁ、あとは新快速で金山駅に出る。
金山で名鉄に乗換、鳴海駅に戻り、本日のトレーニング終了。
腹減った~!


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