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コスモタイガー漂走記~旧美濃路編(3)

2012-08-17 | 旧美濃路run!!

金ねぇ~し!
今日は15時から約束もあって、時間もねぇし!
でもどこか走りに行きてぇし!

そうそう、美濃路、久々に走ろう。
えーっと、前回どこまで走ったっけ?
そうだ!二ツ杁駅だった。

まぁ、東海道に比べると地味な感じ?だし、壮大さに欠けることは確かだけどね。
でも気楽な街道ランにはこれが一番!

ということで、名鉄鳴海駅に自転車を置き、名古屋本線にて二ツ杁駅で下車。
何だか名鉄も久しぶりで、新鮮に感じたりする。
徒歩5分ほどで前回の終了地点、問屋記念館に到着。
江戸時代の青物問屋の建物がそのまま保存され、中を見学できる(無料)。

簡単に中を拝見したのち、ここからランのスタート!
当分の間、この道を走るだけだからね、迷うことはない。

新川橋を渡ると左側に美濃路のモニュメントがある。
そこには、新川治水工事の記念碑も建っている。

2000年9月の「東海豪雨」は、我々東海地区の人間には忘れられない出来事である。
家屋の浸水・倒壊は甚大で、多くの犠牲者も出した。
西区北部からここ新川町一帯にかけて、特に被害の多かった地区である。
当時、西区に住んでいたコスモタイガーにとっても他人事ではなく、ここは立ち止まらずには居られない。(写真)

須ヶ口辺りは、古き良き時代の雰囲気を今に残している。

名鉄津島線を踏切で渡ってしばらくすると、左側に須ヶ口一里塚跡。
さらにちょっと進むと今度は右側に「外町一里塚道標」なる標柱が建っている。
こんなに近い所に別の一里塚があるはずがなく、ちょっと意味がわからない史跡だ。

やがて行き止まりになってしまうので、そこを左折。
すぐに県道に出るから右折。

300mほどで分岐があり、メインの県道127号は右斜めへと進むけど、直進する狭い方の道が美濃路だ。
清州桜醸造という由緒ありげな清酒工場を通り過ぎると信号があって、左折して「五条橋」を渡る。

右側ちょっと街道から外れたところに「清州古城址」なる古い石柱がある。
織田信長ゆかりの清州城がすぐ右側にあって、そそられるが、今日は我慢我慢。

左側に「清涼寺」。
美濃路はここを右折し、すぐに林医院がある。
ここが清州宿の本陣跡。
この辺りが宿場の中心だったわけね。

新幹線をアンダークロスし、左折。
東名阪自動車道もアンダークロスし、右斜めに直進。

ここら辺りも旧道らしい雰囲気をわずかに残し、走っていて意外に癒される。

しばらくすると、昔の枡型の名残りかな?
道なりに左折してすぐ右折。
まぁ、何となく街道オーラ出てるからね、慣れてくると迷うことないんだけど。

左側1本奥の道なりに「総見院」という寺があり、美濃路沿いに説明書きもあるが、面倒なのでパス。
名前からして織田信長にゆかりがあることは明らかだけど。
それに今、真面目に練習中だし。

何の変哲もない住宅街の雰囲気になり、少々不安になったころ、左に児童公園が現れ、そこに美濃路の由来を示す説明書きと、簡単な地図があり、ホッとする。

突き当って県道(136号)に出るとそこを左折。
すぐにJR東海道本線を踏切で渡るけど、その手前に右に行く道がある。
良く見ると古い石碑があり、ここが追分であることがわかる。
「四ツ家追分」というらしく、県道をこのまま進むのが美濃路。
右折して線路沿いに進むのが岐阜街道。

岐阜街道はこの先、下津(おりづ)地区を通り、一宮の中心を突き抜けて岐阜に向かう。
「名岐駅伝」を逆走するような形になるから、意外に楽しいかもしれないな。
近い将来、ぜひ走ってみたいものだ。

この先、しばらくの間、美濃路は県道136号を走る。
ところどころ分岐するものの、基本は県道136号がそのまま美濃路であることが多いため、1つの目安にはなる。

しばらくは見所もないし、街道らしさもない県道ラン。
長束町という地名が目に入ってくると、左側に運送会社がある。
そのまま県道を走り続ければ良いんだけど、運送会社を過ぎたすぐの道を右折。
奥に入るとすぐ、「長束正家邸宅跡」。

長束正家(ながつかまさいえ)は、豊臣秀吉の有力家臣の1人で、五奉行にも名を連ねている。
でもちょっと地味な存在だよね。
「何した人?」と聞かれても、正直、パッと答えられないけど。

再び美濃路(県道136)に戻って、名鉄の線路の手前を右折。
しばらくして信号のある交差点を左折。
とにかく県道136そのままだからね。
この辺はランに徹するしかないね。

名鉄名古屋本線を踏切で渡るが、その手前に鳥居がある。
国府宮の一の鳥居ということらしい。
はだか祭で有名な国府宮の参道の一番最初の鳥居なわけだね。

美濃路はこの後も県道136をひたすら行くことになるけれど、これ以上行くと約束までに家に帰れないからね。
仕方なくコスモタイガーは最初の信号(高御堂二南)を右折。
そのまままっすぐ北上、800mぐらいかな?5分程度走って名鉄の国府宮駅前に到着、ここをゴールとする。
実走距離13~14kmぐらいかな?

国府宮駅は特急・急行も止まる名鉄の主要駅。
事実上、稲沢市の玄関口やね。
JRに稲沢駅があるけれど、あちらは鈍行しか止まらないため、名前とは裏腹に、町の中心というイメージはない。

鳴海まで急行に乗れば乗換不要、所要約30分、極めて便利だ。


★2014.9.8追記
地図、作成しました。(ここをクリック)

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